09/12/18 04:24:21 YzFZHKZI0
永琳と付き合って、最初の頃は良いんだよ。
世間一般で言うところの、ごく普通のラブラブカップルってやつだから。
公園でデートをしたり、永遠邸で手作り料理を作ってもらったりさ。
ベッドでは毎晩激しく求められたりするけど、それでもまあ何とかなる。むしろそれは嬉しいぐらい。
ところが、そういう安寧とした生活は長くは続かなかった。
永琳の行動が、だんだんエスカレートしていったんだ。
外で散歩をしている時に、竹林で野外セックスを要求してくるようになった。しかも、輝夜とかウドンゲが見ている前で。
永琳のやつ、なんかだかもう、俺のことしか見えてないって感じだった。
四六時中、俺の側から離れない。そしてセックスをおねだりしてくる。
そんな生活が数ヵ月間。さすがに体力が持たなくなったよ……。
すると永琳が薬をくれたんだ。新開発の精力剤らしかった。
それを飲むと、異様な精力が沸いてきた。それはもう、永琳と何時間でもセックスできた。
だけど良いことばかりじゃなかった。その薬が切れると、強烈な脱力感に襲われるんだ。
だから、薬が切れる前に、新しい薬を投与される。そんな日々が続いたよ。
その他にも色々な薬を投与された。どんな効果なのかは教えてくれなかったけど、とにかく沢山の数の薬。
なんだか怖くなってきた。まるで自分が永琳に飼われているモルモットみたいに感じたから。
そこで俺は、永遠低を逃げ出したんだ。
永琳は追いかけてきたよ。ものすごい見幕で。
必死逃げたのだけれど、結局捕まってしまった。
「どこに行くの？ さあ、早く永遠低に帰りましょう」永琳はそう笑顔で言ってきたよ。痛いほど、俺の腕を掴んだまま。
あの時の永琳の笑顔、いまでも忘れられない。
永遠邸に帰ると、俺の部屋には鍵がかけられた。窓にも鉄格子がはめられた。
俺をもう逃がさないようにと、部屋を改築したらしい。
一番怖かったのは、首にGPS発信機を埋め込められたことだった。
どこに逃げても位置がばれてしまう。
もう絶対に逃げられない。
その日から、俺の監禁生活は始まったんだ……。