11/06/14 01:17:56.48 IQPsd3870
フィリッポ・インザーギ
「 もちろん森本のことはよく知っている。新時代を感じさせるFWだ。少なくとも、日本では”特異”なFWだろうね。
とても欧州的でモダンなフットボーラーだと思うし、彼ほど欧州的なアジア選手を、僕は過去にも見た記憶がな
い。
彼のイタリアでのキャリアはまだ始まったばかりだ。もっと巧く、そして強くなっていくだろう。それはほとんど感
覚だけで勝負する僕によく似た”ゴールへの欲求”を彼が持っていると感じるからだ。ただ、これは僕のような
タイプのFWにしか分からない感覚でね、言葉にするのは本当に難しい。とにかく、 僕が森本のプレーを見て
思うのは、僕が嗅ぐのと同じ匂いを彼も感じてるんじゃないかということさ。FWに不可欠な嗅覚を、 彼は備え
ている。そして、この嗅覚ってヤツは、紛れもない才能だ。決してトレーニングで身につくものじゃない。
といっても、今季の彼は長い間ゴールから遠ざかっていた時期もあった。 でも、そんなの若いFWには当たり
前の話さ。僕だって何度もスランプに苦しめられてきた。僕から彼に言えることは、苦しい時期は必ず次の成
長を遂げるための足場になる、ということだ。昨シーズン彼が怪我に苦しんだのも知っているし、 それを克服
したのも知っている。今季の不調も、 パルマ戦で久しぶりのゴールを決めた後に、 彼がどれだけ喜んでいた
のかも知っている。それが、彼にとってどれだけ大切なゴールだったか、ゴールのためだけに生きる僕のよう
なFWだからこそ理解できる。ゴールへ向かう強靭な意志があれば、FWは不可能を可能にできる。彼にアド
バイスできるとすれば、 今の状況をネガティブにとらえてはダメということだ。カターニャはマキシ・ロペスを補
強し、 彼は控えに回っているが、この状況はさらに彼を成長させるはずだ。1試合の出場時間は15分か10
分、もしかすると5分のこともあるかもしれない。