11/07/29 00:24:17.62 RIrInvSj
ありがとうございます！
初めてなのでどこかおかしい部分があるかもしれませんが……。
さて、ゲーム盤投下です。
深夜。
一人の女性が真っ暗な部屋で、ずっと泣き続けていた。
一軒家で一人暮らしをしていた彼女は複数の借金取りに追われ、毎日毎日怯えながら過ごしている。
鳴り続ける電話、部屋内に響き渡る馬鹿でかいノック音、窓から伝わる不気味な気配。
その他にも脅迫電話やメールやいろいろいろいろ。
昨日だって買い物に出かけて帰ってきた時にポストの中に脅迫状が入っていたりしたのだ。
もうその手紙自体の存在を抹消したくて、部屋で中身を読んだ後にその場で滅茶苦茶に破いた時の記憶は鮮明に残っている。
そんなことが続き、自殺もしようとするが勇気が出せず、今までずっと耐え忍んで来たがそろそろ限界が来ていた。
警察だって事件にならないと動いてくれない。
もはやどうする事も出来なかった彼女は、心の中で呟く。
せめて……せめて死ぬときぐらいは安らかに死にたい……。お願いだから……静かに死なせて……。
誰に対して向けた言葉なのか、自分でもよくわからなかった。
とにかく願った。
こんな人生でも、最期ぐらいは安らかに死にたいと。
結果良ければ全て良しというわけではないが、その願いが彼女にとってできる唯一の精神安定剤だったのだ。
……その時、彼女の心の呟きに応えるかのように、彼女に優しく語りかける声が一つ聞こえた。
あぁ……魔女です。私の愚かな願いに応えてくれているのです。
彼女は心を無にして、その言葉を……受け止めた。
「……大丈夫よ。安心して……？貴女のその願いに相応しい死を、答えを、与えてあげるわ……。くすくすくす。」
翌朝。
彼女は帰らぬ人となっていた。
その遺体は見るも無残な光景となって残っている。
上半身と下半身は切り離され、さらにその上刃物や鈍器でめった刺しや殴られた痕。
もはや人間としての形は留めていなかった……。
現場状況は酷い有様だった。
部屋の物は滅茶苦茶に散らばり、あるいは壊れていて、ドアは拉げて窓ガラスは一部粉々になっていた。
犯人はすでに警察によって逮捕されており、自ら殺人を肯定している。
犯人は３人の複数犯。
第一印象は、一人はとても厳つい男。一人は外見だけ見ると優しそうな男。一人は見るだけで感じが悪そうな女だった。
借金絡みと日頃のストレスで彼女が眠っているところを、ついカッとなってやってしまったと言う。
３人はあまり殺人を犯している時の記憶があまりないようだった。
問題
彼女はどういう過程で死に至ったのか。
※これより彼女＝Ｓとする
【部屋の荒れようはＳが死亡した後にできたものである】
【部屋は深夜になってからＳが死亡するまで、ドアは鍵がかかっており、窓も完全に閉まっていた】