11/02/15 00:53:46 Dx29baZl0
「ねぇ、キスして…」
彼はびっくりしたようだが、罪悪感が薄れた気持ちになれたはずだ。
「愛してる。こんなに愛しい子はいない」
僕たちはバスタブの中でも熱いディープキスをした。キスの後、彼は言った。
「さあアナルに力を入れて私の精液をここで全部排出してごらん。男同士は身体の中に残しちゃいけないんだよ」
彼は僕の下半身を優しく擦り続けた。僕の内側からまだ残っていた彼の精液が絞り出されてバスタブのお湯に溶けた。
彼は僕の全身を優しく丁寧に洗ってくれた。勿論傷ついたあの場所も。
バスローブを羽おった僕に、彼はベッドの上で四つん這いになるように言った。
最初身じろいだがすぐに彼の意図が分かった。消毒液がしみ込んだガーゼと軟膏が用意されていた。
「沁みるけど我慢してほしい」
彼は僕のアナルを丁寧に拭いた。白いガーゼに僕の鮮血が滲むのを見て再び罪悪感を抱いているのは明らかだった。
彼にしてみれば男同士のセックスというより、年端もいかぬ少年を犯した気分になっただろう。
僕の身体はそれほど幼かった。そしてそれは罪の意識と相まって彼にこの上ない喜びをもたらした筈だ。
最後にしっとりとした甘い香りの軟膏も塗ってくれた。
「セックスの後のケアは大切なんだよ。もし明日になっても出血と痛みがあるようならチームドクターに言いなさい。
話しておくから」
僕は青白い顔で頷いた。知られていることは覚悟しているが恥ずかしい。前監督の時と同じドクターだと思うと尚更気が重かった。
彼は僕を力強く抱きしめながら耳元でささやいた。まるで魔法をかける呪文のように…。
「今夜は可哀想なことをしたね。でも初めから気持ちよくはならないんだよ。でもこの気持ちよさを味わえるようになったら
君も大人になれる」
僕は無意識のうちに嗚咽していた。震えた肩を彼が更に抱きしめた。初めて味わった感情だった。