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ビアンカちゃん大好き!!!!! - 暇つぶし2ch65:通りすがりの白戦士
11/06/13 21:05:13.08 MSPwPjnCO
~眠れない金髪24~

「大丈夫ですか?ごめんなさいね。
アゲハ姉さんは本当は優しい人なんだけど…。」
新人ホステスがビアンカをなだめた。
「どこが?お客様に対して随分失礼なホステスね。」
「よしなよ、セラ。あたしはあんたを客とは思ってないよ。
何なら、飲み代を全部払うよ。」
アゲハも斬空に抱えられて立ち上がる。
「姉さん、どうして…?」
「あたしはフローラやあんたみたいに、
自分の人生を決められない女は嫌いなんだよ。
悲劇のヒロインのつもりかい?はん、笑わせるね。」
「そうでもないさ。実はな…」
すかさず斬空は説明した。
「ふ~ん、世界の平和より、小さな幸せか…。
酷い事言ってごめん。
意外とやるのね。あたしもルドマンの泣き顔は見たかったわ。」
「でも、あたしにそれを教えてくれた彼がね…。」
ビアンカはリュカを見る。斬空とレイジとで話しているが、未だ元気はない。
「何をするにも代償は付き物さ。それを乗り越えられなければ、
世界どころか自分だって救えないよ。」
「そう!そうなのよ!あんた、良い事言うわね~!!」
ビアンカはアゲハの手を握った。
「どういう事ですか!?」
リュカはいきなり席を立った。
「今のあなたでは、世界を救えない。
例え、フローラさんと結婚してもね。」
「俺達が世界を平和にする。
もう少しで仲間が来るからな。」
「確かに、あなた達は強い。
でも、僕は今まで魔王の配下と戦ったし、今回の花嫁選びの試練だって、勝ち抜いたんだ。
あなた達は魔王軍団の恐ろしさを知らないから、そう言える!」
リュカは今までの冒険を思い出し、力説した。
しかし、レイジも斬空もアゲハも眉一つ動かさなかった。
「あんた達…、よく生きてこれたね…。」
アゲハは煌びやかな扇子をリュカの肩に置いた。
魔力が籠もっているのか、ほんのり温かみが伝わる。
その魔力は徐々に増幅されてリュカの肩から身体全体に走った。
「うわっ!?」
痛みは無いが、リュカは慌ててアゲハから飛び退いて離れる。
ビアンカも何が起きたか理解した。
「恐ろしい位の力を感じるわ…。」
「大丈夫ですか?」
呼吸を整えるリュカの前に、セラは冷水とお絞りを差し出した。
「あの人達は一体何者ですか!?
あんな力、今まで感じた事は無い…!!」
リュカは強大な力に恐れ、震えた。
「本当に強いんです。
サラボナの危機を救ってくれたのですから。」
セラは静かに語った。


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