11/02/28 17:56:39.35 ENRyhBGz
>>91
探偵は犯人になれないというのは正確な表現ではないな。
厳密に解釈すれば『自作自演で事件に関わる事は出来ない』というのが正しいのだよ。
一つの事件に対してのみ、探偵と犯人の両立は不可能であると言っているだけだ。
どちらのEPにおいても事件は偽装殺人でしかなかったと過程するならば、
ヱリカは偽装殺人ごっこ遊びに対しての探偵であって、
本当の殺人事件においては犯人であるとの屁理屈も一応は成り立つのだよ。
まあこのような屁理屈が通用するかどうかは、
作者の思考法や良心についてまで問わねばなるまいから、そこは置いておこう。
探偵は全ての事件の犯人足り得ないという理屈が罷り通るなら、
探偵はつまみ食いもネコババも覗き見も出来ない人間になってしまうな。
つまりは現場に落ちている証拠品をちょろまかしたりも出来んし、
他人のプレイベートな秘密を穿り返すような真似も出来ない訳だな。
清廉潔白な人物ほど、探偵とは程遠い存在だと私は思うのだがな。
そもそもかの有名な名探偵シャーロックホームズも、
薬物中毒の犯人と言えなくもないからな。
さて、どうして犯人に見えるかと問われれば、彼女が一番疑わしい人物だからに他ならない。
これまで未知の存在が何度となく疑われつつも、魔女という胡散臭い誤魔化しを被せられる事によって、
疑惑の眼を逸らし続けて来ていた訳だが、EP4までで下準備は十分整ったと言わんばかりに、
EP5において身元も確かにはっきり姿を現し、EP6に到っては殺害方法の自白まで赤字でしている。
殺人犯を犯人と看做さない方がどうかしている。
これに対し決定的な反論はといえば「赤字の人数の中に古戸ヱリカを存在させられない」という、
『赤字で真実を語る』などという犯人自身の戯言、もとい証言を無条件に鵜呑みにしたものだけだ。
なぜ彼女は赤字で真実を語る気になったのか、探偵としてはまずそこの動機を探らない事には、
例え優しさが欠片もない人間であると罵られ様とも、信憑性に足る発言として受け入れる訳にはいかないのだよ。
そもそも赤字による人数証明というのは、ホテルの顧客名簿を確かめるようなものではないかね?
顧客名簿に働いている者の名前が乗っているかね?
魔女を自称する犯人が、自身を人間の人数の中に含めると思うかね?
それは自らが魔女ではないと認めた敗北の証になってしまうのではないか?