11/02/18 14:59:44 ac+M4rmd0
ドイツの、とある地方にサッカー観戦の大好きな、でも、目の見えない少年がいました。 少年はブンデスリーガ屈指のサイドバックである選手にあこがれています。少年はその選手へファンレターをつづりました。
「ぼくは、めがみえません。でも、毎日あなたのドリブルとクロスをたのしみにしています。 しゅじゅつをすれば見えるようになるのですが、こわくてたまりません。 あなたのようなつよいこころがほしい。ぼくのヒーローへ。」
少年のことがマスコミの目にとまり、二人の対面が実現することになりました。 カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。
今度の試合でアシストかゴールをすれば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。
そして、その試合、ヒーローにボールが渡りました。後半48分。テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで固唾をのんで見守り、少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。
ヒーローが上げた最後のボールは・・・、ラウルの頭を大きく外れ、ゴールラインを割りました。
全独から大きな溜め息が漏れようとした、その時、スタジアムの実況が、こう伝えました。
「ゴール! 素晴らしいクロスを頭で合わせ、決勝ゴールです!」