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ビアンカちゃん大好き!!!!! - 暇つぶし2ch191:通りすがりの白戦士
11/07/01 07:13:13.74 tRWNyEtFO
~眠れない金髪28~

「轟天落とし!!」
マイケルの斧が唸って振り下ろされる。
「ライトニングブラスト!!」
ジュリアの剣は雷に包まれ、大きく振るわれた。
それぞれの必殺技がゲマを包む。
「そうは、させん!!」
ゲノが渾身の力でゲマを押し出し、必殺技を全て受けた。
「に、兄さん!?」
ゲノはまだ息があるジャミとゴンズを魔法で転送し、ゲマも続かせた。
「我々の敗北だ。後を頼む!
…ぐわぁあー!!」
ゲノの身体は爆散した。
「くっ!この屈辱は絶対に忘れんぞ!!」
ゲマは苦痛の表情のまま姿を消した。
ゲマと幹部を逃したものの、平和は訪れた。
人々は歓喜し、誰もが5人を称えたのであった。


「僕がサラボナに来る前にこんな事が…。」
リュカは驚愕した。
父の仇であるゲマが来ていた事や、自分を倒したゲマより遥かに強い者達の存在に。
「私はアゲハ姉さんに弟子入りしたばかりで、まだ未熟ですが、これだけは言えます。
あなた方も強いです。
しかし、姉さんは無論、これから来る姉さんの仲間にも勝てません。」
セラからも漂う高い魔力が、彼女の話にリュカとビアンカを納得させていた。
「そんな強いなら、レイジさんも斬空さんも花婿候補になればいいのに。」
ビアンカはアゲハのサワーを飲む。
「確かに、僕達なら合格でしょう。
しかし、下らないですね。」
「そんな事で、人の人生は変えられんよ。
変えても上辺だけだ。まして、フローラならな。」
レイジも斬空も互いを見合わせて微笑んだ。
「結局、僕でなくても世界は救われる…。」
「リュカ…。」
ビアンカがリュカの手を握ると、震えているのが伝わった。
「世界が平和になれば、フローラさんも強い男と結婚する必要ないかも知れない。
何が、小さな幸せを守るだ!
僕は余計な事をしただけだったんだ!」
リュカはビアンカが飲んでいたサワーを一気に煽った。
酔いが直ぐに回り、ビアンカの胸にもたれた。
「ちょっとリュカ…!」
「もう、何もしたくない。ビアンカ、山奥の村で静かに暮らそう。
全てが馬鹿らしくなったよ…。」
リュカにはもう、いつもの逞しさは見られなかった。
「本気なの…?
お母さんを助けたいんでしょ?」
ビアンカはリュカをどけて、問い正す。
「ああ。あの人達なら僕達より早く、母さんを救える…。」
ビアンカはリュカの顔を掴み、じっと見つめる。
「そう。じゃあ別れようね。」
ビアンカはリュカをソファーに払った。


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