10/06/08 10:22:19 xtWmrYZIO
大妖精「俺さんは、どうしてお弁当を捨てるんですか?」
俺「どうしてって、そりゃ……」
大妖精「チルノちゃんのお弁当、捨てましたよね!」
俺「ああ、捨てたよ。だって俺は」
大妖精「チルノちゃんの事が嫌いなんですか!?」
俺「いや、決して嫌いではないんだけど……」
大妖精「じゃあ、どうして!?私は怒ってるんです!!」
大妖精「ちゃんと理由を説明して下さいっ!!」
俺「……わかったよ。大ちゃんには教えておこう」
「ただし……後悔するなよ?」
大妖精「分かりました。さぁ!話して下さい!!」
俺「今日は無理だ。明日の今頃、弁当を持ってここに来なさい」
大妖精「えっ!?明日ですか?……しかもお弁当を!?」
俺「これは俺一族の秘密に関係のある話なんだ……決まり事があるんだよ」
大妖精「俺一族の秘密……決まり事!?」
俺「それじゃあ、また明日……」スタスタ
= = = =
俺「よく来たな大ちゃん……弁当は?」
大妖精「一応作って来ましたけど……」
俺「決まり事なんだ。とりあえず捨てとくよ」ポイグシャ
大妖精「あっ……お弁当……」
俺「よし。なんで俺が弁当を捨てるか教えよう!」
俺「話は俺のご先祖様……初代俺の頃まで遡る……」
「初代俺は村一番の狩人だったが、欲深くてな」
「ある日、人間が立ち入ってはいけないという山で、猟を……」
~~ 中略 ~~
俺「とまぁ、なんとか命だけは助かったってワケさ」
大妖精「へぇー、よく助かりましたね……初代俺さん」
俺「助からなかったら俺は生まれてないだろ?」
大妖精「それもそうですね。……ところで俺さん……」
大妖精「その話と、お弁当を捨てる理由に、何の関係が?」
俺「もちろん関係あるさ。まぁ最後まで聞いてくれ……」