11/01/05 00:01:11 6ETLWKN9
>>1
乙
まあここのスレの推理はけっこういいところに行ってたと思う
赤き真実とは何か?
→偽書製作者の確信する事実、または作中の設定
作品構造は?
→ごくわずかな現実世界、ボトルメールや偽書など製作者の執筆した記述の世界(上位も含む)
そして、記述物に現実をも取り込むという手法で書かれていた
黄金の真実とは?
→登場人物たちが総意で信じる事実
猫箱は開かれるのか?
→想像通り、開かれない。しかしその猫箱の中身は実にくだらない内容であることが作中数多く示唆された
偽書製作者には現実的裏付けが存在して偽書を製作していたのか?
もし無ければ、故人を弄ぶ文書を発表し続けるのは相当顰蹙を買う行為であるが
しかし、現実的裏付けは警察ですら証拠を発見できない中、八城が警察の大幹部でもなければ相当厳しいのでは?
→現実的裏付けはあった。絵羽日記に、生還者の証言・プロット構想。しかし、証拠能力には乏しい
偽書製作者は、真相に現実的裏付けをもって至ったのであれば、社会的な騒動にもなり、かつ犯罪捜査まで行われた事件であるので、通報し参考となる情報を警察に提供しなかったのか?
社会人の良識として
→証拠は無い。日記も物的証拠とまでは言えない
今作の偽書において、猫箱の中身は描かれた方がよかったか?
→どちらでも。八城たちに確たる物的証拠が無ければ、そもそも猫箱の中身がどうかを論じる材料が無い。八城たちは物的証拠は持ってない。持っているのは記憶と故人の事件後の日記だけ
読者に真相は提示されたか?
→されていない。読者が推理を重ねていたのは、ボトルメール・偽書の記述物の世界の出来事。そのモチーフとなった事故の方ではない。
それを書いたニンゲンの方はかなり説明されたものの、肝心の書かれた内容の答えは確定的には提示されていない
ヤスや八城は、この点に関してミステリー作家としては自らの記述物の解答編を作らなかった。彼らのプロットはいい加減と言う人も出てくるはず。ヤスや八城の作品は動機や行動原理等、登場人物が全く合理的に動いておらず、ミステリーとして成立してない。