10/06/13 19:47:34 uf3sH1z3O
天子「さぁ!その包みを開けなさい!」
俺「へいへい……っと、さて……」パカッ
俺「へぇー、お弁当か!なかなか美味しそうだな」
衣玖「総領娘様お手製のお弁当です」ヒソヒソ
俺「天子が作ったの?意外とやるもんだね」ヒソヒソ
天子「遠慮しないでいいのよ?ほらっ!食べて食べてっ」
俺「ありがとうございます!では……えいやっ!」
ポイッ グシャッ
天子「あ……れ……?ど、どういう事……」
俺「これは今、地上で流行りの『ポイグシャ』ですよ!」
天子「ポイグシャ……?な、何よポイグシャって」
俺「つまりですね、作ってもらったお弁当をゴミ箱に捨てる」
俺「そうする事で、相手への親愛の情を伝える遊びなんですよ」
天子「……初めて聞いた。衣玖、本当にこんな遊び流行ってるの?」
衣玖「私も初めて聞きましたが……変わった遊びですね……」
天子「ふぅん……遊びねぇ……」
天子「親愛の情、て言ったわよね?じゃあ……私の事、好きなんだ?」
俺「……」
天子「わかった。こういう遊びなら……しょうがないよね」
天子「地上って変な遊びが流行るのね。ホント飽きないわ……」
天子「また遊んでね?今度はもっと楽しい遊びがいいなっ♪」
□ □ □ □
衣玖「総領娘様……先程の件は、やはり……」
天子「遊びだってば!俺が私に嘘をついたって言うの?」
衣玖「そんな事は……ですが、常識的に考えて」
天子「うるさいうるさいっ!!遊びだったの!!」
天子「遊びだったから仕方なかったの!!」
天子「俺は私に嘘なんかつかない!意地悪もしないっ!!」
天子「俺は私の事……好きなんだって……」
衣玖「……」
天子「そうだよね?衣玖、そうだよ……ね?」ポロポロ