11/01/31 20:07:09 FpoIEf9BO
僕が夏休みに小学校のバーベキュー大会に参加した時の話。
広場のすぐ近くの家に喪服を着た人達が出入りしていた。
ふと友達が「あー！」と大声を上げたので見てみると
なんとＷ杯で大活躍したあの本田さんが喪服姿で白いフェラーリに乗っていた。
本田さんが車から降りて家に入ろうとしたので
バーベキュー大会に参加していた生徒20人くらいで「本田さんかっけー！」「本田さーん！」と叫びながら本田さんが入った家の庭に入っていった。
本田さんも僕たちに気付いて爽やかな笑顔で「何してんねん」とこっちに歩いて来た。
「本田さんサインくれ！」「サイン♪ サイン♪ サイン♪」と僕たちが大合唱すると
本田さんは喪服のポケットからマジックを取り出してサインに応じてくれた。
僕たちがタオルやノートの切れっ端を差し出すと、本田さんは
「これじゃ駄目だ。ちょっと待ってろ」
と言って白いフェラーリに乗ってどこかに行ってしまった。
すると僕たちは「お前がこんな汚いタオルなんか渡すから本田さん怒って帰ったやんか！」とか「いや、お前のちぎったノートに怒って帰ったんや！」と言い争いになってしまった。
女子が泣き出して収拾がつかなくなっていたところに本田さんが帰って来た！
あの白いフェラーリから本田さんが何やら紙袋を抱えて降りてきた。
「本田さんやー！」と一変その場が歓喜に満ちた雰囲気になって僕たちが本田さんを囲むと、
本田さんは手に持っていた紙袋から大量の色紙を何十枚も取り出してそれを僕たちに配り始めた。
「お前らサインをもらうにしても、頼み方や礼儀があるんやぞ」
しゃがみこんで僕たちの目線に合わせながら爽やかな笑顔で全員にサインをし終ると、本田さんは法事に参加せずに白いフェラーリに乗ってどこかに帰っていった。
あの感動は一生忘れません。
サインはお母さんがヤフオクで売った。
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