フローラファンスレat FF
フローラファンスレ - 暇つぶし2ch350:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 23:31:10.03 FqX3P0KyO
>>348
白戦士マニア(ファンもアンチも)は専用スレを立ててください。いい加減うんざり

所でフローラと主人公の二人きりで(夫婦水入らず)エスタークを倒したが、流石にlv99でも20ターンかかったw

もっと効率的な(夫婦だけで)倒し方が有るなら誰か教えてくれ


351:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/06 00:28:33.71 di8apvO+0
>>349
私は寝たふりをしていたのではと考えていました。
それこそ私の事は気にせず素直に選んで欲しいという
無言の訴えだったのではと。もしくは私は大丈夫ですと
主を安心させたいための寝たふりなのかなとか。

>>350
ミラーアーマー&光のドレスは装備してた?これでたまにイオナズン
跳ね返して140くらいダメ増えるけど。夫婦だけならあとは
ひたすらメラゾーマとドラム&こうげきくらいじゃないかなぁ。
種ドーピングしてればメラゾーマよりキラーピアスのが強いのかな?

352:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/06 07:32:27.68 gZng15NZO
>>350
白戦士が出ていけば無問題

353:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/06 13:53:14.24 XYjIo/aIO
>>352
貴様が出てけ
煽り、荒らし厳禁

354:井戸王我C
11/06/06 19:43:09.03 q+/vJWtg0
「白戦士」よりも「青剣士T」「赤毛猿S」「黄巾賊T」「黒マニヨン人P」
の方が出て行って欲しいよな?

355:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/07 08:31:59.24 S9UVsKMxO
反レスは暇人や非リア充の欲求不満解消の手助けに成るからスルーしてフロ萌を語りましょう

所でフローラと王女は高所恐怖症の台詞カワユス

356:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/07 11:34:19.81 W1VxZx/y0
それ可愛いよな
ちょっと脅かしたら抱きついてきてくれそうなとことか、嫁にしてよかったと思うとこがフローラには多い。

357:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/08 01:57:50.33 air2eImWO
フローラ「この階段 こわいですわ。   落ちないように 私を 導いてくださいまし。」

王女「この階段 大丈夫なの? こわいよ~……。」

フローラ「あなた 手を にぎってて くださいね。こんな高いところ 不安で……。 」

ポピー「下見ると こわいから 見ないの!」

フローラと王女の高所恐怖症台詞。
ポートセルミとエルフヘブン。
他にもチョコチョコ有ってバリエーションも、もう少しあったはず

358:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/08 19:37:43.54 /YrjJhFBO
本当かわいいなぁ
フローラも王女も

359:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/09 02:03:25.17 48bQSFrIO
>>354
お前他人を厨だとか言う割りにお前が一番の厨じゃねえかよw
ドレアム厨な
ハンデっていつそんな公式アナウンスがあった?
情けないぞ貴様

厨とかなんとか言っておきながら弱いのはハンデとか言うお前は情けない

お前こそ厨だわな

965:井戸魔神レオI :2011/06/06(月) 19:13:17.78 ID:q+/vJWtg0 [sage]
>>960
ドレアムが外伝で弱化するのは『ハンデ』だと思う。


360:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/09 05:54:27.30 fGoLNZOVO
>>359
その話題は専用スレでお願いします

フローラ「リュカさん… あの 踊り娘さんの足を さわったんですか?」
【いいえ】
フローラ「私の足でよければ あとでお好きなだけさわってください。ぽっ」

この台詞の後興奮した主人公がカジノ船の特別室でフローラにエロいことをしたと妄想(十八禁ネタは板的に具体的なレスが出来無いが主人公は以外とねっとり責めまくるタイプかと‥‥)



361:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/09 15:48:15.32 Qt9Pcf6fO
その台詞めっちゃ興奮した!

フローラの足ならふわふわで色白でもっちりで柔らかいだろうな

362:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/09 18:30:05.03 U+DLcCk40
そんな台詞あったの知らなかった・・・試してみる!

363:妖精とフローラ
11/06/10 00:11:17.42 nURpsg0uO
「すぅ……すぅ……」

 穏やかな風が吹く、その風は、広い平原で、心地よさそうな寝息をたてている少女の髪と服をなびかせている。
 明るめの青髪のロングヘアで、とても大きなピンクのリボンが頭の後ろについている。

「ん…」

 強い風が吹く。
 壁や木といったものがほとんどないその場所で吹いた風は、ふろーらの意識を呼び覚ます。

「ふわあぁ~~~~」

 目を開けて上体を起こし、もう一度目を瞑って大きなあくびをし、目をごしごしと手で洗う。
 そして、まだ眠そうなその目であたりを見渡す。その瞳は、とても綺麗な青い目をしていた。

「ねてしまいました…」

 ふろーらは、ぼーっと青い空を見上げた。

「起きたか! 人間の娘!」
「わぅ!?」
 ふろーらの横から突然大きな声が聞こえた、あたりを見回して、誰もいないことを確認したはずなのに。
 それにびっくりしたのか、さっきまで眠そうだった目を見開いて声の聞こえた方向を見る。
「あまりに気持ちよさそうに寝ておったから少し待っておったのだ!」
「わっ・・・」
 そこには、わずか身長20cmほどと思われるような、羽根の生えた小さな女の子……
 妖精と言われている種族がふろーらの前に飛んでいた。
「あっ、えっと…ようせいさん、なにかごようですか?」
「貴公は日光浴をしていたのだろう?気が合いそうだから話しかけたのだ!」
「にっこうよく……ひなたぼっこ?」
「似たようなものなのだ!」
 ふろーらは、妖精と話している感動のあまりに我を忘れていたことに気づく。
「わたしは、ふろーら。あなたのおなまえはなんですか?」
「我が名はミュウ!妖精神官なのだ!」
「ようせいしんかん?」
「妖精の神官なのだ!とても偉いのだー!」
「よくわからないけどすごそうです」
「うむ、すごいのだ!」
「みゅう……みゅうちゃんとよんでいいですか?」
「良いぞ、よろしく頼むぞ!ふろーら!」
 最初は少し警戒気味だったふろーらも、次第にミュウに対する質問が増えていった。
 お互いに打ち解けていく様子が目に見えてわかっていった。
 どんな暮らしをしている? 好きなものは? 嫌いなものは? 趣味は? 何かおもしろいことは?
 ほのぼのとさせる話題が様々と広がっていた。



364:名前が無い@ただの名無しのようだIDO
11/06/10 01:27:48.61 awhoQBg70
>>354
「井戸魔神」のおっかけ?
返答したいんだけど、スレがなくなっていたな(まあ飽きてきていたから別にいいけど)

(おまけ☆)
27歳頭おかしいwwwwwwww

365:名前が無い@ただの名無しのようだIDO
11/06/10 01:29:26.24 awhoQBg70
>>364
間違えた
>>359だった(やはり睡魔には勝てん)

366:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 05:43:51.13 nURpsg0uO
フローラと関係の無い話題はスルーで行きましょう

確かデボラ姉御によると幼少期のフローラは動物と会話したり妖精の世界に行ってみたいと思ってたらしい(高所恐怖症といい王女と被るのは親子だから)
幼少フローラと一緒に船内探索してぇーよー!



367:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 17:29:33.99 QxOuNvyc0
そういえばフローラも昔妖精が見えたようなことを言ってたな。
修道院に行く前、10歳以下くらいの時に見たんだろうか。

368:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 17:36:44.65 06MY6g9/0
ちょうど今フローラのために火山挑んでるよー
SFC,PS2,DSってフローラと結婚したけど、もし数年後にでもまたリメイク商法で5がリメイクするなら
ドラクエ8並の等身でフローラと旅がしたいと思ってる。

369:井戸魔神グレートI
11/06/10 18:38:11.96 awhoQBg70
次のリメイクではビスタ港ではなく妖精の村ですれ違い希望!

370:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 18:57:45.13 06MY6g9/0
>>369
すれ違うならどんな感じかな?
フローラのリボンと桜絡めてくれると色合い的に可愛いと思う。
桜染めってのがあるみたいだから。

371:井戸大神博士R
11/06/10 19:04:28.53 awhoQBg70
>>370
白戦士が考えて下され、戦闘はさせない方がいい(あくまでもお互いは気づかない)

372:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 20:11:17.42 sJ2sPqF1O
ビアンカとフローラとデボラ達とで3Pしたい

373:井戸大神博士R
11/06/10 20:15:10.20 awhoQBg70
>>372
ベホマで体力回復させながら?

374:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 20:15:15.03 ZJomaIWJ0
絶対喧嘩するぞ
URLリンク(www.youtube.com)

375:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 20:29:48.87 sJ2sPqF1O
しまった、3Pじゃオレが入ってないじゃないか

376:井戸大神博士R
11/06/10 20:37:19.37 awhoQBg70
>>975
3人ともオレが頂いた!
さらにマリア、クラリス、ノーラもGETだぜ!

377:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 22:22:25.51 nURpsg0uO
>>376
関係の無い雑談は他でやってくれ

サラボナの宿屋に居る親のいない子を見てフローラが「あの子‥わたしと同じ‥いや何でもないです」
って台詞は幼少期の無口でナイーブなフローラを想像出来て印象深い



378:「一途な想いのままに」
11/06/12 07:19:37.19 yo3cTNvGO
 それは、ネクストがキラーパンサー「チロル」と再会して間もない頃の話であった。
カボチ村の村長から依頼されていたモンスター退治であったが、村に戻ってきたネクストとチロルが一緒に歩いている姿を見て失望した村長が、
 『おまいさん、残りの報酬金を渡すから、この村からすぐにでも出て行ってくれ。』
 という冷たい一言を受けたネクストは、その思わぬ仕打ちに大きく失意を感じながらその村を後にした。
 これまでは奴隷として、10年もの間肉体的な辛い仕打ちを受けたネクストであったが、今回の仕打ちは精神的に辛いダメージであり、ネクストの孤独感と同時に同じ人間に対する不信感をも抱くようになった。
それは仲間モンスターとともに母親を探し続ける目的で旅を続ける彼にとって、その目的さえも見失う程でもあり、それからというものは日々彷徨うように敵モンスターと戦いながら、だらだらと馬車を連れて歩
き続ける日々を過ごしていた。
 『・・・なあ、お前も一生を支えるパートナーが必要なのではないのか?どこにいるかも知れない母親を探すのもいいが、お前も年頃だし、やはり傍には嫁さんが必要だろ!
 そう、俺との結婚を快く承諾してくれた、マリアみたいに、だ!』

 結婚の報告を聞いてラインハットに一旦戻ったときのヘンリーの、のろけた快活な言葉を思い出すたびに、ネクストの脳裏には突き刺さるような冷たい風が吹き荒れ、さらなる孤独感を募らせていた。
 「ヘンリー・・・、お前、簡単にそんなことを言うが、実際それが出来るのであれば、今頃僕もそうしてるよ。
 そうでなかったら、現在行方知らずのビアンカが暮らしていた、アルカパという街にも立ち寄ってないだろう!」
 ネクストはそう呟いて、今日もまた馬車と仲間モンスターとともに、行くあてもないままに足を運んでいった。
 どのくらい歩き回ったのであろうか、ネクストはとある小さな街の集落の入口に差し掛かっていた。たまたま街の入口にいた人に、猜疑心を抱きながらも話をすると、
ここは「うわさのほこら」という長いトンネルが近くにある関係で、その難所を越える方の為につくられた宿泊の街ということであり、街の中には宿屋はもちろんのこと、旅人の癒しとなる酒場や盛り場もあると
いう。既に日も暮れかかっており、ネクストは、街の中に安易にモンスターを入れては大騒ぎになってしまうことを恐れて、最も信頼ある用心棒でもあるスライムナイトのピエールに、


379:「一途な想いのままに」
11/06/12 07:21:52.92 yo3cTNvGO
馬車とチロルを含めた仲間モンスター達の留守番を任せて一人、その街の中へと入っていった。
 街の中に入ったネクストは、少しばかり悩みながら決めた宿泊先にチェックインするとすぐさまに、巾着袋いっぱいのお金を持ち出して、街の酒場に直行した。
 ネクストは、あの時のヘンリーと交わした一杯で覚えた酒を、とにかく口にしたくて疼いていた。それくらい現実逃避と日頃の鬱憤が溜まっていたのであった。
 その、薄暗い酒場に入ってカウンターの真ん中にどっしりと座ると、ネクストはすぐさま上級のウイスキーを注文した。彼の紫のややくたびれたマントを見て、少しばかり怪訝そうな表情でマスターが
ウイスキーと氷の入ったグラスを用意すると、まだ酒に不慣れであるのか、ネクストは勢いに任せてそれを一気にがぶ飲みし、何度もおかわりしては同じような勢いでひたすらと飲み続けた。
 当然ながらネクストは一気に泥酔状態に陥り、それを見て心配になったマスターは、
 「お客さん、これ以上酒飲んだら、体持たないですよ!」
と言って、ウイスキーを片付けようとした。それを見たネクストは、
 「うるさい!まだ大丈夫だ!マスター、酒くれ!酒!」

と今にも絡みつくような勢いで叫びながら、すぐさまカウンターのテーブルの上に顔を沈めて、そのまま横になった。マスターは、
 「やれやれ、まだ酒の楽しみ方を知らない若造だな。」
 と呆れながらも、風邪を引かぬように配慮して、奥から毛布を取り出して彼の背中にかけた。
 混沌する意識の中、ネクストはテーブルに顔を横たえながら、これまで自分が体験した様々な思いをありのままに呟きだした。
 「父さん、僕がしっかりしていなかったばかりに・・・」
 「母さん・・・、今何処にいるんだよ・・・」
 そう呟くネクストの閉じた瞳からは、数滴ばかり涙が零れ落ちていた。その涙を零し続けながらも、さらにネクストはこう続けた。
 「ビアンカ、・・・今頃どうしているんだ。あのお化け退治から10年か・・・、懐かしいなあ。もう、結婚していてもおかしくない程立派な女性になっているんだろうんな・・・」
 「・・・それと、確かフローラと言ってたな、あの美しい青い髪をした女の子。ふふ・・・、港で会ったとき、ひとりで船に乗れなかったとかで、結構可愛かったよな・・・。
 そんな彼女も今頃は、立派な修道女となっているかもな・・・」


380:「一途な想いのままに」
11/06/12 07:28:33.72 yo3cTNvGO
と立て続けに、幼い頃に自分と関わりのあった数少ない女性の名前を口にしていた。
 泥酔していたネクストの脳裏には、やはりもう一度この二人の女性に会いたいという思いがあるのは言うまでもなかった。
 ちょうどその時である。テーブルで横になっていたネクストの隣で飲んでいた、二人組の男が酒を交わしながら、青い髪の女性の話題を始めたのであった。
 「・・・そういえば、この間サラボナへ向かう途中であるといって、この街に泊まっていた修道院帰りの青い髪をした女性、実に綺麗だったなあ!」
 「ああ、名前も人づてに聞いたが、確かフローラと言ってたなあ。」
 「噂によると、10年間受けていた修道院での花嫁修業が終ったので、今度フローラの親父で、サラボナの有力者であるルドマンさん主催の、花婿募集の集会があるらしいぞ!」
 「ただ、その条件が厳しいらしくて、俺たちには到底無理だろうなあ・・・。」
 フローラの名前を耳にしたネクストは、突如これまで泥酔していたのが嘘のように急に立ち上がり、その二人組の男に向かって、顔を真っ赤にしては飛ぶ矢の如くこう問い詰めた。
 「おい!今確かフローラが花婿を募集している、と言ってたな!」

 ネクストの、殺意剥き出しのその激高ぶりに驚きながら、その中の一人が、
 「そ、そうだが、それがどうしたんだ?お前、フローラと何か関係あるのか?」
と呆れ顔で言葉を返したので、ネクストはさらに顔を赤くしては男の胸を掴み、
 「いいから答えろ!サラボナへはどうやって行ったらいいのだ!とにかく、今すぐにでもフローラに会いたいのだ!!」
 と赤い目で相手を睨みつけて、その胴体を揺さぶりながらネクストは問い詰めた。その殺気だったネクストの態度に降参したその男は、
 「わ、わかったから、頼む。この腕を放してくれ・・・」
 と宥めて、ゆっくりと話を続けた。 
 「・・・サラボナはこの南にある『うわさのほこら』という長いトンネルを潜り抜けて少しばかり南西に歩いたところにある。
 その街の中に入ると、一目見てわかる大きな屋敷があって、その屋敷にフローラは暮らしているという話だ。最も、花婿になる為の条件は厳しいから、お前には到底無理と思うが。」
 男の話を聞いて、不快に感じながらもゆっくりと男の胸を離したネクストは、何の躊躇いもなくすぐさま、
 「マスター、ここに代金を置いていく。釣りはいらん!」
 

381:「一途な想いのままに」
11/06/12 07:33:19.20 yo3cTNvGO
 と捨て台詞を吐いて、勢いのままに店を出ては自分が宿泊している宿屋に戻っていった。その様子を見てマスターと二人組の男は互いに、
 「何だ、あの男は!本当に失礼な奴だなあ!」
 と不満気に口にしながら、呆然と店の出口の方をしばらく見ていた。
 ネクストが先程まで横になっていたテーブルには、彼持参の大きな巾着袋と本人が被っていた毛布が我が物顔でそのテーブルを占有していた。
 「ウップ・・・、夕べは飲みすぎたようだ・・・。」
 翌朝、二日酔いで額を押さえながら起きたネクストは、すぐさま泊まっていた宿屋をチェックアウトして、街の入口に止めていた馬車に戻っていった。
 一晩中馬車の留守番をしていたスライムナイトのピエールが真っ先に出向かい、
 「ご主人様、顔色が悪いようでございますが、大丈夫ですか?」
 
 一晩中馬車の留守番をしていたスライムナイトのピエールが真っ先に出向かい、
 「ご主人様、顔色が悪いようでございますが、大丈夫ですか?」
と心配そうに聞いてきたので、その表情を晒しながらもネクストは、
 「大丈夫だ、ピエール。心配をかけて本当にすまなかった。これからすぐ、サラボナという街へ行くぞ!」
 と前日までのネクストとは違い、元気そうに叫んだので、何かを察しつつも一安心したピエールは他のモンスター仲間を起こし、すぐさま出発の支度に取り掛かった。
 そして朝日を全身に浴びながら、ネクストはいつものように馬車を引っ張りながら、仲間モンスターとともに一路サラボナへ向かっていった・・・。

 あれから10年以上時が流れ、王室の広い食卓には、今日もまた、酒の入ったネクストが、フローラの見守る中、トゥルーとセイルとを巻き込んで、子供のようにじゃれあっていた。
 ネクストは家族と食事をする際、いつもではないものの酒が入るたびに、
 「お前ら、お父さんがお母さんと結婚していなければ、この世にはいなかったばかりか、世界平和も叶わなかったのかもしれないのだぞ!」
 という台詞を口癖にして、酔っ払い親父そのままの呂律の回らない口調で振舞っていた。
 ネクストのそういった情けない姿を見ながら、その腕に掴まれてもがいているトゥルーとセイルは、
 「お父さん、あんまりお酒飲み過ぎたら、体壊すよ!」
 「もう、お父さん、お酒臭~い!」
と為す術もなくただただ呆れるばかりであった。そんなネクストを見てフローラは、
 

382:「一途な想いのままに」
11/06/12 07:36:06.67 yo3cTNvGO
 『まあ、本当に子供みたいですわ。あなたったら・・・。でも、私、あの時の、私と結婚したくてサラボナに来たという一途な想い、今でも心から嬉しく思っています。』
という想いを胸中に抱きながら、今日もにこやかに彼を叱咤するのであった。
 「あなた、そろそろいい加減にしないと、次からはテーブルにお酒を出しませんわよ!」
と。
(Fin.)

383:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/13 00:07:49.17 gtvFFKwfO
投下お疲れ様。
白戦士もまた投下して欲しいね。



384:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/13 03:41:05.81 OElPTa5P0
転載乙

385:通りすがりの白戦士
11/06/13 09:46:39.74 MSPwPjnCO
SS乙。
次はサラボナでの再開で、どうやってときめくか期待。

>>384
フローラメインではないが、ビアンカちゃん大好きというスレに投稿したので、もし宜しければどうぞ。

386:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/13 19:28:52.94 qXo1BX7S0
フローラ出産前、グランバニアのフローラの所に泊まった日の翌朝聞ける
「ゆうべはちょっとこわい夢を見たの。○○さん。私をはなさないでね・・・。」という台詞
これフローラのオリジナルでしょうか。初回プレイ時は気に留めなかったけど、2回目以降見たとき
自分と主人公の身に起こる事を予見していたように思えてきて、なんだか切ない・・・

387:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/13 21:30:21.09 7G3roXCR0
こわい夢を見たってのはフローラだけみたいだね。
ビアデボは5主が寝相が悪いとかそんな内容みたい。

388:通りすがりの白戦士
11/06/13 21:54:09.19 MSPwPjnCO
3人の中で天空の血筋を濃く受け継いでるとか…?
3人共、ジャミのイベント以外にももっと特殊能力を発揮して欲しかったなあ。
場合によっては石化を回避出来るルートも欲しかったね。

389:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/13 22:08:32.70 qXo1BX7S0
>>387
>>388
レスありがとう
この台詞で余計フローラがいとおしくなった
結局10年間も一人にしてしまってごめんよー。・゜・(/Д`)・゜・。

390:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/13 22:45:19.95 V55m08FVO
どの嫁にも言える事だけど10年間一人で石化されて絶望を感じなかったんだろうか‥

フローラは子供達の心配してたみたいだけど

フローラって子供を思う台詞が多くて本当母性に溢れた愛らしい女性だと思う

391:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/15 21:02:12.70 cu3EPlHdO
フローラが、結婚する。
あの旅人と。
結婚式が終わるとあの旅人と共に旅立つんだと、無邪気な、でも何処かしら寂しそうな顔で言った。
僕が恋い焦がれて仕方のない顔だった。
「フローラ‥?」
僕は扉をノックした。少し遅れて、はーいと控えめな返事がする。それからちょっと暫くして、恐る恐るといった感じで扉が開いた。中から少々緊張した面持ちのフローラが顔を出した。
「アンディ」
フローラの顔が途端に綻ぶ。
「来てくれたんだ‥」
「そりゃそうさ。なんせフローラ嬢の結婚式だからね」
「変なこと言わないでよ」
なんて何気ない会話を、僕は噛みしめる。
フローラのウェディングドレス姿。純情な、まだ少女と言っても違和感のない彼女には、その白がとても似合っていた。
きれいだな、と純粋に思う。
でもその姿が意味することを考えると、今にも泣き崩れ、気が狂ってしまいそうだった。
「配慮がないと、君のご両親に怒られてしまいそうだな」
「どうして?」
「普通君の方から咎めないかい?」
「そんな‥」
フローラは少し俯いて、眉を寄せる。白い頬を赤らめて、ふっくらと下唇を不服そうに突き出す。
ああ、このまま彼女を何処かにさらってしまえたらなと、本気で思う。そして、2人だけで何処か遠くの街で暮らすのだ。でもそんなことは出来ない。この手を彼女に向かって伸ばすことも、僕には出来ないのに。
出来なかったのに。
「フローラさん、フローラさん!」
「あっ、大変‥。そろそろ時間みたい」
フローラはそう言って。
僕にくるりと背を向けた。
「フローラ‥」
「ん‥?」
フローラは一端立ち止まって僕の方をみたが、僕が何も言わなかったのでいってしまった。パタパタパタと走るその姿が、とても愛おしかった。
「ありがとう‥」
ただ一言、そう呟いた。
その言葉は誰にも届かずに、ひっそりとした簡素な部屋の中で消えた。
式は順調に進んだ。
フローラと旅人は、とても幸せそうだった。
その間中、みんな笑っていた。
僕もずっと笑っていた。
そしてただ、祈っていた。
彼女の幸せを。
ああ、願わくば。
彼らの旅路をお守り下さい。
そしてその果てに、終わることのない、幸せを。


392:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/15 21:56:20.07 C3a4zLCp0
お前らキモい

393:一発ネタ
11/06/15 22:43:18.08 cu3EPlHdO
「フローラ」が風呂に入りたがっています。どうしますか?
主人公:「そりゃあ、止める理由もないわけだからして。しからずんば、バカラのクリスタルあたりで特別製のミニバスタブを作らせて…」フローラ:「まあ、素敵ですわ。では、失礼して…マヌーサ!」
主人公:「天空の剣!(主人公は、霧をかきけした!)」フローラ:「マヌーサ!」
主人公:「天空の剣!(主人公は、霧をかきけした!)」フローラ:「……っ;」
主人公:「……っ;」
フローラ:「…あなた…」
主人公:「え。いや、その。他意があるわけじゃなくて、なんていうか、呪文に対しての条件反射になっちゃってるというのか…っ」フローラ:「ザラキとメラゾーマ、その身にお受けになるならどちらがよろしいかしら?(にこ♪)」
主人公は、天空の剣を投げ捨てた!(泣)



394:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/16 00:50:07.00 /IJVh+WXO
>>391>>393お疲れ様

フローラの修道女時代の話とかないかな?白戦士さん書けるなら書いてみて?


395:通りすがりの白戦士
11/06/16 01:42:50.89 dEExi9FVO
>>391GJ!!
ビアンカスレで見つけた物
URLリンク(www.youtube.com)

見事に釣られたよ。
主人公の性格はビアンカだが、境遇がフローラと重なるし、フローラをイメージしても泣きそうになる。
ちなみに誤解されるかも知れんので、あえて述べるが、性格が御田園=リュカ、弓月=アンディとまでは言わん。
でも、SSのアンディと弓月は似てた。
あんな風に圭以(フローラみたいなヒロイン)の幸せの為に身を引いて、
結婚式を見守るシーンは切なかった…(TT)ここの住民は昼ドラ見ないと思うが念の為。
スレチすまん。

>>393
ちょ…(・∀・)あんた達夫婦でしょうに~!!一緒に入りなさいな。
でも、こういうSSも良いね。

>>394
それも面白そうだね。
いつかは書いてみたいな。


396:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/16 02:47:55.43 oJemMvix0
また最初からやり始めて新婚旅行中なんだが、修道院の奥の部屋の
シスターが、フローラを送っていったシスターが帰ってこないって言ってるけど
この人行方不明のままなのかな?どっかにいたっけ?フローラも心配げだが。

397:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/16 05:20:34.36 Zl4DmEDX0
カジノ船の踊り子の中にそれっぽい人がいたような

398:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/16 14:47:58.76 oJemMvix0
カジノ船のは 修道院でご一緒した方 って言い方だから、
シスターじゃなくて一緒に花嫁修業した人、って感じかと
思うんだけどどうだろう。一応送っていった人は、シスター姿で
サラボナ到着前に噂の宿屋にいるのがその人だと思うんだけど、
それ以来見かけないんだよなぁ。細かい事だけど気になるw

399:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/16 16:04:02.64 1dSXCUAeO
マリアみたいにシスター止めて嫁に行ったとか

400:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/16 20:58:54.59 /IJVh+WXO
>>398

フローラ「修道院からサラボナに帰るとちゅうシスターといっしょにこの宿に 泊まったのですわ。」噂の祠

フローラ「えっ まだ帰っていない?   あの方が 無事でいらっしゃるといいんですけど……。」修道院

フローラ「あら? あの方… 修道院で ごいっしょした方だと思うのですけど   気のせいかしら……? 」カジノ船

修道院からフローラをサラボナに送って行く途中遊びに目覚めて、退屈な修道院に帰るのが嫌で、カジノ船でバイトしながら遊興費を稼いでいるという解釈が正解に近いと思う。まあ、ハッキリとしたセリフは無いが…


401:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/17 00:07:56.90 RcDMoF3j0
そっか、その順番で行くとあんまり変じゃないね。
噂のほこら→カジノ船→修道院のルートで行くと
カジノ船の踊り子は別人って思っちゃうけど。

しかしあのシスターのセリフから踊り子になるとは
ちと思えなくて…まあ帰る途中でモンスターにやられた
と思うより、踊り子として生きてるって方がいいかw

402:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/17 20:14:00.32 ptWLTB4PO
フローラに萌えるのは例えば朝ルドマン邸に泊まって主人公が起きてきた時、化粧台で身綺麗にしてから朝夫を迎えるという古風な部分とかポイントが高い♪

そこで‥‥フローラの鏡のセリフ集。

フローラ
【フローラは鏡をのぞきこんだ】
鏡には ステキな女性が映っている。
そして きのうの朝食のメニューを思い出そうとしたが ダメだった。
そして 何かを思い出したように ふと ほほえんだ。
すこし 髪がみだれているようだ。
フローラはきれいなブラシを取り出し 長い髪をとかした。
フローラ「○○さんの好みって ロングかしら それともショート? どんな髪型が好きなのかしら?」
フローラ「あら この鏡 すこしくもってるみたいだわ」
フローラはていねいに鏡のくもりをふきとった。
フローラ「う~ん…。
     いくらやってもダメですわ。どうやったら 瞳をまん中によせられるのかしら?」


403:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/18 00:37:21.62 hy4hlm5YO
うん。朝起きたら鏡台から身繕いをした綺麗な奥さんがベッドに駆け寄ってくる。
「おはようございます。あなた」って良いなぁと思う。既婚者じゃないと分からないかな?


404:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/18 01:51:01.93 dxw/aEdgO
いたストWiiに出ないかな

405:通りすがりの白戦士
11/06/18 01:58:22.94 a/BmhLCBO
~迷う青髪・1~

フローラは部屋で新聞を読んでいた。
「花嫁候補が3人に…か。」
サラボナの都市を治める領主の娘の結婚である。
地方面ではあるが、トップで大きく報じられていた。
「明日は何て書かれるのかしら…。
お父様は結婚が決まるまでは、記者を遠ざけてくれているけど…。」
婚約後の記者会見を考えると気が重くなった。
「リュカさんは私を選ぶのでしょうね…。
ビアンカさんがいても、迷ってたし…。」
フローラはビアンカの事を思い出した。
「ビアンカさんも、私のお姉さんだったら良いなあ…。」
自分と違って、明るく健康的な強さを兼ね備えている。
しかも、近所のお姉さんの様な親しみやすい感じで、懐かしささえ感じる。
「ビアンカさんはリュカさんを愛してるのよね…。
でも、リュカさんの目的を果たす為に、あの方を私に譲ろうとしている。」
フローラはベッドに横になって、考え始めた。
ふと、アンディの顔が浮かぶ。
「アンディ…。」
修道院に入る前は一緒にいっぱい遊んだ。
子供ながらに、キスも経験した。
そんな懐かしい思い出が、頭の中を駆け巡る。
「お父様は花嫁選びの試練を勝ち抜いたリュカさんを勧めるし、
確かにリュカさんはアンディよりも強いわ…。
しかも、お母様を助ける為に世界を救おうとしてる。」
フローラは寝返りを打って考え続ける。
すっかり眠れなくなっていたのだ。
「リュカさんならきっと、世界を救えるでしょう。
そのお手伝いをするのは素晴らしいわ。でも…」
リュカとビアンカが話してるのが、浮かぶ。
ぎこちないながらも、お互いが惹かれ合う感じはした。
「…いけないわ、フローラ。」
フローラはシーツを握り締める。

誰かの足音が、こちらへ近づいた。

「…!」
フローラは慌てて布団を被り、寝息を立てる振りをする。
「誰…?お母様なら、良いけど…。」
扉がノックされる。
「フローラ、リュカさんがお見えになられましたよ。」
シャルロットが、リュカを連れて来たのである。
フローラはそのままやり過ごそうとした。
「もう、寝たの?入るわよ。」
扉が開かれ、2人は部屋に入った。
「失礼します。…どうやら、既にお休みの様ですね。」
「ごめんなさいね。せっかく来て頂いたのに…。
フローラ、起きてちょうだい。」
シャルロットはフローラを優しく揺する。
しかし、フローラは「う…ん」と小さく唸り、寝た振りを続けた。


406:通りすがりの白戦士
11/06/18 01:59:20.09 a/BmhLCBO
~迷う青髪・2~

「いえ、奥さん、そのまま休ませてあげましょう。
きっと、アンディさんの治療でお疲れなのでしょう。」
リュカはシャルロットを制した。
「でも、花嫁選びの前に色々話しておきたいのでしょう?」
シャルロットはフローラの布団をかけ直した。
「そうですね。3人の気持ちを知りたかったのですが…、
もっと早く尋ねるべきでした。」
リュカはフローラの寝顔を見る。
しかし、寝た振りは見破られない。
「デボラとの話はどうでした?
ごめんなさいね、あの娘ったら急にあなたと結婚したいと言い出して…。」
シャルロットは声を小さくして話した。
しかし、フローラには聞こえていた。
リュカは腕を組んで少し考え込む。
「あくまで僕の推測ですが、デボラさんなりの優しさだと思います。」
「優しさ…。あの娘が…?」
シャルロットはきょとんとした。
「(リュカさんも気付いていたのね…。)」フローラは2人に気づかれない様に聞き耳を立てていた。
「僕がデボラさんと結婚すれば、フローラさんはアンディさんと結ばれる。
そして僕はビアンカを危険な旅に巻き込まずに済む。
彼女には僕より普通の人と一緒になるのが幸せなんですよ…。」
リュカの目に涙が滲む。
「やはり、ビアンカさんを愛してらっしゃるのね。」
「ええ…。でも、デボラさんは言ったんですよ。
世界の平和や愛する人を守る悩みに耐え切れなかったら、あたしの所へ来な。
子猫を愛する小魚の覚悟ごと全部受け入れてやるよ。って。
救われそうでした。もし、ビアンカに出会ってなかったら、
結婚したかも知れませんね…。」
「(やはり姉様…、私や皆さんの幸せの為に全てを受け入れる覚悟がおありなのね…。)」
フローラも涙が溢れ、シーツを濡らしていた。
「そう…、あの娘が…。不器用なりに、ちゃんと考えていたのね…。」
「フローラさんも、アンディさんの幸せの為に身を引こうとしました。
でも、やはり彼の側にいたいんですね。」
「フローラの事はどう思ってらっしゃるの?」
「話を聞けなかったので、まだ分かりません。
でも、好きにはなりました。
フローラさんも優しい良い人です。
僕がビアンカの幸せの為に離れる覚悟があるのと同じく、
彼女もアンディさんの幸せの為に離れたのでしょう。
世界の平和の為に同じ覚悟を持つ者同士なら、
段々深く愛し合えるとは思います。」
フローラは愕然とした。
正にその通りだった。

407:通りすがりの白戦士
11/06/18 02:00:17.41 a/BmhLCBO
~迷う青髪・3~

「(リュカさん、私もあなたを好きになったし、結婚しても良いとも思ったわ…。)」
「でも、これでは誰と結婚されるか分からなくなりますわね。」
「そうですね。
だから、こうして話を聞きに回っているんですよ。」
「そうでしたわね。
後はビアンカさんですのね。」
リュカは扉を開けた。
「ええ。」
リュカはそっと部屋を出た。
「雨が強くなりますわ。どうか、お気を付けて。」
シャルロットは扉を閉めた。
「こんな時間に有り難うございました。
では、失礼しました。」
リュカとシャルロットの足音が遠ざかった。
「ふぅ…。」
フローラはゆっくりと起き上がり、涙を拭いた。
「このまま迷っていたら、リュカさんの為にも良くないわ。」
フローラは急いで着替え、部屋を飛び出した。
「ちょっと、フローラ、どうしたの!?」
シャルロットは慌てて止めようとしたが、振り払われた。
「ごめんなさい、お母様!!」

リュカはビアンカがいる別荘へゆっくりと歩いていった。
「ビアンカには幸せになってもらいたい。
しかし、他の女性と結婚する事で傷つけたくない。」
リュカの悩みは大きくなっていった。

「父さんも結婚する時は悩んだのかな…。」
リュカは空を見上げた。空はますます雨を強く降らせる。
「お待ち下さい!」
リュカは声のする方へ振り向いた。
フローラが傘も差さずに、リュカの方へ走って来た。
「フローラさん、どうしてここへ…?」
リュカは自分の傘をフローラにかざす。
フローラは息を整えた。
「実は私、先程のあなたとお母様との会話を聞いておりましたの。」
リュカは驚いた。しかし、フローラは尚も続ける。
「好きな人を危険から遠ざけるのが、本当にその人の幸せなんですか!?
そんなの、余計に傷つけるだけですわ!!」
フローラは勢い余って、傘から外れた。
雨が再びフローラを濡らし、稲光がフローラを妖しく照らす。
「そんな…、まさか。」
リュカは苦笑した。
「ええ、そうですわ。私もそうでした。
あなたを段々好きになりましたし、結婚する覚悟はありましたの。
世界を救う事で、アンディを幸せに出来るし、自分も幸せになれると思いました。
でも、間違ってましたわ。
覚悟を決めて、あなたを好きになる程、私は苦しくなるのです!
そして、そんな曖昧な私だからアンディを傷つけた!」
「アンディさんが傷ついたのはあなたのせいじゃない。
花婿選びの試練なんだ。」


408:通りすがりの白戦士
11/06/18 02:01:15.34 a/BmhLCBO
~迷う青髪・4(完)~

リュカはなだめようとしたが、フローラは首を振った。
「違う!私が悪いの!だからもう、誰も傷つけたくないのです。
ですからお願いします。
本当にビアンカさんを愛していらっしゃるのなら、決して離れないで下さい。」
リュカは暫く考えた。
「あなたも苦しいんですね。アンディさんが傷ついた以上に。」
「ええ。彼を愛しています。
だから、離れたり、彼が傷ついたりすると私まで苦しいのです。」
フローラは涙が溢れ、震え出していた。
雨に濡れていて分かり辛いが、リュカにはハッキリと分かった。
「きっと、ビアンカも同じなのかな…?」
「ええ。今ならまだ間に合いますわ。
私達みたいに傷つく前に、お互い正直になって下さい。」
フローラは微笑んで、リュカの側から離れた。
「フローラさん…?」
リュカは傘を差し出すが、フローラはそれを払った。
「ごめんなさい、ごめんなさいリュカさん。
私を好きになって頂いたのに…!」
「いえ、僕の方こそ。一時でも好きになってくれたり、
大事な事を教えてくれて有り難うございました。」
リュカは頭を下げた。
「いえ、宜しいのですわ。
あなた達の幸せをお祈り致しますわ!」
リュカが頭を上げると、
既にフローラはリュカから離れて行った。
「家とは違う方角だな…。まさか。
まあ、お嬢様だし、先走った事はしないだろう。
さて…、僕も覚悟は決めたぞ…!」
リュカは本当の気持ちを伝える覚悟は出来ていた。

「アンディ、傷つけてしまってごめんなさい。
でも、私はもう逃げたり迷ったりしないわ。
本当の気持ちを伝えたら、あなたは再び悩み苦しむかもしれない。
でも、必ず乗り越えられると信じている。
だって、あなたが私を愛するが故に遠ざけても、こうして来てしまったのだから。」

フローラはアンディの家の前に来て、彼の看病を思い出していた。

「僕は情けない男だな…。
炎のリングを取れないばかりか、大怪我をして、しかもリュカさんに助けてもらうなんて…!
リュカさんは僕よりも強くて優しい。
君もリュカさんに惹かれ始めているのは分かる。
だから、今の内に彼と結婚して幸せになってくれ…。」
アンディは、涙ながらに訴えていた。

「辛かったでしょう。でも、もう大丈夫よ。
私はどんな事があっても離れないから…。」
フローラの瞳の奥にはもう迷いは無く、強い意志だけが存在していた。

409:通りすがりの白戦士
11/06/18 02:12:11.27 Qh5h46lM0
エンディング
URLリンク(www.1ting.com)
URLリンク(www.youtube.com)

久々にパソコンを使うよ。

ところで、俺もフローラはイタストに出て欲しい。
と言うより、携帯電話版5がやりたい。
イベント、アイテム、仲間モンスターをSFCよりかなり減らされるだろうがね。
代わりに、アンフロ、ヘンマリ、デボラを仲間に加えたり、結婚式での主人公
のタキシード姿が見たい。

410:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/18 02:28:26.98 QyRHE2yK0
身繕いと言えば、ポートセルミだっけ、劇場の踊り子が
「今日は化粧ののりが悪い」とか言ったセリフのあと話しかけると
「化粧はいつも少しだけしてるんですよ」みたいに言うのが
印象に残ってるんだよなぁ。おれは既婚者じゃないが、この
"いつも綺麗な姿を見て欲しい"的な部分はポイント高いねw

411:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/18 12:31:28.06 WEuStZkM0
リアルでもフローラみたいなお嫁さんが欲しい
主人公ウラヤマシス

412:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/18 18:16:56.11 GIoQmmRa0
フローラ嫁にしてもっかいやってるけど、何度プレイしててもにやっとくるする台詞あって可愛い。
スーザンに対するブオーン戦の前の「ムッ……」のヤキモチはやばかったw

413:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/18 19:21:56.48 QyRHE2yK0
フローラ結構焼き餅焼きだよなw
ブオーン倒した後もスーザンに話しかけると
よそ見をしないで~みたいなこというしw

414:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/19 06:22:05.09 6JOkD5ZmO
>>408
投下乙。
フローラの焼き餅は可愛いよなぁ。
新婚時代から双子を出産して石化から復帰後、セリフに女性として妻としての成長を感じるなぁ。新婚時代はその辺の焼き餅セリフは世間知らずの箱入りお嬢さんポク、天然ふうにぼかしているし。

やはりヒロインの適度な嫉妬は必要だよなぁ。自分のとこなんて‥‥ゲホンゲホン‥失礼何でもない。
ヤンデレになっちゃうとマニアの世界に成るのだが女性の嫉妬系のリアクションは個人的に好きなので(主人公はフローラにおもいっきりつねられた100ポイントのダメージ)くらいの踏み込みはしても良いと思う。
(本当にHPゲージが減ったら面白い)

415:妖精の鏡
11/06/20 02:44:09.58 tgPGomphO
長かった冬が終わりを告げて春が来ると家の庭に花が沢山咲き、鳥や蝶が集まってきていた。
サラボナの人々も春が来ると商売だ商売だと言って賑やかになって、広場には人が集まったりしていた。
ある晩、満月で月明かりが綺麗な夜のことだった。
ふと外を見てみると、蝶のようだけどきらきらと光るものが花畑の上を飛んでいた。
なんだろうと思ってそっと音を立てないように階段を降り、庭に出てみた。
「あっ」
近づくとそれが蝶でないことがわかる。
半透明な羽をぱたぱたと羽ばたかせて飛んでいるのは小さい女の子…あれが妖精というものなんだろうか。
花びらをちょんと引っ張って花から引き抜くと、小さな頭に乗せて楽しそうにくるくると回っていた。
「あら、あなた…あたしがわかるの?」
「!」
なにか言いかけると、人差し指を唇に当てて妖精が近づいてきた。
「ちょいちょい、あなたの部屋行くわよ!」
オレンジ色の長い髪にはゆるやかにウェーブがかかっていて、白いワンピースを着ている。
小さな妖精はポピーと名乗って、私の枕に座った。
「やっぱり妖精さん?」
「そう、あたしは妖精よ。ただの妖精じゃない、恋専門の妖精なの」
「恋…?」
ふふ、と笑うポピーは小さいのに、雰囲気が宿屋の前でお客さんを呼び込んでいる大人のお姉さんに似ていた。
「そう、女の子や男の子をときめかせる恋のお手伝いをするのよ」
サラボナの広場の噴水には女神像が飾ってあるのだけれども、その前で好きな子に告白するとうまくいくといううわさは聞いた事があった。
だけどそれ位で、他に恋らしい恋の話を聞いたこともなかったし、私にとって恋というのは大人の世界の話だった。
「どんなお手伝いをしてるの…?」
「妖精の姿は大人には見えないから、いい雰囲気の二人を事故に見せかけて衝突させたりとか!」
「ええっそれでいいの?」
「あらっ、フローラちゃんは好きな人はいないの?」
「好きな人って…」
「んー!じゃあ身近な男の子!」
ふと頭に浮かんだのはアンディだったけれども、アンディとぶつかっても特に何も…と思った。
「ぜんぜんわからない」
「も~、どきっとしたことないの、7歳なのにっ」
ドキっとしたことならあった。昔、一緒に船に乗った子が…
「どきっとすることが恋なの?」
「そう、気になる、好きってことよっ」
「ああ…そうなんだ…!」


416:妖精の鏡
11/06/20 02:46:34.79 tgPGomphO
――フローラの髪ってお空みたい。目は海みたいな色だよね。
言われた事を思い出して顔が赤くなってきた。
私はあの子が好きなんだ、そう思った瞬間、ポピーの興味津々な声が飛んできた。
「あらあらっ、フローラちゃんの初恋ってどんな人?おね~さんにもお話聞かせてよ!」
「え、えっと…」
そう、あれは数ヶ月前のこと…
私は船から身を乗り出して、親子がビスタの港に降りて歩いていく後姿を見つめていた。
船が動き出して、父が私を降ろそうとしても、二人の姿を見ていたかった。
ふと、ネクストが振り返った。黒い目が私を見て、手を大きく振る。
「フローラ!またね!」
「ネクスト…!」
手を振って…小さく小さく見えなくなるまで手を振り続けた。
やがて海と山しか見えなくなって、手を振ることをやめると、父が不思議そうに私を覗き込んだ。
「フローラや、どうかしたのかい。あの子が気になるのかね」
「お父さま、ネクストってとっても面白い子なのよ。もっとお話したかった…」
「そうかそうか」
父は私の手を握った。
「きっとまたいつか会える。サンタローズに家があるそうだから、期を見てまた手紙を書こう」
「はい、お父さま」
また会える、そう楽しみにして、彼と話したことを思い出しながら一人、部屋で椅子に座ってぼんやりと窓の外を見ていた。
「空の髪に、海の目…」
ネクストが例えた私の見た目のことだ。
だけど、自分の色よりネクストの目の色のほうが素敵だと思う。
黒なのに黒じゃない、沢山の色と光が集まって黒に見えるような、そんなきらめきのある色。
「また会いたいな…」
空は雲ひとつなく、太陽の光で海もきらきらとしていた。
私の目の色、ネクストと会える場所。そう考えたら海のことが少し好きになった…
「…なんてロマンチック!6歳児がそんな口説き文句言うなんて、お姉さん涙が出ちゃう!」
ポピーがハンカチを取り出して目元を押さえた。
(そんなに…泣くほどのことなのかしら)
「その子、いつ会えるかわからないんでしょ?」
「うん」
「フローラちゃんは会いたいんでしょ?」
「会えるなら会いたいけど…」
「よし、お姉さんに任せなさい」
どこからか袋を取り出したポピーは、伸びをしてから勢い良く飛び上がって近くにあった鏡に粉を振りかけた。
きらきらと輝く粉はゆっくりと鏡に吸い込まれていく。
「なにしたの?」
「お楽しみ♪いい夢みてねフローラちゃん」


417:妖精の鏡
11/06/20 02:49:14.73 tgPGomphO
ばいばいと手を振って去ったポピーだが、花びらを置き忘れていったようだった。
枕元に残された黄色い一枚の花びらが、妖精がそこにいたことの唯一の証拠になった。
「おやすみポピー…」
窓を閉めて、粉が降りかかった鏡の方を向いて、私は布団を被った。
「また‥ネクストに会えますように」

418:通りすがりの白戦士
11/06/20 10:31:04.17 07EXn5r3O
お疲れさん
ついに妖精話来ましたか…

小さい頃のフローラは可愛いですなあ

419:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/21 00:50:01.37 22IQeOONO
いやぁ、やっぱりDQだと青髪が自分的には一番なのかなって・・・ フローラ、僧侶、賢者、ターニア、ルイーダさん・・

420:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/22 19:31:57.09 hXv6oaAAO
家族の会話
【フローラ編】
  
王女「夜のお城って すこしこわい。
   お母さんがさらわれたのも 夜だって聞いたし…」
フローラ「大丈夫よ(王女)。
     これからはお母さんが ずっといっしょにいるわ」
(グランバニア城1F・夜)
 王女「わたし お父さんだけじゃなくて お母さんもずっとさがしてたよ。お母さんいなくてさみしかった…」
フローラ「(王女)… お母さんも あなたたちがいなくてさみしかった。これからはずっといっしょよ」
(チゾット)
 フローラ「でも男の子は あれくらい元気でもいいですわよね。
     (王子)はとてもいい子だから」
王子「なんだよ。お母さんは ザイルみたいな子の方が好きなの?」
フローラ「バカね。王子と王女がいちばん好きに決まってるでしょ?あとパパもね」
(ドワーフの洞窟)
  
~エンディング~
 
<天空城>
フローラ「(王子)も(王女)も 本当によくがんばったわね…。やだ…なみだが…」
王子「泣かないで お母さん」
王女「お母さん…」
 <エルヘブン>
王女「そんなふうに言われたら くすぐったくなっちゃう」
フローラ「うふふ…そうね。お母さんもくすぐったいわ」
 <サンタローズ>
王子「ねえお父さん。あの人たち追い出したらダメかなあ?」
フローラ「ここを(王子)の家にしてどうするの?自分でちゃんと おそうじできるの?」
王子「うっ……」
 
王子「あのおじさんがうしろ向いたら こっそり しかえし してやるんだ!」
フローラ「じゃあ お母さんも いっしょにしかえししてあげる」
王子「じ じょうだんだよ!はあ…お母さんって本当にじょうだんが通じないんだからなあ」
フローラ「うふふ」
 <サラボナ>
王子「ルドマンさんは 本当にボクのおじいちゃんだもんね。
 お母さんの大事なお父さんだから」
フローラ「まあ (王子)。そうね…うふふ」
 
王子「お父さんって スーザンさんみたいなかっこう 好きなの?」
(はい)
 「じゃあ今度 お母さんに同じ服着てもらおうよ。ボクも見てみたい!」
フローラ「……………………………。」
王子「うっ お母さん 目がこわい…」
(いいえ)
 「ふ~ん…そうなの?
  すごくうれしそうに見てたから ボクてっきり…」

家族の会話は大好き♪

421:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/22 19:45:32.45 a+J0pKgP0
SSがうざい
個人サイトでやれ

422:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/22 22:51:33.72 hXv6oaAAO
みなさん! オープンな匿名掲示板で自分が気に入らない話題だからといってスルー出来ず排除レスをする人は嵐です。構わないようにしましょー!

423:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/22 23:19:51.06 861FJ5RD0
ビアスレより応援

  /;;;;;:::ミヾ,゛..-、、,,..!l从ノノ''"゛゛ ミミニヽ
  l;;;三ミミ゛     ゛        '三ミ',
.  lニ=-‐ミ           ...:   ミミ::l     
  !三二';    ..     ....:::    "';::l     
  l-=ニ彡   ::        _.-‐=、 i/ヽ     最後に、もうひとつだけ
   !三彡'  _,=-;;_-..、   :::',,..ニ-‐-、 ',~il   嵐は嬢の靴を舐めてろという
    'i,;'彡  '" __,,...二.,_::  i .ィ''t_テ` li"レ|   住民の悲痛な叫びは聞こえ無いのですか?
   ,''-彡‐,_,'"、‐''t_ア> )‐=ヽ.__..,, ‐' .::iノ    聞こえないなら嵐など辞めるべきです
   ',ヽ~;"  ` ..__,,.. '   :::..   ...:: l'   
    ヽ`、!、          ;;::';:.    |     
     \`、     .'゛ '‐- .:''^  '、  !      
      `-、    '    .:: __.、 i ,.'ヽ_        
.        ' 、   ;''-‐‐'' ~_ ' ' /  .〉\
          \     ''~   ,. '  /   '、.,,
       _,,...-''iト、ヽ、.., ___ _,,.. '   , '    i ゛' .、._
    _,,. -r゛   |!. \  '';::/    /     |     ''‐- ..,_
 



424:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/23 00:08:58.44 T03F/2X1O
>>423支援thanks
いずれ派を超えてⅤについて語れる日がくれば良いね。自分は共存共栄をしたいと思っている。フローラ派も個人によって考え方が違うからたまには嫁以外の話題でもいいから普通のレスも置いていってくれ。


425:通りすがりの白戦士
11/06/23 01:07:23.69 06yPdekMO
>>423
右京さん…?

ビアスレでも言って欲しいなあ。

426:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/23 12:41:11.74 Hwf7C/b7O
冬と網之助が戦犯

427:砂漠の風景
11/06/24 02:01:58.32 AcGyIvvlO
 昼間になると太陽が容赦なくネクスト達を襲う それだけではない たまにその土地特有のモンスター達も少なからず襲ってくる
 しかしそれらもネクスト達の必死の反撃で次々と駆逐されていく
 ネクストが仲間にしたモンスター達は怪我や砂漠特有の壮絶な暑さを恐れずに彼らに果敢に攻撃していく
 その理由は単純明白 フローラの存在である 修道院に行った事のある彼女の優しい精神と治癒魔法でモンスター達の心を数日と経たずにわしづかみにしたのだ
「フローラ、大丈夫かい?」
「はい、あなたがいるから大丈夫ですわ」
 ネクストの心配そうな表情に、笑顔で答えるフローラ 旅の過酷さを最初は理解していなかった節はあったものの、今となってはどんな事があっても笑顔を忘れていない
「モンスターさん達も優しくしてくれますし……なによりあなたが守ってくださるから……私幸せですわ」
「そうか」
 フローラの言葉と表情にネクストは砂漠の暑さとは別の意味で顔を熱くさせる
「で、でも暑くないか?そから君を守るのは僕でも難しいから……」
「うふふっ!そこの所も抜かりなく!こうすれば大丈夫ですわ!」
 言葉と共にフローラはリュカに抱きついていく「フ、フローラ……?」
「お母さまから聞きました 人の肌はどんな場所でも生きてる限り一定の体温を保っていると」
 自分のやってる事がちょっと恥ずかしいのか、顔を赤くしながらネクストを見上げる
「だからこうやって、お互いを抱きしめればきっと大丈夫ですわ」
「フローラ……」
 フローラの言葉以上に、ネクストは自分の為に必死にいろんな事を頑張ろうとする彼女の心にひどく感動した
「フローラ」
「はい」
「これからも君には苦労をかけると思うけど……きっとついてきて欲しい」
「もちろんですわ!」
 ネクストの言葉に、それを待ってました、と言いたげな表情でフローラは答える
 だけどネクストの仲間のモンスター達はちょっとだけ思う
 二人の仲がいいのは悪くないけど、仲が良すぎるのはちょっとだけやだな……と
 特にこの熱砂の砂漠地帯だと二人の暑さで死んじゃわないかな……などとちょっと心配してしまうのであった
 終わり


428:修道院
11/06/24 02:50:00.79 AcGyIvvlO
※性的表現が有ります未成年の方や苦手な方はスルーしてください。

オラクルベリーから南に少し行った所にある修道院は女だけの聖地である。
女だけの聖地として名高いのには理由が二つあった。
一つは厳格な修道会の管理によって慎ましい生活を送ることが出来ること。
二つ目は花嫁修業の場として特にお金持ちの間で有名だからであった。
フローラは窓から月を見上げた。
月の形が満月になってしまっている。
これが新月になるまでに花嫁修業を終え、サラボナに帰らなくてはならなくなったのだ。
フローラにとってきらびやかなサラボナは遠い故郷である。
修道院での慎ましい生活こそフローラの心にはとても合ったものだったので、望むことができるならばフローラはここにずっと居たかった。
今日から花嫁修業の最終段階を始めると院長が言っていた。
今までの修行と違い、夜に行うらしい。夜と言えば明かりをつけて本を読んでいると怒られるばかりだったのに、今度の修行は夜に行うと言う。
フローラは修行がどんなものなのか、楽しみでしかたがなかった。
「フローラ、時間ですよ」
フローラを連れに来た年配の修道女は手にランプを持っている。
人々が寝静まった修道院を、ランプ一つで歩くのは面白いことだった。
フローラは思わずキョロキョロとあたりを見ながら歩いてしまっていた。
「地下に行きますから、足元の階段に気をつけて」
フローラは修道女に連れられて隠し扉の向こうにあった狭い階段を降りた。
階段を降りるとさらに重い扉があって、修道女が扉を開けた。
「さあ、お入りなさい」
フローラが入ったのを確認すると修道女は扉を閉め、ガチャリと錠を下ろす。
厳重すぎると不思議に思いながらも、フローラはまだこのときこれからなにが起こるのか気付きもしなかった。
「フローラ、そこに横になりなさい」
修道女が五人立っている。中央には台があって、台の上にはやわらかそうな布が引いてあった。
「そこにですか?」
「そうです」
奇妙に思いながらもフローラが横になると、修道女たちは台の下から鎖と手錠を取り出し、フローラの腕と足に布を何枚も重ねた上に手錠をかけていく。
「ちょっと、どういうことですか、これはいったい...うっ」
修道女の指から弱めのラリホーが発せられると、フローラは一時的に意識を失った。
次にぼんやりと意識を戻したフローラは、自分が衣類をまったく身につけていないことに気付いて起き上がろうとした。


429:修道院
11/06/24 02:55:56.98 AcGyIvvlO
しかし、ジャラという音とともに手錠と鎖が彼女の体を押さえつけていてフローラは何も出来ない。
ランプの弱めの光のなか、フローラは自分の白い肌を照らされて体を捻った。
「フローラ、花嫁修業とは姿勢と心だけではありません」
「...まだ何があるというのですか」
「殿方と暮らす準備です」
修道女たちの手がフローラの体に触れる。
良い香りがするオイルを体に垂らされ、10本の手が縦横無尽にそれを体に広げていくのが奇妙な感覚だ。
「女だらけの修道院に暮らしていては殿方を満足させる体にはなりえません。
かといって、夫となる殿方に純潔のままとつがせなければ修道院の恥です」
修道女の手がフローラの胸を優しく揉みだした。
残る手も足の付け根や鎖骨、首、脇の下などをさすっていく。
「で、でもこんな...っ」
「安心しなさい、あなたにとって悪いことはひとつもありませんわ」
フローラは始めての感覚に違和感をぬぐえなかった。
「目を開けていなさいフローラ。どこをどう触られているのか把握しなさい」
自分の裸体をまじまじと見つめながら、しかも揉みしだかれる所をみるなど、フローラには何の意味があるのかさっぱりわからなかった。
次の日、フローラは修道女に5冊の本を渡された。
「これを夜までに読んでおきなさい」
修道女が去った後、本を開くと、そこには裸で絡み合う男女の絵があった。
「これは...!」
思わず本を閉じ、周りに人が居ないことを確認して他の本も開いてみる。
3冊が春画(性欲を刺激するような絵)つきの本で、中には小説形式のものもあった。
2冊は性行為についての知識の本であった。
「これを読んで、夜はああされて、花嫁になるための準備だっていうの。なんてことかしら。お父様たちはきっと知らないわ...」
フローラは苦笑した。
修道院であのようなことを続けられるならさっさと帰ったほうがましだ、と思えたのだ。
だが、あれに似た行為を仮にも夫となる人物、ネクストではない誰かにされるのかと思うとますます嫁になど行きたくなくなるのであった。
「はぁ、気が重いわ...」
オラクルベリーの海は今日も青かった。
END.

430:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/24 18:54:54.78 fd7k7vEm0
きめえオナニー文垂れ流すんじゃねえよ死ね

431:愛してる
11/06/24 19:36:15.74 AcGyIvvlO
>>430(__)ノ彡☆ばんばんww

「あなた……」
 私は隣でぐっすり眠っている彼の頬にそっと触れた。私はふっと息を吐き出すと、自分の無防備な身体にバスローブをまとった。そして、ベランダに出る。
 ここはポートセルミの宿屋。私たちは結婚をして、父に旅の許しを受け、サラボナから港町ポートセルミに来た。明日、この町の父の船で、私たち夫婦は旅に出る。わたしはすごく幸せだった。ここまで来るのに、彼はとても私に気を使ってくれた。
 今日、初めて私と彼は、身体を重ねた。無論、私は初めて。彼もそうだったみたいだが、ぎこちないながらも、うまくいったほうだと思う。でも、そのときを思い出すと少し恥ずかしくなってしまう。
 でも、自然と顔は綻ぶ。
 最初は不安だった。最初、結婚式を挙げたとき、傍で見ていてくれた彼の幼馴染、ビアンカさんの笑顔の奥の切ない表情を見て。
 彼女は、彼はまだ、互いに思いがあるのだろうか。もしかしたら、彼は私や父の目を気にして、仕方なく私を選んだのだろうか。彼はまだ、ビアンカさんが好きなんだろうか―私はそんなことばかり考えてしまっていた。
 でも、さっき、ことの最中彼は言ってくれた。
 「愛してる」って。 結婚しても、彼からそんな言葉が出ることは無かった。だから、言われた時、私は涙が出るほど嬉しかった。私も「好きよ」って言った。抱き合いながら―
「……フローラ」
 私がそんなことを思っていると、後ろからいつの間にか起きていた彼が私を呼んだ。
「あなた……」
「こんなところにずっといたら風邪ひくぞ」
 彼はそう言って温めるように私の肩を抱いた。私はそんな彼の気遣いに、また嬉しくなった。そして、私の肩に置かれた彼の手を、そっと握った。
「フローラ……?」
「あなた、ありがとう」
「……」
 彼は驚いたように目を見開いた。でもすぐ笑顔になると、そっと顔を私の首筋に近づけた。
「どういたしまして」
 彼はそう言うと、そのまま私の首筋に口付けした。
「あ、あなたったら……」 私は急に恥ずかしくなって目を伏せた。彼はくすりと笑った。
「ねえ、見てみなよ」
 え?と私は首を傾げた。そして、彼が真っ直ぐ指差す方向を見て、感動した。そこには広大な海が広がり、灯台の光や月明かりが、美しく海面を照らしていた。
「綺麗……」
「あの海の向こうに、俺たちはこれから行くんだよな」
「ええ」
「そしたら行きたいところがあるんだ」

432:愛してる
11/06/24 19:38:34.58 AcGyIvvlO
 どこ、と私は訪ねた。彼は意思が強そうな瞳をはるか遠くに向けながら答える。
「俺の、生まれた場所」
「あなたの、故郷……」
「知りたいんだ。俺が、どこで生まれたのか。そして、母さんのことも……」
 そういえば、彼は彼のお母様の顔を知らない。そこで私は、あることを思った。
「フローラ」
「はい?」
「一緒に、来てくれるか?俺の、故郷探しに……」 彼の質問は、私がさっき思っていたことだった。私は彼の手を一層強く握った。答えは一つしかない。私はひとつ頷いた。
「もちろん。だって約束したでしょう?」
「え?」
「ずっと、私は貴方についていくって。ずっと一緒にいるって」
 彼は嬉しそうに微笑んだ。そうだったな、と言って。
「フローラ、愛してる」
 彼はそう言った。私も、と言って私たちはまた、深い口付けを交わしたのだった……

おわり

433:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/24 21:17:08.66 mBfu8c6MO
>>430
貴様がきめえよ
嵐は消えろ

SSGJ!
作風変えた?
ちょっとした主フロ版白戦士っぽい


434:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/24 22:31:46.27 7gUW7bNr0

  /;;;;;:::ミヾ,゛..-、、,,..!l从ノノ''"゛゛ ミミニヽ
  l;;;三ミミ゛     ゛        '三ミ',
.  lニ=-‐ミ           ...:   ミミ::l     
  !三二';    ..     ....:::    "';::l     
  l-=ニ彡   ::        _.-‐=、 i/ヽ     最後に、もうひとつだけ
   !三彡'  _,=-;;_-..、   :::',,..ニ-‐-、 ',~il   嵐は敗れます。絶対に
    'i,;'彡  '" __,,...二.,_::  i .ィ''t_テ` li"レ|   僕の悪い癖です
   ,''-彡‐,_,'"、‐''t_ア> )‐=ヽ.__..,, ‐' .::iノ    
   ',ヽ~;"  ` ..__,,.. '   :::..   ...:: l'   
    ヽ`、!、          ;;::';:.    |     
     \`、     .'゛ '‐- .:''^  '、  !      
      `-、    '    .:: __.、 i ,.'ヽ_        
.        ' 、   ;''-‐‐'' ~_ ' ' /  .〉\
          \     ''~   ,. '  /   '、.,,
       _,,...-''iト、ヽ、.., ___ _,,.. '   , '    i ゛' .、._
    _,,. -r゛   |!. \  '';::/    /     |     ''‐- ..,_
 





435:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/25 05:43:44.08 ZXVoxny5O
>>430
普段はあまりレスをしない癖に気に入らないときだけいちゃもんをつけるのは厨二病という。w
>>432
フローラ萌えです♪
そろそろまた白戦士さんのssも観たいなぁwフローラに対して愛のある物で有れば基本的に何でも大歓迎です♪



436:通りすがりの白戦士
11/06/25 13:00:39.15 phwtKK5cO
SSGJ!
確かに今までと何か違う…。
でも、夫婦の会話は良いね。
>>432の主人公が逞しく感じるなあ。

437:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/26 20:09:48.79 G0locf2DO
フローラの名台詞
フローラ「あなた ごめんなさいね。   私迷わくをかけてばっかりで いい妻でも母でもなかったわ……。
フローラ「結婚してサラボナを出たときも   私本当にあなたについていくのが   精いっぱいだった……。
フローラ「私を育ててくれた父や母には   とても感謝しているけど… あなたが   私を選んでくれてうれしかったわ。
フローラ「だって運命を感じた人と 本当の家族をつくれるんですもの。
フローラ「だから必ず生きてグランバニアへ帰りましょう? そしてその時こそ…… フローラ「王子と王女をふつうの子供にもどしてあげましょうね。

438:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/26 22:45:14.31 PTgxow5N0
ミルドラのいる部屋に入ったとこで聞けるセリフだっけ。
いいセリフだよな。なんつーか…フローラ大好きだー

439:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/26 22:56:42.10 l5/71mruO
フローラっていいお母さんだよね

440:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/27 17:26:49.08 jNEwbh04O
嫁としてのフローラ
パパスへの台詞
結婚後 古代の遺跡にて
そうでしたか、ここでお父さまがあなたをかばって・・・・・・。では、私もお祈りいたしますわ。私、妻となりましたフローラと<主人公>さんは、必ずや力を合わせお母さまを救い出します。
ですからお父さま・・・どうぞ神のみもとで安らかにお眠りください・・・・・・。
マーサへの台詞
マーサイベント直後
まって、いかないで。最後に(主人公)さんをもう一度抱きしめてあげて・・

DS版ドラクエ6のデスコッドでの台詞集
フローラ
「子どもたちが こんなに よろこんでくれるなんて……
「家からは ちょっと 遠いですけど 出かけた かいが ありましたわ。
レックス(フローラの息子)
「わーい わーい! お母さんと いっしょに ピクニックだー わーい!
タバサ(フローラの娘)
「こうして お外で お母さんといっしょに 本を読むのが 夢でした。



441:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/27 19:33:38.59 0O66aqfP0
嫁なフローラもいいけど、妻であり母な台詞の多いフローラが好きだ。
女を全面に出さないで、出すときは主人公の前だけのみ。
フローラのベホイミやイオナズンって女の優しさと強さ兼ね備えてていいよね。

442:プックル
11/06/28 20:55:08.20 oVY8iu2AO
「旅に出る前に僕の仲間を紹介しておかないといけないな。」
 ネクストはやや警戒しながら新妻フローラを見つめた。
「ずっとお一人での旅だと思っていましたわ。」
 フローラは澄んだ瞳で夫を見つめている。
「まあ一人といえば一人なんだけどね…でも、僕には頼りになる仲間がいるんだ。」
「一人なのに一人じゃないのですか?」
「ああ。その中でも一番付き合いが古い、僕の大事な友達をまず紹介するよ。」
「はい。」
 ネクストは合図をする。
ガサッ、ガサッ…草をかき分ける音がして、豹柄の肌の大きな動物がネクストのそばにやってきた。
「あら、可愛らしい大きなネコさんを連れていらしゃるのですね。」
 フローラは柔らかな笑みを浮かべた。
「ガウル?」
 プックルは不思議そうな顔をして首を傾げた。それはそうだろう…ついこの間までのプックルはカボチ村の村人たちから忌み嫌われていたわけだし、ネクスト以外の人間が
このような態度をとってくれるなんて思っていなかったにちがいない。
「この子のお名前は?」
「プックルだよ。」
「まあ…プックルちゃんというのですね。名前通り可愛らしい子ですわね。」
 フローラは慣れた手つきでプックルの喉を撫でた。
「ゴロゴロ…」
 プックルは気持ちよさそうだ。
「怖くないの?」
 ネクストは疑問に思っていたことを尋ねた。何しろプックルは大きなネコではなく、泣く子も黙る地獄の使者キラーパンサーなのだから。
「こんな可愛い子のどこが怖いのでしょう?ね、プックル。」
「ガウル♪」
 プックルは当然だという顔をする。
「そうか…よかった。それなら僕は何も心配はいらない。」
「どういうことですの?」
「心配だったんだ。いくら清らかな心を持つフローラでも、モンスターを相手にしてそのままでいられるかってね。」
「まあ…この子はモンスターでしたの?」
「…キラーパンサーなんだけどね。」
 ネクストはどう反応してよいのやら、思案顔である。
「ねえあなた。私は大丈夫ですわ。」
 フローラはそういって凛とした眼差しをネクストに向けた。
「そうか。プックル、フローラを守ってやってくれよ。」
「ガウル!」
 プックルは嬉しそうにフローラによりそった。
「あなたのことを愛していますし、あなたのお仲間に偏見なんて持っていませんわ。だから心配しないでくださいね、あなた。」
「もちろんだよ。」

443:プックル
11/06/28 20:58:02.81 oVY8iu2AO
 この後、スライムのスラリン、キメラのメッキー、魔法使いのマーリン、スライムナイトのピエールが次々と主人ネクストの新たなるパートナーに対し挨拶をした。
フローラはにこやかに彼らを受け入れ、仲間たちもまた、フローラに好感を持った。
「どうやら、心配はいらないようね。」
 その光景を離れた場所から見つめていた金髪の少女は複雑そうな顔な顔をした後、「幸せにね。」と呟いた。
「どうか無事でね。ネクスト、プックル。」
 
 サラボナの北西へと向かう船をビアンカはいつまでも見送っていた。 

Fin

444:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/29 01:01:15.81 h3duVKCzO
ss乙!!久々の白戦士の投下も期待…

445:通りすがりの白戦士
11/06/29 07:04:46.50 S90+iRWTO
SSおつかれさん

フローラもビアンカも優しい人だ。

まさか最後にビアンカが出るとはね。

>>444
もちっと待ってね

446:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/29 15:42:53.31 TlAf3LKH0
ネクストさんとこはチロルじゃなかったっけ…
ここに載っているSSって本当に作者本人が載せてるの?
>>428-9や>>431-2も作者はネクストの人じゃなかったような…

447:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/29 17:23:56.88 NVDYpWiP0
フローラと結婚するときはリンクス派だ

448:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/29 22:23:33.53 h3duVKCzO
ssはフローラで萌えられればコチラはssスレでも無いし、細かい事は何でも良いのだが…
基本自分は主×フロ派で子ども達も出て来た方が面白い。
フローラの萌えポイントととして個人的には、独身時より母親として、妻としての方に有ると思うのだが……


449:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/30 19:47:05.09 8qKPk41ZO
何回プレイしても何故かフローラとしか結婚出来ない自分が居る……

450:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/01 00:07:16.23 HCCO92WlO
オクラル屋の暖簾に狂喜するフローラ萌え。

451:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/01 15:05:42.63 rU7hhr3EO
冬網之助グチョゲロ惨死あげ

452:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/01 17:16:58.25 HCCO92WlO
>>447
フローラと結婚する時はリンクスって元ネタなあに?

453:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/01 18:52:00.74 cUvezBxj0
>>452
元ネタとかないけど、相手がリリアンって名前つけてるし
名前候補の中でも普通にかっこいいしそうつけてた。
フローラと結婚する時はもなにもフローラとしか結婚しないんだけどさw

454:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/01 19:32:01.93 HCCO92WlO
>>453
てリンクスという名は「Lynx」ギリシャ語で「光」を意味するらしい。
因みにフローラ(ラテン語:Fl?ra)は、ローマ神話に登場する花と春と豊穣を司る女神。
「光」と「花と春の女神」って天空シリーズらしいな。

455:■花 石にされている時の主人公の気持ち。
11/07/02 06:06:16.98 MDcrL/s4O
 父と、最愛の妻子と…引き裂かれた記憶ばかり、今も胸に残る大きな傷跡。だがそれも、今や暖かみを失った体にはまるで他人のそれのよう。
 ただ残るは…小さな子供の無邪気な笑顔と、愛する娘と出会った日のことばかり…。
 季節ばかり移ろう普遍的な日々に過ごすうちに、ずいぶんと楽観的になったものだと…そんな自分が、かすかに可笑しい。 美しい花が咲き乱れる庭園。どれ程の争いが繰り広げられていたとしても、春を迎えれば美しい花開く。
大自然に抱かれるうちに争う日々に擦り切れた心は癒されていったのかもしれない。
 相変わらずに、世は騒がしく日増しに闇の気配も色濃くなるよう。
 それでも、咲き誇る花は美しく、愛するただ一人の面影を映して風に揺らめく。 ――フローラ… 今、この広い世界のどこにいるのだろうか?
 数年前のあの事件…当時は焦りと混乱のなか、躍起になっていたところもある。つかまえておかなければ、消えてしまいそうな…そんな不安に。
 だが今は、今ならば…そうは思わないだろう。 ――たとえ、どこに消えてしまったとしても…
 必ず、探し出すから…
END.


456:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/03 01:08:37.98 ILXgSt06O
ドラクエのヒロインは魔法使い系が定番だが、フローラは僧侶系でも良かった気がする。


457:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/03 10:00:45.46 YtOK7GwcO
他嫁も魅力的だけど、自分にはフローラが一番しっくりくる‥
フローラとの会話は安心する。
可愛いし優しいのに芯は強いし、ほんとフローラ大好きだわ。
青髪もきれいだし。

458:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/03 10:22:24.75 ILXgSt06O
>>457
自分も青髪のキャラは好きだったりする。
所でⅤに転職システムが有ったらフローラの職業はなんにする?
自分だったら僧侶かパラディーンか賢者かな。
まあ。ベホイミとイオナズンを両方使える時点で賢者的では有るが。
後王子と王女は嫁を「お母さん」と呼ぶが、フローラは「ママ」か「お母様」の方がしっくりくる。


459:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/03 15:37:52.90 RIy9OHEd0
デボラならスーパースターとか攻撃系に育ててみたいけど
フローラならやっぱ回復&魔法特化に極めたい。
フローラがVで覚える呪文にマホトーンとスカラ系を足したいんで、やっぱ賢者だな。

460:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/03 18:33:25.14 ILXgSt06O
>>459
後FFみたいにキャラ固有の技が欲しいと想うのは自分だけ?
例えばフローラならホーリーフィールド(仮名)一定時間無敵状態に成る。HPが三分の一以下に成ると三十%の確率で発動とか……

461:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/03 20:23:49.74 RIy9OHEd0
>>460
キャラ固有技いいねえ
リミット技っつーの?

・数ターン、ターン終了後に70ずつパーティHP回復、発動時に状態以上回復
or
・馬車まで全回復+回復した数値分だけ敵一体に大ダメージとか

回復と攻撃併せ持ってほしいから後者がいいかも。
フローラってベホイミ覚えてるだけ、なんだけど容姿と性格からして癒しキャラだよな…そこがいい!

462:通りすがりの白戦士
11/07/04 00:33:20.60 jAwBDH2CO
>>455
お疲れさん。石になったフローラも同じ思いなのかな…?

463:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/04 00:44:25.76 pe0JtZ5MO
>>462
ヒロイン(フローラ)とヒーロー(主人公)では若干違うかもしれないが…
所で新作の構想そろそろ纏まった?

464:通りすがりの白戦士
11/07/04 08:00:36.19 jAwBDH2CO
うん。かなり待たせてすまん。
まだ長くなりそうなんで、少しずつ投下するね。

465:通りすがりの白戦士
11/07/04 08:06:25.15 jAwBDH2CO
~学ぶ青髪1~

フローラは精神を集中させた。
彼女の左手から、光の糸が放たれ、ホストに絡みつく。
「さすがです。基礎とは言え、飲み込みが早いですね。
後は先程教えた通りにすれば、段々使いこなせるようになりますよ。」
ホストは糸に繋がれたまま、フローラを褒めた。
端から見た光景は、フローラと等身大の操り人形の様である。
「レイジさんの教え方もお上手だからですわ。
いえ、花婿選びをお気に召さない貴男が、私を嫌ったり、見下したりもせずに、親身に教えて下さるから…。
失礼ですが、変わったホストですのね。」
フローラは技を解いた。レイジの身体は光の糸から解き放たれる。
「僕はナンバーワンのホストです。
ナンバーワンのホストはナンバーツー以下の事はしないのですよ。」
レイジは微笑んで、お絞りをフローラに渡した。
2人がいるのはスーパーバー「ルーシア」。
喫茶店、バー、クラブ、居酒屋等の機能が集約した複合店である。
単一機能の支店は多数だが、複合機能の店はサラボナ、ラインハット、オラクルベリー、グランバニアだけだ。
1杯2ゴールドの持ち帰りコーヒーから、
1本3000ゴールドの高級シャンパンを大勢のホストに囲まれて飲む等、
楽しみ方は様々である。
2人がいる部屋は、夕方からホストやホステスが客と語らう場所である。
だが、今はまだ昼過ぎであり、2人を除いて誰もいなかった。
「これで少しは誰かのお役に立てるかしら?」
フローラはお絞りを受け取ると、左手に当てた。
相当な練習量だったらしく、左手は赤く腫れていた。
「それもあなた次第ですよ。
コーヒーと紅茶のどちらに致しますか?」
レイジは続いて飲み物の用意をする。
「紅茶で。すみませんが、ティオレでお願いします。」
「かしこまりました。」
レイジは手際良く紅茶を入れる。
その間に、フローラの左手の腫れは収まっていった。
「ナンバーワンホストから、あれだけ凄い技を教えて戴いたのに、
誰のお役に立てない事もあるという事ですの?」
フローラは紅茶を右手で受け取り、口にする。
冷たく爽やかな流れが、練習で火照った彼女の身体を潤していった。
「マリオネットフィンガーの強さは、技を使う者の魔力に比例し、操る場所が増え、効果も高まります。
しかし…、」
レイジはフッと微笑んだ。
「どんなに強くなっても、操れない物があるんですよ。」
レイジは苦味が効いたアイスコーヒーを口にした。

466:通りすがりの白戦士
11/07/04 08:10:05.21 jAwBDH2CO
~学ぶ青髪2~

「そんな物があるんですの…?」
フローラは左手を見る。もうすっかり、腫れは引いていた。
「いずれ分かりますよ。
…いえ、あなたは気付いてないだけなのかもしれない。」
フローラは意味が理解出来ておらず、きょとんとしていた。
「でも、あの光景を見た私には信じ難いです。」
「先月、ここのパーティールームでのルドマン家の食事会でしたね。」
「でも、魔物達が店に入って来て…」
2人は思い出していた。


「ゲマよ、そろそろ終わりにするぞ。」「分かりました。兄さん。」
魔物の軍団の2人の親玉が同時に灼熱の炎を吐く。
フローラとデボラは炎自体はかわせたが、巻き起こされた爆風で傷を負って立てなくなった。
「ゲノ様、ゲマ様、いかがいたしましょう?」
2人の幹部が親玉達の前に立った。
「ジャミさん、ゴンズさん、やっておしまいなさい。」
ゲマはニヤニヤ笑いながら命令を下す。
「何故、娘達を狙うのです!?」
シャルロットは娘達の側に駆け寄った。「確証はありませんが、お嬢様方が天空の勇者の血筋らしいのですよ。」
「聖なる感じに加え、最後まで大勢の魔物を倒したからな。」
「そ、そんな…!?」
「お母様、逃げて…!!」
しかし、シャルロットは娘達を両腕に抱え、身を呈した。
更に、ルドマンも護身用の短剣を構える。
「ほう、人間とは愚かですね。
では、皆さん揃って死んで下さい。」
ゲマとゲノは笑いながら、ジャミとゴンズが姉妹達に近寄るのを見ている。
更に、魔界の屈強な魔物達が多数蠢いており、
部屋の中の人達は誰もが絶望した。

「後はこの部屋だけね。」

「変身しなくても、来れたな。」

扉から少女と50歳位の中年男性が入ってきた。
「何者だ…!?
この部屋以外にも魔物は大勢いるはず。」
ゲノは訝しがる。
「ジュリアとおいちゃんで全部やっつけちゃった~☆」
「馬鹿な!?2千匹もか!?」
ジュリアのあっけらかんとした答えに、ゲノは呆然とした。

「外の魔物は倒したぞ。」

ペガサスに乗った短髪の男性が入ってきた。
「ザックにーに!」
「斬空だからザックって…、他に良い呼び名は無いのか?
ほら、お前の相棒を返すぞ。」
斬空は憮然としながらペガサスから降りた。
「お帰りユキちゃ~ん!」
ジュリアはペガサスに抱きついた。
「まさか!?1万はいるのに!?」
ゲマの額に汗が流れ落ちる。

「大した事はありませんでしたね。」



467:通りすがりの白戦士
11/07/04 08:10:52.76 jAwBDH2CO
~学ぶ青髪3~

オシャレな男性が続いて入り、スパイクの付いたブーツを履く。
「別にあたしは噂の花嫁の為にやるわけじゃないけどさ。」
更にオシャレな女性も入り、扇を取り出す。
「俺は客だが、親友の店なんでね。」
斬空は小太刀を取り出す。
「ところで、いくつ倒したっけ?」
中年男性は斧を取り出した。
「ジュリア、千から先は覚えてないよ~。」
ジュリアは剣を取り出した。
「鎧化(アムド)!」5人が叫ぶと、姿が一斉に変わった。
「何者だ、貴様等!?」
男性は膝当てとホストのスーツが装着された。
「赤き情熱のカリスマホスト、レイジ!!」
斬空には騎士籠手と修道士の服が装着された。
「青き静かな聖戦士、斬空。」
女性にはティアラとホステスのドレスが装着された。
「桃色吐息のスーパーホステス、アゲハ♪」
中年男性は重戦士の鎧が装着された。
「緑の平和な重戦士、マイケル参上!」
ジュリアは胸当てを付けた軽装の騎士になった。
「黄色い笑顔の天馬騎士、ジュリアちゃんだよっ☆」

「くっ、殺せ!」
ゲノの合図に魔物が、5人に一斉に襲いかかった。
だが、レイジの蹴り、斬空の刀技、アゲハの扇の舞、マイケルの斧技、ジュリアの剣技の前に魔物達は次々と倒されていく。
部屋の誰もが見とれ、やがて5人に声援を送っていた。
「フローラちゃん、大丈夫?」
ジュリアはフローラにベホイミを掛けた。
隣では斬空がデボラにベホマを掛けており、
まだ店のメイドであったセラも怪我人にホイミを掛け続けていた。
「ええ。ジュリアさんに斬空さん、あなた方でしたのね。」
フローラの傷は徐々に塞がっていった。
「知り合いかい?」
デボラの傷も治りつつある。
「ええ。修道院で知り合ったの。
行きますわよ、姉様。」
「ああ。借りを返してやるわ。」
姉妹は再び立ち上がり、ジャミとゴンズに向かって行った。
姉妹の活躍も加わり、親玉の兄弟を除き、魔物は全て倒された。
「そこまでです。あなた達と、あの姉妹の命と引き換えに、他の皆さんを解放しますよ。」
ゲマは隙を突き、幼女の首に死神の鎌を突き付けた。
「助けてぇ…。」
幼女のか細い声が響き渡る。
「ふ~ん。じゃ、その手を動かしてみたら?」
ジュリアはプイッと後を向いた。
「何を言って…か、体が動かない…!?」
レイジは微笑み、右手を前に出す。
「マリオネットフィンガー。僕の糸は全てを操ります。」


468:通りすがりの白戦士
11/07/04 08:11:34.88 jAwBDH2CO
~学ぶ青髪4~

ゲマを封じた糸が段々と姿を表し、レイジからゲマに繋がっているのが見えた。
「そうはさせるか!」
ゲノが飛び出す。だが、マイケルの斧がゲノを貫く。
「お前さんは黙って見てな。」
ゲノは呻き、床に跪いた。
「馬鹿め!魔法なら、メラゾーマ!」
しかし、ゲマから魔法は発動されなかった。
「…な、何故だ!?」
ゲマは他の呪文を唱えたが、同じであった。
しかも、何もしなくても段々と疲れていった。
「フェアリーバタフライ。全てを吸い上げ、魔法も使えなくさせるのよねー。
ジュリア、その子をお願い。」
ゲマの頭上から周囲に、妖精の様な蝶が笑いながら飛び回る。
「よっこいちょ。」
ジュリアは鎌を握るゲマの腕を動かした。
「そっと動かしてくれよ。でないと…」
斬空が微笑むと同時に、ゲマの腕は床に落ちた。
「うひゃあー!」
ジュリアは幼女を抱きかかえて走り去った。
「何故だ…!?全く見えなかったし、痛みも感じなかった…!!」
ゲマの顔が苦痛に歪む。
「疾風斬空波。全てを断ち斬り、何者も捉えられない。」
斬空は小太刀を回転させた。
「何だ、みんな仕掛けてたのね。」
アゲハは自分の蝶と戯れる。
「お前さん達が早過ぎて、ワシとジュリアちゃんは仕掛けそこねちまったよ。」
マイケルは苦笑いしながらゲノを牽制する。
「もう、レイジにーにとザックにーにとアゲハねーねのバカー!
ジュリアちゃん大活躍の巻だったのに!!」
ジュリアは幼女を両親の元に戻したが、活躍の場を奪われて拗ねている。
「では、とどめを刺しましょう。」
レイジは屈んで、体中から光を放った。
「ジュリアもマイケルさんも行くぞ!」
斬空は小太刀を抜き、体中のオーラを利き手に集中させる。
「そこの姉妹!あんた達は兄の方を止めといて!」
アゲハは扇を大きく舞わせた。
巨大な炎の竜巻が巻き起こる。
「はい!」
「任せな!」
姉妹はゲノに立ち向かった。
「じゃ、生きてたら、また相手してやるよ。」
マイケルの斧が輝く。
「ジュリアもう、プンプンだからね!」
ジュリアはユキの背中に乗った。
「シャイニングキック!!」
レイジが跳び上がると、周囲の光が竜の形になり、彼を包んだ。
光の矢になったレイジの蹴りがゲマに向かう。
「疾風斬空波!!」
斬空の小太刀から高速の聖なる波動が放たれた。
「スパイラルフレイム!!」
アゲハの炎が螺旋状になって飛ぶ。


469:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/04 20:31:25.42 pe0JtZ5MO
>>468
投下乙。白戦士には珍しいパロssだ。フローラ萌えは次回かな?

470:通りすがりの白戦士
11/07/04 22:57:16.86 jAwBDH2CO
~学ぶ青髪5~

「轟天落とし!!」
マイケルの斧が唸って振り下ろされる。
「ライトニングブラスト!!」
ジュリアの剣は雷に包まれ、大きく振るわれた。
それぞれの必殺技がゲマを包む。
「そうは、させん!!」
ゲノが渾身の力でゲマを押し出し、必殺技を全て受けた。
「に、兄さん!?」
ゲノはまだ息があるジャミとゴンズを魔法で転送し、ゲマも続かせた。
「我々の敗北だ。後を頼む!
…ぐわぁあー!!」
ゲノの身体は爆散した。
「くっ!この屈辱は絶対に忘れんぞ!!」
ゲマは苦痛の表情のまま姿を消した。
ゲマと幹部を逃したものの、平和は訪れた。
人々は歓喜し、誰もが5人を称えたのであった。
「面白いヒーローショーだったね、フローラ。」
「そうね、姉様。」
姉妹は顔を見合わせて、ほっとした。
「やあ~、君達のお陰で助かったよ!
まさか、斬空さんとジュリアさんのお仲間とは。
かなり強いわけだな。はっはっは!」
ルドマンは上機嫌で5人の前に出た。
「本当に有難うございました。」
シャルロットは1人1人の手を握って、お礼を言っていた。
「いえ、当然の事をしたまでです。」
レイジは謙虚に答えた。
「ワシ等貴族はホストを誤解しておった。見た目や巧みな話術で女を騙す不埒な連中だとばかり思っておった。
誤解して、すまなかったな。」
ルドマンはレイジの前に出て、頭を下げた。
「いえ。確かに、その様な許せない人もいますが、
私の様にそうでない人もいるのを理解されただけでも幸いです。」
「ところで近々、娘のフローラの花婿選びが行われるのをご存知かな?」
「ええ、知っています。」
「斬空さんには断られたが、君も強いし、どう」
「せっかくですが、お断りします。」
アゲハはその光景を見て微笑んだ。
「よしなよ、レイジはね。人の心を力で変えるのが、一番嫌いなんだよ。」
ルドマンは意外な反応に呆然とした。
ナンバーワンホストなら、貴族の娘に興味があると思っていたのだ。
「しかし、あんたも水商売なら分かるだろう。強い男に女は惹かれる。」
レイジはフッと微笑んだ。
「力の強さだけが重要ではないのですよ。」
「あんた、変わったホストだなあ…。」
「ナンバーワンホストはナンバーツー以下の事はしないのですよ。
いずれ、あなたにも、その意味が分かるかもしれません。」
「どうだかね…。自分で結婚相手を決められないんだろ?」
アゲハは扇子で涼む。
「失礼ですよ、アゲハ。」

471:通りすがりの白戦士
11/07/04 22:59:49.75 jAwBDH2CO
~学ぶ青髪6~

レイジはアゲハをたしなめた。
「いずれ分かるでしょう。
自分で決めるか、親に従うか…。」
「レイジ、アゲハ、フローラさんは意外と芯が強いぞ。
修道院にいた頃から変わってないな。」
斬空も話に加わった。
「うん、フローラちゃんはおじちゃんが決めた相手でも、
ちゃんと納得してから結婚すると思うよ。ねー?」
ジュリアがフローラを連れて出てきた。
「ごめんなさい、お父様。途中から聞いてしまいました。」
「フローラ…。」
「私はまだ誰と結婚したいか分かりませんし、お父様がなさる事には反対いたしません。
ですが、斬空さんとジュリアさんがおっしゃる通り、私は花婿は自分の意志で決めたいのです。」
フローラは毅然とした態度で宣言した。
「ほう…。言ってくれるねえ。
あたしは自分の結婚相手を自分で決められない女は嫌いだけど…、
あんたは違うってのを証明してくれるのかい?」
アゲハの扇子がフローラの肩に触れる。
強大な魔力を感じ、フローラは身体を震わせた。
「もちろんです。」
フローラは冷や汗を流しながらも、微笑みながら、アゲハを見た。
「是非とも、あたしのあんたへの見方が間違ってたのを証明して欲しいもんだね。楽しみにしてるよ。」
アゲハは扇子を外して、去って行った。
「大丈夫か、フローラ?」
ルドマンは心配そうに見る。扇子が触れた部分がほんのり赤くなっていた。
「申し訳ございませんでした。」
レイジは深々と頭を下げた。
「いえ、大丈夫です。何もありませんてした。」
フローラはルドマンとレイジをなだめた。
「しかし、アゲハの奴、あんな言い方をしなくても…。」
斬空はアゲハが去って行くのを見た。
「いえ、あの方のおっしゃる事も一理あります。」
フローラはしばらく考え込む。
「フローラちゃん…?」
ジュリアはフローラの目の前で手を振ったり、肩を軽く叩く。しかし、反応は無い。
「もう、フローラちゃん、どうしたの?」
やがてフローラはジュリアを背中から抱いた。
「にゃあ!?」
ジュリアはフローラの腕の中でジタバタともがく。
「どうやら、私にはまた、もうしばらく修行が必要ですね。
お願いします、レイジさん。花婿選びの日までに、私に稽古をつけて頂けないでしょうか?
あの、人を操る技を教えて下さい!」
一同は唖然とした。



472:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/05 00:32:18.62 bYtUP5jlO
>>471
乙彼様フロssというよりかなりマニアックな……

473:通りすがりの白戦士
11/07/05 06:31:27.55 nKXqc1+kO
~学ぶ青髪7~

「そして貴女はマリオネットフィンガーを習得した。
しかし、自分を見つめ直したり、護身用に修行しただけではないのでしょう?」
フローラは飲み終えたティーカップを静かに置いた。
「私は今まで、周りの人達の言う事に従ってきました。
ですが、自分の力で、どこまで出来るのか知りたいのです。」
フローラの瞳に強い意志が宿る。
「失礼ですが、貴族のご令嬢にしては、変わったお考えの方ですね。」
「ナンバーワンの令嬢はナンバーツー以下の事を考えないものですわ。」
レイジは呆気に取られた。
フローラがクスッと笑う。
そして、レイジも釣られて微笑み、2人は笑い合った。
「あなたに教える事はもう、ありません。
ですが、いずれ知るでしょう。力だけでは変えられない事を。」
レイジもカップを置いた。
「そう言えば昔、修道院で斬空さんの師匠に同じ様な事を言われましたわ。」


フローラは修道院時代を思い出していた。
「疾風斬鉄波!」
斬空の師匠は剣を振るう。
剣から放たれた波動は巨大な鉄の塊を真っ二つにした。
「凄い…。」
フローラはその光景を目の当たりにし、驚いていた。
「疾風斬鉄波。いかなる物も斬り、何者にも捉えられない。
しかし、斬れない物もある。」
「こんなに凄いのに…。斬鉄先生でも斬れない物がありますの?」
フローラは不思議そうに斬鉄を見た。
「正確には斬ってはならない物だな。
心優しいそなたなら、いつかは分かる時が来よう。」


「そうでしたか…。斬空も良い先生に恵まれましたね。」
「私は何となく、掴めそうな気がします。
レイジさんも斬鉄先生も同じ事を伝えようとしてるのでは…?」
レイジは背を向けて、カップを洗い始めた。
「それは、貴女がご自身で体験して下さい。それが、貴女の為なのです。」


そして、花嫁選びの前日が来た。
フローラはもどかしさを感じていた。
父への義理、アンディの幸せの為にリュカと結婚しようとする新たな気持ちが彼女を縛り付けていた。
「私にはどうする事も出来ない…。」
ルドマンは花婿候補が決まって喜んでいる。
「是非とも、リュカ君にはフローラを選んでもらいたい。
強い男と結婚するのがフローラの幸せなのだからな。」
「私の意志は?幸せは人に押しつけられる物なの…?
でも、お父様は私の為を思って…。」
フローラは自問自答していた。そしてそれは催眠術の様に、思考や身体を奪って行く。


474:通りすがりの白戦士
11/07/05 06:35:22.45 nKXqc1+kO
~学ぶ青髪8~

「ああ…。私はこうして虚構の幸せという服を着飾られて、送り出されるのね…。
まるでお人形さんみたいに…。」
部屋に飾られた、ぬいぐるみの人形が目に入る。
はしゃぐルドマンを余所に、フローラの気分は沈んで行った。
「人形か…。私はお父様の操り…人形?」


「マリオネットフィンガー!」
レイジがゲマを操る光景が浮かんだ。

「しかし、操れない物もあります。」

「斬れない物もある。正確には斬ってはならない物だ。」
レイジと斬鉄が浮かぶ。
「お父様に操られたし、人生も斬られたようなものだわ…。」
フローラは溜め息を吐いた。

「…フローラ…。」
アンディが浮かび、彼との思い出が次々と蘇る。
「こんな状況なのにまだ、思い出されるの…!?何故…?」
やがて、フローラの瞳から涙が流れた。
「お父様の思いも、リュカさんの強ささえも、私のアンディへの愛は消せなかった…。」
涙は溢れ、止まらない。その様子に浮かれていたルドマンも気付いた。
「どうした?何を泣いておるのだ?」
「い、いいえ。何でもありませんわ…。」
フローラは自室へと駆けて行った。
「あ、フローラ、待ちなさい!」
「止めなよ。」
追いかけようとしたルドマンをデボラが止めた。
「何故、止める!?」
「マリッジブルーだわ。今のパパには無理よ。」
「しかし、当主としての責任が…」
デボラはルドマンを払い除けた。
「今のフローラには当主も領主も無いんだよ。
父親だから、話せない事もある。
フローラはパパが好きだから、尚更なのさ。」
「ワシを好き故にか…。」
ルドマンは渋々納得した。
「今のフローラはイケメンホストでもクールな聖戦士でも相手にならないよ。
あたしとママで話を聞いてくるから、パパはお茶でも飲んで待ってな。」
デボラはメイドを呼び、お茶の準備をさせると、シャルロットと共にフローラの自室へ向かった。


「そう、そんな事が…。」
シャルロットはフローラを抱き締めた。
「私は、お父様に育ててもらったのに、アンディを忘れられないのです!
私は…、何て親不孝な娘でしょう!?」
フローラは未だに泣いていた。流れる涙をリリアンが舐めている。
「そして、小魚も好きになってきている。
きっかけはパパだけど、認めてるし、反発もしてる。」
「姉様、知ってらしたの…?」
フローラは顔を上げた。
「ああ。あんたはすぐ顔に現れる。」


475:通りすがりの白戦士
11/07/05 06:44:40.43 nKXqc1+kO
~学ぶ青髪9(完)~

デボラはリリアンを抱き上げ、フローラの側に座る。
フローラの顔は涙で赤く腫れ上がっていた。
「私は最低な女です…。
アンディが好きなのに、リュカさんも好きになって、自分で苦しんでいる。
お父様の為やアンディと世界の平和の為とか理由付けても、
結局はアンディとの思いが私を苦しめる。
愚かですわ…。」
「フローラ…、私もお父様と結婚する前は悩みましたわ。
家族の事とか、仕事との事とか色々とね…。
どんな些細な事でも、恥ずかしい事ではないの。」
シャルロットはフローラの頭を撫でた。「お母様も、同じ様にお悩みになられましたの…?」
シャルロットは小さく頷いた。
「ルラフェンの魔法弓騎士シャルロットとサラボナのロベルト公爵の大恋愛。
重騎士ロベルト、恋の矢に射抜かれる。
サラボナとルラフェンでの、ちょっとした伝説さ。」
「昔の話よ。」
シャルロットはクスッと微笑む。
「フローラ、私はね。あなたがどんな決断をしても、それが正しいと信じるわ。
ううん、正しい恋愛というのも変ね。
でも、あなたが一生懸命に悩んで、苦しんで選んだ結果ですもの。
それを応援しないわけには行かないわ。
だって、私の大切な娘ですもの。
だから、あなたの気が済むまで悩みなさい。
そして、耐えられなくなったら、いつでも私とデボラの側で泣きなさい。」
「ああ。大事な妹だ。あたしは不器用だけど、
あんたが泣ける胸くらいは貸せるよ。」
「お母様、姉様ー!」
フローラの瞳に再び涙が溢れ、シャルロットとデボラは2人で泣き崩れたフローラを抱えた。

「ふ~ん。それで、どうしたいの?」
その日の夕方、フローラは気分転換にジュリアと買い物に出掛けていた。
「まだ分かりませんわ。でも、自分の感情を大事にしたい。」
フローラとジュリアはユキの背中に乗っていた。
心地良い風が2人を包む。都会の喧騒や花婿選びの噂も2人には別世界の出来事に感じられた。
「ペガサスに乗せてもらうのは久し振りね。
…このまま、どこか遠くに行きたくなるわ…。」
「じゃあ、フローラちゃんも天空天馬騎士団に入る?
確か、レイピア程度なら使えるよね?」
フローラは一瞬、それを考えた。
しかし、すぐにアンディとリュカの顔が浮かぶ。
「有難う。でも、私は自分の道を進むわ。
そう、流れる風の様に自由に…。」
悩みは消えていないものの、フローラの表情は爽やかな風と一体になっていた。

476:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/05 19:53:22.65 bYtUP5jlO
>>475ご苦労様。大分苦心した跡が手に取るように分かるよ。


477:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/06 03:23:22.43 067mLJlNO
>>458
青髪いいよね。
自分も賢者と僧侶かな。
下巻ガイドブックの踊り子姿のフローラも、かなり可愛かった‥
復活の杖・銀の髪飾り・プリンセスローブで女神スタイルのフローラは、もぉ最高ですな(´Д`*)

478:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/06 19:14:50.63 11BMgQlLO
>>477
プリキュアも青がすき
冗談はさておき…自分はターニア、Ⅲの女賢者、フローラかなwやっぱり青髪になるなぁ。それと装備はグリンガムの鞭、プリンセスローブ、黄金のティアラは鉄板だね。
(ウロコの盾(T_T))ブォーンは仲間モンスターではなくフローラが召喚(Ⅵに有った)で使える形でも良かった。
最後に白戦士。面白かったけど、ギャグパロなら、もっとハチャメチャにしても良かったかな?と個人的には思う。次回作にも期待。


479:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/07 23:15:31.86 pNTsr92KO
青髪フローラの話題が続いているので追加で一つw
・ 三大無口女。
「エヴァの綾波」、「ナデシコのルリルリ」、「ハルヒの長門」
みんな青髪ってすげーな。所でこのスレには絵師は居るのかな?

    へへ
  / ̄ ̄\人
 〈(((ヽ彡丶〉
  パヮ゜6シイ|
  とけヾとリ
   /~~丶
   LLLL_L|


480:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/08 00:14:40.41 84HoqStp0
長門は青髪じゃなく灰色だったやうな。
少なくとも地の文ではアッシュブロンドだと思ったが

481:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/08 00:37:43.07 z7v8DkDdO
既に出回っている物だが自分が好きなフローラってことで……
URLリンク(www.miko3.jp)
AAはプチキャラ以外は余り無い。アスキーアートは結構見かける。

482:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/08 20:25:43.03 ShPqjrFLO
ルリルリは紫色、長門は灰色であえていうなら紫髪でどちらも青髪じゃない
しいていえば綾波が青髪の中間だけど拘る人は水色髪と称す

483:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/08 21:31:54.53 z7v8DkDdO
>>482
その話題は申し訳ないがスレチだし、何よりも全く興味がない。
それよりもフローラのエッチな下着の画像は無いだろうか?ビアンカのは見たことあるがフローラのは余り見たこと無い。


484:深海
11/07/09 00:20:31.60 Ff9KXNgeO
 どこまでも青い海、心地よく吹く風。
 そこには、憧れていたもの全てが…ある。愛しくて、夢見心地の生活。
 大きな空の下は、昔からの憧れだった。子供の頃、外で自由に飛び回る他所の子供たちがうらやましくて、ほんの少し羨んだこともある。
 ただ、両親の心中を察すれば…そのようなことは、口が裂けても言えはしなかったが…。
 だからこそ。夫・ティルとの旅は何もかもが目新らしく、忘れていた子供の頃の想いを取り戻してくれるよう。
 大きな瞳、キラキラと輝くは子供のよう純粋で、美しい光。
 愛しさと、これからの未知の日々に満ちた瞳。
「ティルさん…あなた………」
 風の中にそっと、その名を。潮風に溶けていくは、幸せの吐息。
 どうして彼が、10数年の思い出のあるビアンカさんではなくこの私を選んでくれたのかはわからない。ただ、望まれてこの場にいるならば…少しでも、彼のそばにいたい。彼のために生きていたい………。
 空よりも、海よりも深く美しい碧の髪をなびかせては、ただ静かにうつろいゆく景色…最も海の真ん中なのだから、海面ばかりの代り映えのないものだが、それでもフローラにとっては新鮮なものである………
 愛する人の、そばにいられるこの幸せが…願わくば、永遠のものであるよう………
 いつか、いつか崩れてしまわないように……… 先刻から姿が見えなくなっていた愛しい妻を探していたティルは、甲板にたたずむ小さな影にそっと微笑んだ。
「フローラ?」
 ティルの声に、振り返る乙女の白い肌が瞳に焼き付く。小さな輪郭の中、大きな瞳はエメラルドの翠。桜の花びらのよう薄桃色の唇がかたどる、美しくも優しい微笑。潮風の中に、深い海よりなお深く、美しい髪が舞う様まで鮮やかな限り。
 まるで、女神。いつかもそう見まがった覚えもある。初夏の新緑の景色の中、軽やかに駆けてくるは絵の中からぬけた美女のようで…思わず、足もすくむ。クラクラと目眩まで覚えたのは不覚。
 父との誓いを守るまではと、頑なに拒んだ幸せ。もちろん、奴隷として囚われている間にはそれどころではなかったが、外の世界に逃れてからはそれなりの出会いはある。
 共に苦難の道をたどった修道女のマリアが、それとなく好意をもっているとヘンリーに聞かされたときも、人並みの幸せなどまるで自分には縁遠いもののように思えていた。
マリアは美しい、そのうえ心優しく穏やかで妻とするには申し分のない女性。

485:深海
11/07/09 00:25:12.37 Ff9KXNgeO
どころか、自分には過ぎるくらいのできた人であるのに…。
 …結局は、あれこれと世話を焼くヘンリーと2人きりになることが多くなり、彼の広い心に触れる機会にも恵まれたゆえだろう。皮肉な運命の元に、2人は結局結ばれることとなった。
ただ無論、ティルにこの2人の縁組は何1つと不満に思うことはない。ヘンリーはまだ時折無邪気に悪戯を仕掛ける子供っぽっさも残るもの、困っているものをほってはおけない。
まさに生まれながらの王者であるヘンリーの方が、よほどマリアにふさわしいというもの。うえ、2人ともティルにとっては苦難を共にした親友。
式こそ出席はできなかったものの、幸せそうに微笑みあう2人を、心から祝福はしたが…。
 結婚も、幸せな家庭も、恋愛すらも…いずれも、自分には遠い世界のものと思っていた。
 が。恋愛など、所詮は理屈ではないのかもしれぬ。ただ1目見た瞬間より、自分でも抑え切れないほどに高鳴る感情を、持て余していた。さすがに結婚までは想像だにつかなかったが、それでも死の火山に向かったのは果たして天空の盾のためだけだったのだろうか…?
 フローラ。知れば知る程、魅かれていった。ビアンカのこともたしかに何より大切な思い出ではあったが、激しい感情に恋焦がれたのは…ただの1人。
ビアンカもさすがに心配ではあったが、それでも感情を殺して偽りの夫婦生活など…自分には到底とできぬ。誰も彼をも不幸にしてしまうよう思えてならない。
「あなた…?」
 深い瞳は、美しい碧緑。何もかも見透かすよう、わずかの潤いに陽光のきらめきが揺れる。なおさらまぶしいのは、あたりは鏡の様に研ぎ澄まされた海面ばかりのせいであろうか?
「…ああ。ごめんフローラ。ついうっかり…ね…。」
 見とれてしまっていた。いくら夫婦といえど、さすがに照れを覚えて後の言葉は飲み込んだ。頬がかすかに色づいていくのは己でも自覚ができる。

「あなた?」
 普段は頼りがいのある、大きく力強い彼。そんな彼の時折見せる子供っぽさをフローラは愛しく思う。この人を守ってあげることはできないであろうが…せめて、安らげる様…。
子供の純真さを閉じこめた瞳が、たまに切なくて…。それはいつか聞いた、彼の失われた少年時代の哀しみなのかもしれない。
「ね、あなた…。私、今とても幸せです…。あなたと、一緒に旅ができて。あなたと共に生きることができる…それだけで、こんなにも………」
 

486:深海
11/07/09 00:28:11.01 Ff9KXNgeO
 風のなかで微笑むフローラの笑顔は、まぶしくて愛しいの限り。くすぐったくて、甘酸っぱく、切ない…。そっと彼女に寄り添っては、指先で探る白い頬。触れるような軽い口づけを降ろしては、力一杯に抱きしめた。
「君には苦労をかけることになる…。でも、それでも…そばにいてくれる………?」
 戸惑い、またたく長いまつげ。すぐに小さくうなずいて。
「もちろん、ですわ…。あなたと共にあることが…私の幸せ、ですもの………」
 いつも。いつもいつも、フローラの言葉に救われているような気がしていた。「愛している」「そばにいて欲しい」
口にしたくともできない言葉を、察してか否かは知りえないが…いつもいつもそれらを先に伝えてくれるのは、フローラの方。
細く儚いばかりの印象にかかわらず、まだ見ぬ母の優しさをもって包み込んでくれるような女性。もしかすれば、これほどに強い女性は他にはないのかもしれない。
 変わりは、誰にもできない。手放すなど、どうしてできようか………?
 季節は移り、今や夏の盛り。暑い盛りの季節ではあるが、海上に吹く風は涼しく優しいばかり。二人はしばらく、そのまま風に波に任せては、たたずんでいた。
END.


………以上です。

487:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/09 13:38:42.29 4keK1J+NO
やっぱり主フロいい!!
かわいい台詞優しい台詞ちょっと嫉妬する台詞!!全てがかわいい!!!

488:通りすがりの白戦士
11/07/09 14:11:43.65 j0l1kiD/O
GJ!
視点の切り替えは面白いね。


489:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/09 17:13:42.12 ueXx9/XL0
どうやってもフローラしか選べない。
元からロング、青髪、お嬢様、おっとり、デカリボン萌えだったしフローラって好みドンぴしゃなんだよな…
しかも動物好きだとか、一緒にいるだけでも和めそうなのにそれが嫁だなんて。

490:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/10 18:10:50.51 02AgLa9zO
>>489
動物や妖精と会話出来る点を忘れてもらっては困るなぁ。
後王女やマーサと類似点が多いのもフローラ。

491:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/07/10 18:37:54.90 zM+Jbn8A0
>>490
親子二代揃って高嶺の花を嫁にするあたりw



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