フローラファンスレat FF
フローラファンスレ - 暇つぶし2ch177:通りすがりの白戦士
11/05/06 01:40:33.09 5AAjKQeXO
~揺れる青髪8~

「主よ、今から私達は自分の信じた道を歩みます。それが悪というなら、いかなる罰も受け入れます。」
フローラは、アンディの上着をゆっくりと脱がした…。
「抱いて、アンディ…。」

「なんて広くて立派な教会なんだ!フローラ!フローラ!!」
教会に着いたルドマンは一心不乱に走った。
「あなた、こっちです。」
シャルロットは礼拝室の扉へ手招きした。
ルドマンが扉へ来ると、先に鍵を受け取っていたデボラがそっと開けた。
「お、恐れていた事が…!!」
ルドマンは膝を床に着き、
「フローラ、あなたって娘はそんなにアンディさんと一緒になりたかったのね…!」
シャルロットは半ば感動して立ち尽くした。
「アンディ…!好きよ!」
「フローラ、もう離さない!」
女神像の下で2人は愛し合っていた。
辺りには修道女と修道士の服が散乱している。
それらの上で、2人は互いの全てを求め合っていた。
全身への優しいキス、激しい愛撫。
ルドマンの怒りは頂点に達した。
「許さん!ワシは認めんぞ!こんな馬鹿げた事を!あんな頼り無い男に娘を奪われて」
ルドマンは扉を大きく開けて中へ入ろうとした。
だが、デボラの腕が光り、ギラの魔法が発動されようとしていた。
「2人の邪魔をするのはパパでも許さないよ。黙って最後まで見てな!」
デボラは体を張って制止していた。
「デボラ…。」
ルドマンは娘の怒りに圧倒され床に座り込んだ。
シャルロットがそっと包み込む。
「…あなた。私もまだ心臓が高鳴ってますわ。夢でも見てるみたいよ。
でもね、今まで私達の為に優しくしてくれて、
我慢してきた娘が命懸けで愛し合ってるのよ。
今度は私達が応援してあげるのが親の役目じゃないかしら。」
2人の愛は佳境に入り、激しく入り乱れる。アンディの吐息とフローラの絶叫が部屋の中に響き渡っていった。


178:通りすがりの白戦士
11/05/06 01:56:37.32 5AAjKQeXO
~揺れる青髪9~

「おしまいだ…!リュカ君に何て詫びればいいんだ~!」
ルドマンは子供のように泣き出した。
アンディが仰向けになり、フローラはゆっくりと彼の上に乗った。
フローラは次第に身体を反らせていく。
窓から差す月明かりに照らされたフローラは、
女神像に引けを取らない美しさを魅せていた。
「綺麗ね…。自慢出来る体型ではないのに、ここまで見せてくれるわ。」
「本当に。親馬鹿だけど、女神様より綺麗だわ。
ううん、あの子が女神よ。
背中から翼が生えてるのが見えそうよ。」
「ねえママ、あの娘ったら、あんな顔するんだ。
あんな嬉しそうな顔、初めて見たわ。」
デボラとシャルロットはすっかり見入ってた。
「そうね。あんな顔は私にも見せた事は無かったわ。
ほら、あなたも御覧なさい。」
ルドマンは渋々見上げた。
2人の愛は頂点に達し、今は余韻を楽しんでいた。
やがて聖水で喉を潤すと、
互いの修道服のローブで身をくるみ、身体を寄せ合った。
2人共、一糸纏わぬ姿なので、急に身体が冷えたのだろう。
「…今頃子供みたいに笑いおって…。」
ルドマンはもう怒る気力は失せ、哀愁さえ感じられた。
「パパがフローラを愛してるのは知ってるよ。
でも、あの娘はパパを嫌ったわけじゃないからね。」
「知っていたのか…。ワシがフローラの事を…。」
「あたしとフローラが拾われたのも知ってたよ。
パパは最初は親としての愛情だったけど、段々男としての愛に変わっていった。」
「もう、いいのよ。私も知っていたわ。」
シャルロットはデボラを制止しようとしたが、振り払われた。
「男としての愛に気づいてたか知らないけど、フローラは言ってたよ。
私が結婚したら、お父様はお母様とデボラ姉様を私以上に愛しくれるわ。
お父様の愛は家族みんなのものなのよ。
お父様はいつかきっと、お気付きになられるはずだわ…ってね。」
ルドマンの瞳は涙で濡れた。
「フローラ…すまない。やっぱり、お前は優しい子だ。」
フローラとアンディは着替え始めた。
「ねえアンディ、駆け落ちは最後の手段にしましょう。
私、お父様は話せばきっと分かって下さると思うの。」
「知っている。小さい頃、家に招待されて親切にしてもらったのを覚えてるよ。」
「また…明日ね。」
「うん、また明日。」
2人はそっとキスを交わした。

「ほら、2人に見つからないうちにさっさと帰るよ。」
デボラはルドマン夫妻の背中を押した。

179:通りすがりの白戦士
11/05/06 02:08:46.93 5AAjKQeXO
~揺れる青髪10(エンディング)~

―10年後―
ルドマン夫妻所有の船上でデボラの結婚式が行われていた。
相手はグランバニアの兵士ピピン。リュカがサラボナを訪れた時の従者で、デボラが興味を持ったらしい。
「全く、勢いで結婚するとはフローラもデボラもしょうのない娘だ。」
「そうですわね。
私達が愛し合っているのを思い出して励まれたお父様の娘達ですものね。」
「いや、それはだな…」
「フローラ、あまりお父様を責めないでね。
あの時、あなたが心配で探してたら偶然見ちゃったのよ。」シャルロットは少し照れながら、フローラの肩に触れた。
「でもまさか、50代で子供が出来るとは思いませんでしたよ。
おいで、クララ。」
クララと呼ばれた少女は、はにかみながら両親の間から出てきた。
「なあに、アンディ兄様?」
「結婚式が終わったらアイナとレスターと一緒に、
デボラ姉様とピピン兄様に花束を渡してくれるかい?」
「うん!」
「いい子ね。アイナとレスターも気を付けて持って行くのよ。」
「分かりましたわ。お母様。」
「僕はピピンおじ様に渡したいな。」
子供達はフローラから花束を受け取ると、元気いっぱいに走って行った。
結局、リュカはビアンカを選んだ。
フローラは駆け落ちも考えていたが杞憂に終わった。リュカの結論はこうだ。
「たった1人の純粋な思いに報えないのに、多くの人を救う事なんか出来ない。
僕達が幸せになる事で誰かが幸せになるなら、
勇者や天空の装備を見つけるより早く平和にする方法だと信じる。
根拠?ビアンカとフローラさんとアンディさんの顔を見れば分かるさ。」
リュカもフローラと同じ考えだったのだ。
フローラも今では2児の母だが、ますますアンディと愛し合っている。
「ねえアンディ、結婚式が終わったら、
リュカさん達の仲間に加わってもいいかしら?」
「僕もそれを考えてたよ。ヘンリー様やマリア様も加わってるみたいだし、
魔王を倒す戦力は多い方がいいね。」
「ありがとう、嬉しいわアンディ。」
フローラはアンディに抱きついた。
「まさか、あたし達を置いてかないよね?」
「旅は賑やかなのが楽しいですよ。」
いつの間にか、デボラとピピンが話を聞いていた。
「姉様達…!そうね。みんなで行きましょう。」
フローラ達の旅は始まる。


180:通りすがりの白戦士
11/05/06 02:14:34.02 5AAjKQeXO
>>170
とりあえず、揺れる青髪の修正版です。
内容はほぼ同じですが、少し短くなった分、テンポよく進むと思います。
エンディングも1つだけです。

181:通りすがりの白戦士
11/05/06 04:32:56.96 5AAjKQeXO
4が抜けてますが、単なる表記ミスです。気にせず3→5の順で読んで下さい。
修正版と明記しましたが、初心者ゆえまだまだ誤字等で見辛い部分もありますが、ご容赦下さい。

182:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/06 17:27:23.56 EtDdvaGWO
通りすがりの白戦士さんお疲れ様
新作も期待してまーーすッ!

183:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/08 10:53:35.65 2FQ5gqwl0
フローラは女神
ビアンカゴリラはすっこんでろ!

184:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/08 12:28:46.72 0i76UA2WO
皆さん!他嫁を叩く荒らしはスルーですよ

185:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/08 18:56:16.41 O7RQxoOp0
SFC版フローラは、シンプルなだけにいっそう清楚な感じがする
主人公と二人並ぶと、どちらも青と白で見た目的にもよく似合う

186:通りすがりの白戦士
11/05/10 14:52:57.14 7LbSE/o5O
主×フロを書いてみます

~懺悔1~

「あの扉を開くと、ミルドラースとの戦いになる。もう、後戻りは出来ない。」
リュカとフローラは馬車の先頭を歩いていた。
「覚悟は出来ていますわ。あなたと結婚した時から…。」
フローラはリュカの腕に触れた。幾多の戦いを経て、往年のパパス以上に逞しさを現している。
フローラの腕も、お嬢様の細腕がしなやかになっていた。
「覚悟か…。父さんの願い、世界を救う為に僕は君と結婚した。
でも、今は本当に君を愛している。」
リュカは後のメンバーに聞こえない距離を保つのを確認した。
サンチョとプックルが馬車の後方を、ピピンとブラウンが側面を警戒している。
「分かっています。私も、あなたの立派な使命をお手伝いしたい一心で、ここまで来ました。
私もあなたを愛しておりますわ。
だから、この先何があっても、あなたに付いて行きます。」
「君には本当に感謝している。普通のお嬢様なら、逃げ出してもおかしくはない危険な旅にも付いてきてくれた。
しかも、王妃となった今でもだ。」
フローラは馬車内で休んでいる子供達を見て、微笑んだ。
「家族ですから、みんな、あなたが好きだからですわ。」
リュカは空を見上げた。漆黒で何も無いが、気持ちを切り替えたかった。
「僕は…、君の様に強くなれてない。強がっているだけだ。」
「そんな事…」
「フローラ、僕は君を愛している。でも、
今でも僕の中のビアンカが消えない。いや、消せないんだ!」


187:通りすがりの白戦士
11/05/10 15:46:25.07 7LbSE/o5O
~懺悔2~

「あなた…。」
フローラには初めてだった。本気でリュカは彼女に弱い部分を見せたのだ。
「山奥の村へ訪れた時を覚えているかい?」
「ええ…。でも、あの時のあなたは、そんな素振りは見せませんでした。」
「あの時、ピピンがビアンカにアプローチしようかと僕に言った。
僕は応援すべきなのに、彼を叱ってしまった。」
リュカは震え出した。
「勤務中に女性を誘うんじゃない。でしたわね。当然の反応でしたわ。」
「違う!僕は卑怯だ!任務にかこつけただけだ。
本当はビアンカに他の男を近づけたくなかっただけなんだ!
ビアンカは僕が忘れられずに独身でいる。だが、僕はもう君を愛して結婚までしている。
分かっている。分かっているのに、馬鹿な事をした。」
リュカはフローラに向き直った。
「僕は僕を好きになってくれた女性を傷つけてまで、君と結婚し、世界を救おうとした。
だが、ますます誰かを傷つけている。
ビアンカも、ピピンも、そして愛する妻も裏切っている。
僕は最低な男だ。」
フローラは眉一つ動かさず、黙って聞いていた。
しばらく沈黙が続く。
「…分かっていました。あなたと結婚する前から、あなたがビアンカさんを忘れられない事を。」
「フローラ…。」
「実は私も…、あなたと冒険し始めた頃には何度も迷ったんです。
アンディを思い出したりもしました。
彼がスーザンさんと結婚したと聞いた時も、安心以上にちょっと嫉妬したりもしましたのよ。」
フローラはどんな時でも弱音を吐かなかったので、リュカには意外だった。
「そうか…。知らなかった。君は芯の強い女性だと思っていたが、意外だ。」
「あなた…、私達は確かに、お互いの恋人や、色々な人達も傷つけたりもしました。
でも、だから信念を持って進んで行かなければならないと思います。」
「信念…?」
「誰かが私達を悪と罵るなら、それを受け入れましょう。
世界を救う為に誰かを傷つけた報いを受ける覚悟はあります。
そして,世界に見せましょう。
私達のような結婚があってはならないと。平和な世界で誰もが好きな人と結ばれるようにと。」
フローラは覚悟を決めていた。フローラも優しい性格故に、誰かを傷つけた以上に自分を罰するつもりであった。

188:通りすがりの白戦士
11/05/10 16:39:04.57 7LbSE/o5O
~懺悔3~

「そうか。僕達の旅は贖罪でもあるんだな。
大魔王を倒し、僕のような目的で結婚して誰かを傷つける世界を作らない為に。」
「後はあなた次第です。もし、その重荷に耐えられないならば、
子供達が独立した後に私を離縁なさり、ビアンカさんと幸せになられて下さい。」
「フローラ、君は…」
「私はあなたと一緒になれて幸せでした。
今度は私がビアンカさん達の痛みを受け入れましょう。」
フローラの瞳に涙が溢れる。
「君、1人でか…?」
「元々、私と出会わなければ、誰も傷つく事は無かったんですもの。だから今度」
言い終わる前にリュカはフローラを抱き締めた。
「結婚を決めたのは僕だ。僕も同じだ!
僕の罪を受け入れるなら、君の罪も僕が受け入れる!」
フローラの涙は止まらなくなった。
「…辛い道程になりますのよ…。
あなたを愛しているから幸せになって欲しいのに、何故ですの?」
「僕の幸せは君の側にしかない。
辛い道程なのは分かっている。
でも、同じ苦しみを分かち合える君だから、一緒に歩いて行けるんだ!」
リュカもいつの間にか泣いていた。
「あなた…、本当は怖かった。1人で背負わなければいけないのに、
あなたと一緒にいたいと思ってしまう…。」
「いいんだよ。フローラ。人はそんなに強い生き物じゃない。
僕はずっとフローラの側にいるよ。」
リュカはフローラに優しく口づけをした。
「ありがとう。あなた。」
フローラも口づけを返した。
「あ~っ!お父さんとお母さん、チューしてるー!!」
馬車の中から、息子のリカルドが出てきた。
「だから、先に進んでたのね。
な~にが、「みんなを危険に合わせたくないからお父さん達が先に行く。」よ。
2人でイチャイチャしたかっただけじゃないのよ。」
娘のブリジットは不満そうだ。
「ははは。バレてしまったか!」
「ごめんなさいね。この戦いが終わったら、みんなで遊びに行きましょう。」
リュカとフローラは慌てて涙を拭く。
子供達の笑顔をよそに、2人は再び歩き始めた。
「行こう。フローラ。」
「どこまでも、ついて行きますわ。」
もう、2人には何の迷いも無かった。


189:通りすがりの白戦士
11/05/11 00:07:31.64 cncw3m4yO
~懺悔4~

大魔王は倒され、世界は平和になった。
母マーサを救い出せなかったものの、リュカとフローラの長年の目的は果たされたのである。
しかし、リュカとフローラのお互いの心の中にある昔の恋人への愛は消える事はないだろう。
それでも、2人は別れるつもりは無かった。
リュカはアンディを愛するフローラの心ごと、全て受け入れたのである。
そして、フローラもビアンカを愛するリュカの心ごと、全て受け入れた。
世界が平和になった今、新聞や雑誌記者が夫妻の結婚や過去の恋人について報道し始めた。
―金目当てに昔の恋人を振り、貴族の娘と結婚―
―王妃は既にリュカ王の素性を知っていた。だから、結婚を約束した恋人を捨てた―
等々、王室バッシングは絶えない。
もちろん、世界を救う為に結婚した事を信じ、支持する国民もいる。
「陛下!また、このような記事が!」
新聞を手にしたサンチョが息巻いて夫妻の部屋に入ってきた。
リュカはフローラと共に記事を見た。
「…リュカ王は今でも昔の恋人を愛している…か。」
「山奥の村へ行った時の私達の行動が、噂になっていたのでしょう。」
「早速、発売禁止命令を」
リュカは手を振った。
「良い。そのまま書き続けさせてやれ。」
「ですが、王家の名誉に…。」
「あなたとビアンカさんが少し親しげに話したのが、そう見えたのでしょうね。」
「そ、そうですよ。陛下とビアンカちゃんは幼なじみなんだし、それくら」
リュカはフッと微笑んだ。
「だが、事実だ。僕は今でもビアンカを愛している。」
「ぼ、坊ちゃん!?あ、いや、リュカ王!?お妃様の前で何という事を!?」
サンチョは慌てて、昔のクセでリュカを呼んでしまった。
声も裏返っている。
「宜しいのですわよ、サンチョさん。私もまだアンディを愛してますもの。」
「ええっ!?お妃様まで!?」
サンチョはどうしていいか分からなかった。
「そろそろだな。」
「そうですわね。」
リュカとフローラは慌てるサンチョを横目にある決意を固めた。


190:通りすがりの白戦士
11/05/11 01:01:21.73 cncw3m4yO
~懺悔5~

マスコミや多くの国民の要望もあり、リュカとフローラは記者会見を開いた。
記者会見自体は珍しくない。
しかし、この様な事で開くのは王室が始まって以来、初めての事である。
大勢の記者が矢継ぎ早にリュカとフローラに質問を浴びせた。
「今後、離婚はされるんですか?」
「ビアンカさんとの関係を続けられるおつもりですか?」
「お子様達は知っておられるのですか?」
等々、マスコミは容赦なかった。
「静粛に!!」
リュカは毅然とした態度で一括すると、マスコミは静まり返った。
「皆さんが、お書きになられた様に私はビアンカさんを今でも愛しています。
そして、妃もそれを知っております。」
一斉にどよめきが起きる。リュカはそのまま続けた。
「ですが、神に誓って彼女とはやましい関係は一切ありません。
私が一番愛しているのは妃であるフローラです。
ですから、私は妃とは離婚しません。」
「フローラ様はそれをお認めになられるのですか!?」
女性記者の悲鳴に似た質問が飛ぶ。
「はい。私も同じです。
アンディさんを愛してますが、陛下と一生を添い遂げたいと思います。
私達は同じ思いで苦しんでいるからこそ、より深く愛し合えるのかも知れません。」
「別れた方が楽になるのでは?」
「いいえ。私達は一緒にならなければなりません。
魔王を倒す為に、お互いの恋人を犠牲にした私達は世界に示し続けるのです。
私達の酷さや醜い部分を知った皆さんが、本当に好きな相手と愛せるようにと。
もう、私達のような辛い思いをする事が無いようにと。」
リュカの演説で会場は再び静まり返った。
「皆さん、私達の昔の恋人への取材や記事は止めて下さい。
その代わり、私達については批判的な記事を書かれても構いません。
それと私達がお互いの昔の恋人への後悔を忘れずに一緒になる事。
それらが、周りを傷つけた私達に与えられた罰なのですから。」
フローラも毅然とした態度で述べた。

お互いに苦しみながらも愛し合う。
この奇妙とも言える関係だが、国民は好意的に受け止めた。
夫妻を応援する者、賛美する者等、様々であった。

191:通りすがりの白戦士
11/05/11 02:00:07.05 cncw3m4yO
~懺悔6(エンディング)~

「良かった。お父さんもお母さんも離婚するなんて言わなくて…。」
リカルドは涙声になっていた。
「また離れ離れなんて嫌よ。ずっとずっと私達の側にいて下さい!」
ブリジットも泣きながら、フローラにしがみついた。
「ああ、すまない。お父さんとお母さんはこれからもずっと一緒だよ。」
リュカは子供達の頭を撫でた。
「ねえ、あなた。今度の結婚記念日は修道院に行っても宜しいかしら?」
フローラも子供達の頭を撫でた。
「修道院?どうして?」
フローラは少し照れながらリュカを見た。
「今度の事で改めて私達は夫婦になれたと思うのよ。
ですから…、また結婚式を挙げたいと思いましたの。」
「結婚式か…。確かに、国民にはいい宣伝にはなるな。
それなら、同じサラボナの船か城内の礼拝堂で」
フローラは首を振った。
「ううん。そんなつもりではないのですわ。
国を挙げて税金で盛大に挙げるのではなくて、家族だけで慎ましく挙げたいのよ。」
「そうか…。分かった。行こう、修道院へ。」


結婚記念日は2人の再出発を祝福するかの様に快晴だった。
記者会見の記事が発行された後、ビアンカはピピンと交際し、リュカは親身になって後押しした。
もう、迷いは見られない。
アンディとスーザン夫妻にも子供が恵まれ、こちらもフローラが育児に関する協力を惜しまなかった。
更に、それらを見届け安心したかの様に、フローラの姉のデボラも交際していた男性と婚約した。

修道院に着いた夫妻は、幸せになりつつある者達を思い出していた。
「少しは肩の荷が降りたかな。」
リュカの花婿衣装は水色のフロックコートに白スカーフである。
「ええ。でも、まだまだこれからですわ。」
フローラの花嫁衣装は肩と首まで覆うピンクのドレスに、ウィンプルと透けないベールで頭を包む修道女に近い様な感じである。
どちらの衣装も以前の結婚式のと同じ物であった。
「さあ、行こう。」
「はい、あなた。」子供達に連れられて、夫妻は祭壇へと進んだ。


192:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/11 05:42:36.97 YlPyKP2xO
乙です

193:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/13 22:49:29.36 cHNpudp4O
通りすがりの白戦士gj

194:帰ってきた井戸魔神I
11/05/14 02:10:37.71 /8ysly3s0
フローラに「ほえろ」「かみつけ」「ひきさけ」「ぶつかれ」使って欲しい。

195:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/14 16:31:02.82 g0lrK5OBO
お人形さんみたいに可愛いフローラが大好き

196:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/14 23:49:51.80 v5v4IALkO
ビアンカって芋くせえよな

197:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/15 01:29:47.09 Gu1Ma0v4O
>>196
ビア叩きの荒らし発生
皆さんスルーでいきましょう!!!

198:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/15 02:01:59.41 ItW10ai5O
フローラのお尻になりたい。

199:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/15 02:46:12.26 JD/252Wk0
>>199
尻をなでたいとかじゃなく尻になりたいのかw

200:帰ってきた井戸魔神I
11/05/15 03:58:03.93 PJuVM2/60
フローラをいじめてみたい。

201:通りすがりの白戦士
11/05/15 14:53:46.94 tr8s6l0aO
SSを読んで下さった方々、有難うございます。
ちなみに、ビアンカの様子もビアンカ本スレに書いてあります。
宜しければ、そちらも読んでみて下さい。

202:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/15 20:27:04.41 4YXoA6QZ0
>>197
荒らしつーかそのまんまフロオタだな

198名前が無い@ただの名無しのようだ2011/05/15(日) 02:01:59.41 ID:ItW10ai5O
フローラのお尻になりたい。

597名前が無い@ただの名無しのようだ2011/05/15(日) 01:22:37.34 ID:ItW10ai5O
どうも芋くせえと思ったら、やっぱりビアンカだよ


203:「チロルの、とある独り言」
11/05/15 22:20:34.15 Gu1Ma0v4O
「チロルの、とある独り言」
 俺は、キラーパンサーのチロル。御主人様であるネクストの用心棒である。
名づけの親は、その昔ネクストと一緒に「おばけ退治」をした、ビアンカという娘。
 しかし、ネクストは山奥の村にてそのビアンカと再会したとき、彼女をそのまま花嫁に迎えるものと確信していた。
 論より証拠、俺の耳元には今でも「おばけ退治」が終わった際、彼女が別れ間際に付けてくれたリボンがそのまま残っている。
 
 しかし、ネクストはその時どう思っていたのかは今もって理解できないが、雰囲気もタイプも全く異にする、フローラという娘を自分の嫁に迎えた。
 正直ショックであり、俺はビアンカと結婚しなかったネクストを恨んだりもした。
 しかし、ネクストは俺のそういう気持ちを察したのか、後日俺に一言こう言葉を発した。
 「・・・チロル、すまない!」
 土下座をして、涙しながらその言葉を放たれると、流石に俺もネクストが気の毒だと思い、結局は大魔王を倒すまでずっと付いて来た。まぁ、これも運命なのかもしれないな。
 そんなわけで現在の俺は次のような感じで一日を過ごしている。
 我々モンスター一族の朝は早い。
 特にモンスター爺さんに預けられた多くの仲間たちは、いつも一定の時間で起床・3度の食事・調教そして就床というパターンで一日を送っているのであるが、
 こちらはと言えば、やはり彼らと同じような一日を過ごしているには変わりがない。ただ、面倒をみるのはネクストやその家族といった、いわゆる「王家」であり、この辺りが少し事情が違うところである。
 朝、起きる時はたいていネクストが起こしている。もちろん、その前の晩とかの都合などそういった日ばかりでもないが、起こされたと思ったら即食事、それも短時間で済まさなければいけない。
 これには俺がいくら大食漢といってもたまったものではない。
 その食事が済んだら、ネクストが選んだ強豪な仲間モンスターと相手に激しい稽古をする。彼に言わせれば
「いつでも体調維持、そしていつでも戦闘体制につけるための修業だ!」
ということであるが、やはりこれが毎日続くと体が持たない。
 ましてヘルバトラーや、キラーマシンなどのようなタイプが相手だとこちらも命がけになる。本当にもう少しこちらの立場にもなってほしいものだ。
 

204:「チロルの、とある独り言」
11/05/15 22:23:15.40 Gu1Ma0v4O
 そして朝の激しい稽古が終わると、あまり休憩する暇もないまま今度は王家の使用人(メイド)達の買い物に警護と称して付き合わされる。
 まあ、今の世の中、確かに平和にはなったが、人間が中心に廻っている世界はまだまだ物騒なところもあるから仕方がない。
 それでも彼女等が買った荷物、特に食料関係が多くなるとその食料を俺の背中に乗せてくる。
 もちろん一回だけではなくこれまでにも何度もそんな思いをしているから、先に述べた稽古と同様、こちらもうんざりである。
ただ、たまにお礼と称して、
 「はい、これ食べて!」
 とにこやかに食事を出されると俺も嬉しくなる。そういう意味ではこの仕事も悪くはないと感じている。
 買い物が終わり王宮に戻れば二度目の食事。たいていは朝、そして夜と同様、使用人達が料理を用意している。その食事を済ませばたいていはようやく昼寝にありつけるが、
 たまに、国王でもあるネクストの国事の護衛に駆り出されることもある。国事であるから仕方ないが、本当に俺は何かとよく彼にこき使われている感が拭えない。ヘルバトラーを筆頭に、
 他にも頼れる仲間モンスターがいるから、少しはそちらを使えよ!と言いたくなることもある。でも、見方を変えれば、それだけ俺は結構人様から信頼されているのかもしれない。
 
 そして日も西に傾けば、今度は子供達との散歩に駆り出される。トゥルーとセイルと名づけられたこの二人の子供は、父親、即ちネクストに比べたらまだましな方である。
 ただこの二人も所詮はまだ子供、先日なんかは元気にはしゃぎ過ぎて途中道に迷ったり、あるいはこの間も散歩の途中で二人とも寝てしまったりするなど、
 こちらが機転をきかさなければいけないほど辛い思いをしている。何せ、二人の匂いや足跡を頼りに二人背中に乗せて城まで連れて帰ったわけであるから、本当に大変である。
 そういえばこの時ばかりのネクストの表情は、今思い返しても笑いたくなるような呆れ果てた表情をしていたなぁ・・・。
 そうそう、そのネクストが嫁に迎えたフローラという女性であるが、実は俺も結構好きなタイプの女性である。確かに、ビアンカが彼の妻になって欲しかった気持ちも否定はしないが、
 彼女もまた、実際接してみると多少天然な一面もあるが、見た目以上に芯の強い素晴らしい女性で、戦闘の際は俺も彼女に結構助けられた。


205:「チロルの、とある独り言」
11/05/15 22:25:33.86 Gu1Ma0v4O
 こう言うと調子のいい奴だと思われるかもしれないが、やはりネクストの女性を見る目もまんざらではないとも思える。
 そして何よりもフローラがいい女性(ひと)と思うのは、ネクストが自分の子供に接するのと同様、とにかく厳しいのに対し、彼女は子供達にも優しいが、それ以上に俺を初めとする、
 どのようなタイプのモンスターにも優しく接してくれるところである。ここでこんなことを言うのも恥ずかしい限りであるが、たまに彼女の風呂場で俺の体を洗ってくれることもあるから、
 この時ばかりは本当にありがたい。彼女自身も風呂の途中である故に、ここでは大声では言えないものの、それはもう絶品の一言に尽きるくらいに美しい。
 ああ、俺がもし人間だったら・・・、以下自粛しよう。
 先程述べた散歩が終わると、ようやく三度目のゆっくりとした食事が出来て、そしてそのまま就床につくが、俺はフローラが特別の用事がない限りたいてい彼女の部屋、即ち王妃室にて就床についている。
 そういう日は当然ながら彼女と二人きりになれるわけではあるが、所詮は人間とモンスター、それ以上の深い関わりあいになれないのが悔しい。
 特に、明らかに彼女が王室で寝る日があると余計その虚しさが身によぎる。ああ、俺も人間になりたいよ~~・・・。
 「ウオ~~~~ン・・・・・・」
(Fin.)




206:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/16 14:29:49.53 /Y/CoETtO
>>205
投下乙かれ…

モンスター視線は面白かったよ
でもキラーパンサーの名前はゲレゲレが良いw


207:通りすがりの白戦士
11/05/16 16:23:45.33 a9rurqR6O
お疲れさん。
前とは違う意味で、ちょっとニヤリとさせられますね。
強いて挙げれば、フローラとの会話が欲しかったかな。じゃれあったりとか…。次回も期待してます。

208:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/16 17:43:51.30 pGgZl0dQO
>>198

そこはむしろパンツになるべき

209:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/19 02:09:34.61 0URqmiMqO
わたしはフローラ、陰毛も青です

210:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/19 08:34:59.07 v1xkcCQA0
血も青くてしかも美味です。あーおいち

211:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/19 20:16:01.32 0URqmiMqO
ガガーリン「フローラは青かった」

212: 忍法帖【Lv=1,xxxP】
11/05/19 20:36:08.41 7inGVps+O
フローラ選ぶよ俺は

213:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/20 10:03:42.83 +QyFfO2U0
おしとやかな女の子が好きな自分はSFCの時から
フローラ一筋だったなぁ
同級生に「花嫁フローラにしたよ!」って言ったら
「フローラにしたら先に進まれへんでw」っていう
ガセネタを返されたのも今ではいい思い出


214:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/20 19:21:39.18 1DwGIy5kO
最初フローラなんて!って思ってたけど鳥山絵のフローラ見て一目惚れしたのもいい思い出

215:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/20 23:15:28.34 3RRH4dH9O
子供フローラとのイベントもっと増やしてくれればよかったのに

216:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/20 23:42:32.82 D6WUGRAi0
幼少期に結婚の約束とかな

217:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/21 00:55:44.41 Q4tumrUD0
せめて船に上がる段差パパスじゃなくって主人公が
子供ながら頑張って引き上げてあげたとかほしかったなあ

218:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/21 01:56:19.92 cUhX1HJlO
幼いフローラは夜の廃墟の城とかに行けなそうだから、主人公がフローラのために花を摘みに行くとかな

219:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/21 02:31:24.56 m+CpDhIl0
名前もフローラだしな
たしかに そういうお嬢様的立場が似合う

220:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/21 03:31:31.92 4vIQw01U0
船の方がルドマンよりも先に港について、パパスと一緒に港に
降りるとそこにルドマンが来る。で、ルドマンと一緒に港に
着いたはずのフローラがいない。外に出てみると悲鳴が。
魔物に襲われてるところを主人公が助ける、とかどうだろう。
港にフローラがいないのは外で花摘みしてたとか。

221:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/21 16:08:40.77 /P4S6o8T0
>>217
PS2の時のVジャン攻略本のプロローグ漫画は
主人公がフローラを段差に引き上げていたような覚えが。

222:井戸魔神タロウO
11/05/22 00:20:29.45 /ZMjVhai0
カールの女王も「フローラ」

223:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 00:38:36.69 1PwA0cQx0
>>222
「ロトの紋章」?

224:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 01:29:04.50 WAXFT6x20
>>223
ダイの大冒険かと

225:井戸魔神タロウO
11/05/22 02:12:51.32 /ZMjVhai0
チェーンクロスを装備
アバンの嫁

226:「兄想い」
11/05/22 08:40:08.24 MhBLZWIHO
この話、私設定の妹(セイル)の、兄(トゥルー)への想いと、そのライバル(?)のビアンカへの対抗心をストレートにポエムで綴った話であります。

 私、お兄ちゃんが好き!
 世界中の誰よりもお兄ちゃんのことが大好き!
 結婚相手は絶対にお兄ちゃんと決めてるもん!
 これまでもお兄ちゃんのために、私、お父さんやお母さんと一緒に行動して、
 どんなにつらい思いをしても、世界平和のために一生懸命戦ってきたの。
 そしてお兄ちゃんのために、私の嫌いな食べ物を少しでも好きになれるように、
 そして私の苦手なものを少しでも無くせるように、懸命に頑張っているの。
 お兄ちゃんのために!
 それなのに、お兄ちゃんはそんな私になかなか気づいてくれない・・・。
 たまに家族一緒にビアンカさんのおうちへ行くと、お兄ちゃんはいつも笑顔で、
 お父さんも困惑するくらい、 ビアンカさんとよくお話をするの。
 ビアンカさんもまた、そんなお兄ちゃんに応えるかのように、
 笑顔でお兄ちゃんとよくお話をするの。
 まるで恋人みたいに・・・
 いいもん!私、今以上に頑張って、綺麗になって、ビアンカさんよりもずっとずっと
 美人になって、ビアンカさんにデレデレしているお兄ちゃんを・・・、
 絶対、振り向かせてやるんだから!!
(Fin.)


227:「虫歯」
11/05/22 09:31:31.52 MhBLZWIHO
 それは、朝も早いグランバニア城の王室の中で起こった出来事であった。
「痛い、痛いよ~~!!お母さん!!」
「どうしたの?トゥルー!」
 フローラがトゥルーと出くわして、朝の挨拶をしようとした途端に、そのトゥルーがいかにも悲痛な叫びをあげていたので、彼女は心配になり、彼の元に近寄ってその顔を見た瞬間、両手で口を塞ぐしぐさをし
ながら、青ざめた表情で驚愕した。
「まあ・・・、こんなに頬が腫れて。」
 トゥルーの左側の頬が、誰が見てもわかるほど赤く腫れあがっていた。フローラが、口の中を見せるよう訊ねてきたので、トゥルーは痛そうにしながらも口の中を開けると、左下の奥の歯の1本が、
見事に虫歯に侵されていた。
「お母さん、どうにかならないの?この痛み!」
 トゥルーの今にも泣き出しそうな、悲痛な言葉に困惑しながらも、厳しい表情でフローラは、
「・・・トゥルー、とにかくここは、王宮内にある専門のお医者さんに診てもらいましょう?」
と言葉を返しながら、そのままトゥルーの手を引っ張り、
「え~~っ、そんな~~・・・」
と驚いては駄々をこねる彼の叫びをよそにして、一路王宮内の侍医の処へ向かった。

「うむ、この虫歯は乳歯の虫歯じゃな。いずれ入れ替わる歯ではあるが、乳歯といえども、虫歯は放置しておくと、体に悪影響を及ぼす。だからこの際、その歯を抜くことにしよう。」
 侍医の言葉に、トゥルーに付き添っていたフローラはもとより、彼の虫歯の話を聞き、心配になって駆けつけてきたネクストとセイルも、ほっと胸をなでおろした。
しかしながらトゥルーは周囲の安堵した雰囲気とは裏腹に、歯の痛みを我慢しつつ、いかにも不機嫌そうな表情で愚痴をこぼした。
「僕、やだよう。歯を抜くなんて・・・」
尚も駄々こねる態度に霹靂したのか、ネクストは、
「トゥルー、いい加減にしろ!自分の体だろう。体の悪い個所を早めに治すのは、健康に生きていく上で当然のことだ!」
と眉を歪めて叱咤し、セイルもまた呆れた顔で、
「お兄ちゃん。私、前から言おうと思ったけれど、いつも寝しなにお菓子を食べてばかりいたでしょ?自業自得だわ。」
と、両手を左右の脇腹に付けては皮肉を交えた調子で、同様に叱咤した。家族から相次いで発する厳しい言葉に、ますます嫌気が差したのか、
「ねぇ、どうして・・・、どうして僕ばかり、こんなに怒られなければいけないんだよう~~!!」


228:「虫歯」
11/05/22 09:33:56.66 MhBLZWIHO
と、トゥルーが左の歯の痛みを抑えながら、なおも涙目で訴えるように叫んだ、次の瞬間、
ピシッ・・・!!
 フローラは左手で、トゥルーの腫れてない右の頬を軽く叩いた。そして何も言わずに、程なく自分の胸にトゥルーの顔を抱き寄せた。
「お母さん・・・。」
 一瞬、何が起こったか理解出来なかったトゥルーではあったが、フローラの「愛の鞭」
といえるその行為に、それまでの駄々こねていた態度から、所謂「メダパニ」の状態から解放されたように、トゥルーは次第に冷静さを取り戻していった。
「トゥルー・・・、あなたは、このグランバニアの国の王子であるとともに、セイルと一緒に、私がお腹を痛めて生んだ、かげがえのない大切な子供なのよ。・・・この程度の虫歯くらいで泣き叫ぶなんて、
お母さん、本当に情けないですわ。もっとしっかりなさい!」
と、眉を顰め、瞳に涙を溜めながらも強い口調でトゥルーに叱咤した。そんな二人の光景を見て、ネクストとセイルも当初は呆気に取られたが、すぐさまその輪の中に入り、
家族一同トゥルーを励ました。その期待に答えるかのように、
「僕、ちゃんと虫歯を治すよ!」
とトゥルーは気を取り直して、虫歯の治療を承諾した。その王子らしい元気な返事に、フローラも安心したようで、笑顔で、
「そうよ、それでこそ王子であり、私の息子だわ。頑張って!」
と言葉を返した。同様にネクストやセイルもまた、笑顔で、
「頑張れよ、トゥルー!」
「頑張って、お兄ちゃん!」
と立て続けに激励した。

 その、トゥルーの虫歯の治療は、思ったよりもあっさりと事は運んだ。当初、侍医の麻酔の注射を打たれ、
「あ~~~・・・」
と一瞬ながらもトゥルーは悲鳴を上げたものの、その麻酔が効いてきたこともあり、トゥルーは程無く平静を取り戻した。あとは侍医の指示のままに口を目いっぱい開けて、
左側の歯に生じていた虫歯を抜いてもらった。その抜いてもらった虫歯は、いずれ永久歯に入れ替わる乳歯であったものの、かなり穴が目立つくらいに進行していた。
「よし、終わったぞ。よく頑張ったな!」
と侍医が言うと、トゥルーはようやく安堵の感に浸ったように、大きく息を吸い込んだ。しかしながら、続けざまに、
「・・・しばらくすれば、今度は大人の歯が生えてくるが、それよりもこれからは歯はちゃんと磨くように!特に寝る前は必ずだ。わかった?」


229:「虫歯」
11/05/22 09:35:39.70 MhBLZWIHO
と険しい表情で侍医が言うと、トゥルーはやや嫌そうな表情をしながらも、
「僕、これからはちゃんと歯を磨くようにする!」
と元気な口調で言葉を返した。フローラとネクストは、トゥルーのその言葉に安堵したものの、一瞬ながらも彼の、その不審な表情を見逃さなかったセイルは、
「本当~~? そう言って、夜、また寝しなにお菓子をつまみ食いをしようとしたら、その時はただじゃおかないからね!」
とにこやかながらも、釘を刺すようにけん制した。その皮肉交じりの言葉に、元来負けず嫌いのトゥルーもまた、
「何だよ!せっかく歯を抜いて、元気になったのに、そういう言い方ってないだろ!」
と切り返して、二人いつものようにじゃれ合うような感じで口喧嘩を始めた。その光景を見て侍医が、
「・・・国王の子供って、いつもあの調子なのですか?」
と聞いてきたので、ネクストはいかにも恥ずかしそうな表情で、
「あ、うん、その何というか、その・・・、元気なのが取柄で、いつもああいう調子なんだ。」
と、汗混じりに背中に手を回しながら口をすべらせた。一方、フローラはそんな賑やかな周囲をよそに、
「いつものトゥルーに戻って、よかったですわ・・・」
と思いながら、セイルとやり合う元気な姿のトゥルーを、笑顔で黙々と見守っていた。
(Fin.)



230:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 12:24:35.64 WOylSiisO
フローラってどうしてあんなに気持ち悪いの?

231:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 12:31:49.96 ND7cDavq0
フローラ可愛いよフローラ

232:井戸魔神タロウO
11/05/22 13:27:57.17 /ZMjVhai0
『世紀末リーダー伝たけし』の主人公、
夢の中だと「おなら」が「フローラ」ルな香りがするって言ってたよな?

233:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 15:06:30.04 Jo/u7VucO
フローラは乳首ピアスがよく似合う

234:井戸魔神タロウO
11/05/22 15:17:23.37 /ZMjVhai0
フローラは実は「ドS」だろうな・・・。

235:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 15:18:44.39 Jo/u7VucO
そうだったな…

いただきのセリフはすごかったもんな…

236:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 17:54:43.05 /IxVqcnu0
>>235
そんなセリフあったっけ?
ちょっとセリフ集見てくる

237:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 20:55:30.07 bVPZVORf0
ただ性格が悪いだけ

238:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 21:26:59.68 MhBLZWIHO
>>230->>237まで全部私の自演でしたw
失礼しました♪皆さんスルーしてくださいね…

239:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 21:31:16.90 Jo/u7VucO
フローラのフローラがフローラでフローラなの

240:井戸魔神タロウO
11/05/22 21:33:03.30 /ZMjVhai0
アイシールド21の「フローラ」ルシュート、マジで取りやすそうだったよな?

241:通りすがりの白戦士
11/05/22 22:16:59.54 goozE8GpO
SS乙!
フローラルビンタは効きましたのう。
フローラも結婚すると母ちゃんの強さが現れるのか。しみじみ…

242:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 22:26:13.74 xBckd7Al0
>>214
鳥山はフローラなんか描いてねーぞ
描いてんのは中鶴だ、ヘンリーとかと同様にな
鳥山絵なんて贅沢なもん脇役のフロ糞にはねーよ

243:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 22:43:13.18 MhBLZWIHO
白戦士さんも新作期待しています
>>242も別IDによる私の自演です
失礼しました
皆さん怒っちゃ嫌♪スルーしてね


244:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 22:58:56.89 Jo/u7VucO
フローラのフローラが見たい

245:井戸魔神タロウO
11/05/22 23:10:16.58 /ZMjVhai0
>>242
脇役に「イオナズン」「水の羽衣」「神秘の鎧」つかんだろ(笑)

246:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 23:12:31.17 aczjSUpjO
あいにくですが、フローラさんと財産は私がいただきますよ

247:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 23:22:47.91 bVPZVORf0
>>245
メインはアイテムでフローラはサブ
正直いらない

248:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 23:46:22.38 MhBLZWIHO
ID:/ZMjVhai0とID:bVPZVORf0も私の自演だよーーッ!!
携帯3つとPC2台有れば複数IDで
一人で1000まで自演可能なんだ♪
さあ‥どこまでスルー出来るかなぁあ‥
うふふふふ


249:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 23:54:00.69 Jo/u7VucO
>>248

つまり、あなたの言うことをを要約すると「俺、最近チンチンにぶつぶつができてきたんだけど、どうしたらいいでしょうパパスさん」って意味だな

250:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/22 23:56:34.87 kCZYQObW0
>>247
いい加減にしとけ
腹癒せもほどほどにな


251:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/23 00:29:21.99 mSgEX6erO
あいにくですが、フローラさんと天空の盾と、固定資産は私がいただきますよ。

252:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/23 00:54:32.04 3AQDZ3ms0
フローラの陰毛がV字にカットされてたらどうする?

253:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/23 01:12:14.65 hD3IDSJT0
主人公ネクストのSSってどこかで見たことがあるな

254:井戸番長K
11/05/23 06:04:59.85 ZWDzYn2L0
>>253
「ネクスト」といえば「ヒューイ」だろ(ア○ムズ)

255:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/23 11:56:38.37 XR/c1G5W0
フローラが野糞してひり出した糞が真っ白なドレスにべっちょり
くっせえくっせえwww腐った死体も顔をしかめる有様

256:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/23 19:21:31.32 KkiE3HkIO
皆さん荒らしはスルーですよ!

257:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/24 07:28:36.06 bzYPKqnaO
フローラのお尻を200時間くらい撫でていたい

258:井戸番長K
11/05/24 18:57:10.76 eNJoqGY60
‐''三ヾ´彡シ,=`丶、
     /'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
    //.:;:彡:f'"´‐------ ``'r=:l
    /〃彡_彡′,.=、 ̄ ̄ ,.=、 |ミ:〉
   'y=、、:f´===tr==、.___,. ==、._ゞ{
   {´yヘl'′   |   /⌒l′  |`Y}
   ゙、ゝ)       `''''ツ_  _;`ー‐'゙:::::l{   < あきらめたら
.    ヽ.__     ,ィnmmm、   .:::|!     そこで試合終了ですよ・・・・
  ,.ィ'´ト.´     ´`"`"`゙″ .::::;'
イ´::ノ|::::l \         "'   :::/
::::::::::::|:::::l   ヽ、      ..::  .:::/.、
:::::: ::: |:::::ヽ    ヽ、.......::::/..:::/!\\
::::::::::: |::::::::ヽ    ``''‐--ァt''′ |!:::ヽ:::\



>>212フローラと結婚するためには「断固たる意思」が不可欠なんだ!




259:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/24 20:44:59.42 FyjEJul0O
>>258
初プレイの時から速攻であっさりフローラと結婚しましたが何か?

260:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/25 07:42:50.12 x2SJkYqZO
白戦士さん申し訳ない。
自分と同一人物にされてるようですね。
自分はフロ派で向こうのスレはフロ派をアンチ認定する人が居るし、関係の無いスレをいたずらに揉めさせるのも
理不尽に叩かれるのも嫌なので向こうには書き込みしません。
萌えが細分化している現代、ss職人は叩かれることは一種の宿命。
めげずに出筆活動頑張ってください。



261:通りすがりの白戦士
11/05/26 02:15:08.67 TxM4iEM2O
有難う。正にその通りだね。後に続く人達の為にも頑張るよ。
ネクストさん(便宜上そう呼ばせて頂きます)も良い作品を書き続けられるように祈るよ。

262:夕べの祈り
11/05/27 20:21:29.61 TtyUfRDWO
ああ。
アンディ。本当にごめんなさい。
私のために、大怪我を負わせてしまって・・・・・・。
ひどい、痛々しい、やけどの跡・・・。
きっと、一生、あなたの体に残ってしまうわ。
でもね。
私は、あなたのそのひどい傷跡を見ても、思わず目を覆いたくなるようなやけどの跡を見ても、 ちっとも怖いなんて思わないの。
だって、その傷は、私のために命を賭けて、負ってしまった怪我だもの。
その傷は、あなたの勇気の証。
私のことを想ってくれた、素敵な証拠だと思うのよ。
あなたが、私のことを好きだと言ってくれた時。
私のために、炎の洞窟へ行くのだと、言ってくれた時。
私、本当は、とても嬉しかったの。
だけど、私のために、危険なことをするのは、どうしてもやめて欲しくて。
あなたを失ってしまうかも知れないということが、本当に怖くて。
必死で、あなたを止めようとした。
でも、あなたは行ってしまった。
いってくるよと、眩しい、一点の曇りのない笑顔を残して・・・・・・。
こんなことになるのなら。
あの時、どんなことをしてでも、あなたを行かせなければよかった。
ああ、だけど。
それなのに。
私は、あなたが命を賭けてまで、私を求めてくれたことが、どうしても、どうしようもなく、 嬉しく思ってしまうの。
なんて、ひどい女。
恐ろしい女。
なんて、浅はかな女。
私は、こんな自分が、どうしようもなく、嫌になる。
でも、アンディ。
あなたは、こんな私を、好きだと言ってくれるのね・・・・・・。
あなたは、昔から、私のたった一人の友達だった。
子供の頃から、あなたは本当に、見ててもどかしくなるくらいに、気が弱くて、不器用で。
だけど、とっても心優しい、まっすぐな心を持った人だった。
子供の頃、私は家の外にあまり出してもらえなくて、街の子供たちとは全然なじめなかった。
だけど、勇気を出して、何度か外に、黙って一人で遊びに行った。
そんな時、やはり一人ぼっちだったあなたと私は、出会って、すぐに、友達になった。
あなたは、気さくで、とっても優しくて。
私は、あなたみたいな友達ができたことが、本当に嬉しかったの。
私は、その後、修道院に預けられてしまったけれど。
私は、あなたのこと、一度も忘れたことなんてなかったわ。
リリアンと出会った時も、本当は「アンディ」って名前をつけようとしたのよ。
でも、女の子だったから、二文字だけ、あなたの名前をもらった。


263:夕べの祈り
11/05/27 20:23:16.52 TtyUfRDWO
だから、リリアンとも、素敵なお友達になれた。
私はあなたのおかげだと思っているのよ。
アンディ・・・。
ごめんなさい。
あなたは、私のせいで、一生消えない傷を、負ってしまっているのに。
私は、あなたのそばには、いられないかもしれない・・・。
勇敢な、不思議なあの方は、明日、心を決められる。
見たこともないほど美しい、けれど強くまっすぐな心を持っている、幼なじみのビアンカさん を選ばれるのか。
それとも、こんな私を、もらって下さるのか・・・・・・。
だけど。
すべては、神様のお決めになること。
あの方の妻になることが、私の運命ならば、私は、受け入れるしかない。
それとも、幼なじみのあの方と結ばれることが、あの方の運命なのかもしれない。
私にはわからない。
すべては、明日にならなければ、わからないこと。
神様の、お決めになること。
だから、私は、天命を待ちます。
神様の御心に、従います。
アンディ・・・。
でもね。
もしも、私が、あなたのそばにいられなくなったとしても。
私は、一生、あなたのことを忘れない。
あなたの勇気を。
あなたが、命を賭けてまで、こんな私のことを想ってくれたこと・・・。
ああ。神様。
すべての人が、幸せでありますように・・・。
あなた様の御心に。
私はきっと、従います。
(終)


264:通りすがりの白戦士
11/05/27 23:04:42.25 IPevoShsO
SSGJ!
ネクストさん(便宜上の呼称)?
他の方かな?

小説の様に強い意志のフローラが好きだが、受け身のフローラもなかなか良いですなあ。

265:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/28 00:56:24.26 BlgV3x+c0
もしかしてつよしんさんかい?

266:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/28 03:01:24.17 9iLjVihWO
フローラ…ラブリー

267:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/28 05:40:29.58 QFlxrk/EO
フローラは一輪の白い薔薇…モノローグ風はも良いを~(≧∇≦)

268:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/29 19:12:01.28 +915zo+sO
フローラと言えば白薔薇‥白薔薇のうんちく

白いバラの花言葉は、「心からの尊敬」「無邪気」「純潔」「私はあなたにふさわしい」
また、蕾は「処女の心」、枯れたバラは「生涯を誓う」、小輪の白いバラ は「恋をするには若すぎる」と言われる。


269:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/29 22:00:17.97 VK3tb/CpO
白戦士さんいつも読んでます!ふつうならいやらしくなるところが全然不潔じゃなくて逆に神々しささえ感じられる、そんな聖女みたいなフローラが大好きです。
ネクストさんも好きです!トゥルーっていい名前ですね。あっちのスレの人のことなんか気にするな!ビアヲタなんて5の物語の本質も見抜けないひとばっかり。

フローラかわいいよ!
山奥の黄色い山猿や義理の姉なんかに負けないで!


270:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/29 22:03:53.28 VK3tb/CpO
>>263さんも素敵な小説ありがとう!
全てを神様に委ねるフローラの本当の願いと真実の愛はきっと神様に届きますよ~
アンディには悪いけどネw


271:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 01:09:41.10 LW+MT6tRO
>>269
向こうのスレの悪口はやめとけ!
また、スレが荒れるぞ!
お前が揉めた場合の責任を取れ無いだろうwこちらはこちらでフローラ萌えだけ語っていれば良い。向こうは向こうだ!


272:通りすがりの白戦士
11/05/30 01:21:13.75 li1wT84NO
>>271同感。
>>269悪いのはビアンカでなくて、同好の士を排除しようとする一部の悪意ある住民なのだよ。そこは理解して頂きたい。
でも、応援してくれて有り難う。


273:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 01:29:35.50 cK6dzHcw0
>>272
>同好の士を排除しようとする一部の悪意ある住民
……あー、あんたそう思ってたわけね
これでますますあんた嫌われるだろうな

274:通りすがりの白戦士
11/05/30 02:08:18.27 li1wT84NO
>>272
今まで厳しい可愛がりだと我慢して一生懸命信じてた自分が情けなくなった。

もう、パーフェクトもハーモニーもないんだよ。

ビアンカ本スレに帰って伝えといてね。きっと、良い報せになるよ。
今ではアンチ白戦士一色(ファンも消えたか追い出されたか)みたいだし、これで益々結び付きが強くなるね。

275:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 02:12:42.23 LW+MT6tRO
フローラ萌えの話題以外はNO-Thank you
特に嬢の書き込みは大迷惑

276:通りすがりの白戦士
11/05/30 02:24:27.84 li1wT84NO
>>275
愚痴ってすまない。 そうだね。
今はビアンカSSのリメイクでリハビリしてるけど、元気になったらフローラSSもまた投稿したいですね。
ところで嬢とは何者ですか?

277:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 05:47:04.96 LW+MT6tRO
>>276
嬢とはアンチ他の嫁キャラ(主にビア)を叩きまくり他の嫁スレで「フロヲタが…」という今の流れの元凶を創った人物。一説によると同人上がりの腐れ女子。

詳しいことは他スレで質問するか過去ログでもググッてくれ
後せっかく来たんだからssか小ネタ一本置いてってよ…

278:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 06:29:37.24 mRUtrQDS0
嬢はマジキチだし死んで欲しいが
他所のスレでフローラ信者がウザがられるのは嬢のせいというのとも少し違う

279:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 06:39:39.58 c06D3zLOO
まあ白戦士も嬢の自演と思っとけば間違いなさそうだな

280:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 06:47:17.67 LW+MT6tRO
>>278-279
こちらに八つ当たりをするのは止めてもらいたい…

281:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 07:11:51.88 fxqlgvwd0
ドラクエ5関連のスレでフローラ信者がウザがられてたのは
嬢が湧くよりずっと前からだ
嬢をスケープゴートにするのは止めてもらいたい…

だが嬢は嬢で死ね。

282:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 08:06:58.85 LW+MT6tRO
>>281
今現在のアンタも十分ウザイよ苦w
一部嫁スレが何時までも揉めて泥沼なのはあんたらの過剰なレッテル貼りやリベンジレスも一翼を担ってるのだし、自分達もウザがられてるのも認識して欲しいものだ
まあ、何年も議論されていることだし何を言っても水掛論なことは認識してるのだが…
とにかく不毛な水掛論は疲れるので今日はもうレスしないが、愚痴って気が済んだら、とっとと帰ってくれよ
その前にそっちの良識派が止めてくれたらありがたいが…



283:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 08:12:51.90 HeJ/zB3L0
このスレには良識派と呼べる住人がいないしな
ID:LW+MT6tROみたいな勘違い低脳サイコパスが比較的マシという体たらく

というわけでクズさらしあげ

284:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 08:25:52.44 HeJ/zB3L0
っていうかID:LW+MT6tROは自分を良識的な住人だと思ってそうなのが笑える

傍から見れば典型的ななすりつけ工作に必死な醜悪信者なのにw

285:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 13:16:16.19 VQqa8JaD0
後先考えず今日はもうレスしない宣言したID:LW+MT6tROさんが
悔しさをこらえられきれずにビアンカスレへバレバレの工作に向かった模様。

さあ次はどんな頭悪い行動で我々を笑かしてくれるのでしょうかw

286:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/30 13:46:33.16 0Nx7zl5T0
・改行しくじってる
・文末に無駄な空行
・収めるような文体に見えて余裕で煽ってる

そんなんだからバカにされるんじゃないのかID:LW+MT6tRO

287:通りすがりの白戦士
11/05/30 14:21:18.34 li1wT84NO
>>277
有難う。嬢というより偽善的ヒーローの感じがする。結局、嬢を叩いてる連中も間接的に手伝ってる気がするよ。

ネタはまだね…。すまんが、書きかけのSSで勘弁してね。

~父の選択1~

「ほら、あなた、いい加減しっかりして下さいな。」
「ああ…。」
妻のシャルロットとデボラに抱えられたルドマンは未だ足取り重く、何とか居間のソファに座った。

ルドマンは思い出していた。いや、ルドマンの意志とは関係なく、先程の出来事が彼の脳裏を駆け巡った。

溺愛した娘が自分が認めていない男と交わっていた。
その光景は美しくも神々しい…。
それ故に嫉妬もした。
フローラはルドマンが彼女を娘でなく1人の女性として愛しているのを知っていた。
それにも関わらず、彼女は非難しなかったのだ。
だから、今回の花嫁選びで娘を追い詰めた事は本当に済まない事をしたとは思った。


「いい加減もう諦めて、さっさとママを抱いてあげれば?
してないんだろ、何年も?」
「デボラ…!!」
ルドマンはデボラに掴みかかった。しかし、彼女は身じろぎもしない。
むしろ、憐れんだ目で父を見ている。
ルドマンはデボラの頬を叩こうとしたが、出来なかった。
「…そんな目でワシを見るな…。」
ルドマンは再びソファに腰掛けた。
「フン。」
「あなた…。デボラも言い過ぎよ。お父様に謝りなさい。」シャルロットは2人の間に入り、なだめる。
「はいはい。悪かったわよ。」
デボラは渋々謝った。しかし、心中の大半はそうではない。

「皆様!フローラ様が、お戻りになられました!」
メイドが居間に入り、知らせてきた。
「やっと帰ってきたのね。さ、いつも通りに迎えてあげましょう。」
シャルロットはメイドに飲み物と軽食を用意する様に頼んだ。
「ああ。あたし達は何も見てない。」
デボラは横目でルドマンを見た。
だが、ルドマンはしばらく沈黙した後、 メイドを呼んだ。
「アンディ君も呼んでくれたまえ。」

「今晩は。ルドマンさん。
急ぎのお話とお聞きしましたが、こんな夜更けに、どの様な事でしょうか…?」
居間にはフローラを含め、ルドマン一家が揃っている。
アンディは緊張を隠すのが精一杯だった。「」

288:「新しい命」
11/05/31 05:38:50.11 g1LVT6v8O
 白戦士さん乙彼様。続きを期待する。

 ※最初に

 当たり前だがフローラ派は個人によって考え方が違う。当然ビアンカ派も然りだ。 
 諸悪の根元は叩き荒らす“個人”とそれに反応する“個人”である。派ではないということだ。 
 それを忘れては成らないと思う。

 ここは名産品博物館、ネクストとフローラ、そしてトゥルーとセイルのグランバニア王家は、ネクストが館主としての視察の為、たまの休日を利用して家族そろってお忍びでこの博物館に訪れていた。
 この日は世間も休日という事もあり、館内には各地域から訪れる大勢の観光客でごった返しており、最上階にある今は亡きパパスの形見でもあったロケットを初め、
まだネクストとフローラが新婚の時に、オラクルベリーにて購入した際にフローラが大いに喜んでいたオラクル屋ののれんなど、展示物の至るところには人だかりが出来ていた。
「ねえ、あなた。今日は何だか蒸し暑いですわね。こんなにも人だかりが出来るなんて思いませんでしたわ。」
「そうだな。僕たち家族がこれらの展示物を集め始めたときには、全然思いもしなかった程繁盛してるな。館長として感無量だ・・・」
「お父さん、お母さん、僕腹が減ったよ!そろそろ食事しようよ!」
「お兄ちゃん、さっき食べたばかりでしょ!もう、食いしん坊なんだから。」
 ネクストを初め家族一同はこのような感じで会話しつつ、蒸し暑い人ごみの中、館内に異常の有無あるいは展示物の状態の確認をゆっくりと進めていった。
 幸いここを訪れる客はマナーが良いのか、展示品はどれも状態が良く、またごみ屑なども所定の場所に捨てるので、家族一同は安堵の間に浸っていた。
 中でもフローラは例ののれんを相当気にしていたようで、その状態を確認したときは、
「ああ、私ののれん・・・、本当に無事でいてくれてよかったですわ!嬉しい!」
 と目を潤せながら喜んでいた。
 その時である。
「ああ~・・・!!!」
 突如、奥の方から、若い女性の悲鳴にも近いうめき声がネクスト達の耳に入ってきた。館主、もしくはグランバニア王家としての責任感から、すかさずネクスト一行は
人ごみの中を掻き分けながら一路その声の方角へ向かうと、そこにはひとりの女性がその夫と思われる隣の男性にしがみつきながら、大きい腹を押さえて苦しそうにしゃがんでいた。
「うっ・・・、生まれる~・・・!!!」


289:「新しい命」
11/05/31 05:40:28.78 g1LVT6v8O
 と必死な顔つきで苦痛に耐えながらその女性が叫んでいたが、野次馬の如く集まっていた周囲の人たちは困惑したままただ呆然としていた。
 修道院での修行の際に助産婦としての経験を持ち、かつ自分もトゥルーやセイルを出産した時の苦しみを味わっているフローラは、そんな呆然とした周囲の雰囲気に耐えかねて、
突如その女性の元に来て、彼女の容態を確かめたのち、いかにも悲痛な表情で、
「これはいけませんわ!早く彼女を助けないと!!」
 とネクストにそう叫んだ。ネクストやトゥルー・セイルも突如起こった出来事に最初は困惑した表情を浮かべていたが、フローラのその叫びを聞いて、
「そ、そうだな、これは一大事だ!早く彼女を助けなければ!」
 と動揺しながらもフローラとともにその陣痛に苦しむ彼女の肩を抱えて、ゆっくりとその場から立ち上がった。
「皆さん、どうか道を空けてください!これは緊急事態なんです!どうか、ご協力をお願いします!!」
 とネクストが周囲に向かって険しい表情で叫ぶと、さすがに何事と集まっていた周囲の野次馬の面々も、ネクスト達の進む方向に道を空けて、ただ黙々と彼らの姿を静かに見守っていた。
 ネクストとフローラに抱えられた若い妊婦のすぐ後ろからトゥルーやセイル、そして、
「お願いです!どうかわが妻と、わが子供を助けて下さい!」
 と涙をすすりながら付き添うその夫が続き、受付のある方向へ一路向かった。足元には破水と思われる体液が、ぽとぽととしたたり落ちていた。
 受付カウンターの奥にある控え室にネクストとフローラは、今にも生まれそうで苦痛に耐えている妊婦とその夫を入れ、室内備え付けのベッドに彼女をゆっくりと寝かせた。
 当初激痛のあまり、彼女は顔が青ざめてかなり危険な状態に陥っていたが、横になったことで少しばかり容態は安定し、その表情もいくらか穏やかになっていた。
 フローラは少しほっとしながらも、なおも厳しい表情でネクストに、
「あなた、間もなく生まれる赤ちゃんのために、急いでお湯を用意してください!」
 と急かすように告げると、トゥルーやセイルにも、
「お母さん、今忙しいですから隅の机の上で先に昼ごはん、大人しく食べていなさい。」

 と和やかに告げて、妊婦の助産に向き合った。その懸命な母親の背中を隅っこから見ていたトゥルーは、
「お母さん、いつになく落ち着かないけど、大丈夫かなあ・・・」


290:「新しい命」
11/05/31 05:42:54.01 g1LVT6v8O
 と、当初家族一同で食べる予定であった弁当をお茶を口に含みながら心配そうに見つめていた。一方、セイルは、
「大丈夫よ。お母さんは、ここという時はいつもあのような険しい表情で対処しているんですもの。」
 と対照的に余裕のある笑みを浮かべて、トゥルーにそう返答した。
 
 そうこうしているうちに、ネクストが洗面所からそこに備え付けのブリキのバケツに組んできた水を、彼女の容態を心配して受付の周りに集まっていた野次馬を掻き分けながら持ってきた。
 ネクストはそれを室内備え付けの暖炉の火にかけ、水が温まったのを確認してからフローラの傍に置いた。
「ありがとう、あなた。これでいつでも生まれたての赤ちゃんをお湯に浸すことができますわ。」
 とネクストに対してようやく安堵の表情を浮かべた瞬間、妊婦が、
「ああ~~っ・・・!!」
 と再び苦痛を訴えた。いよいよお産が始まるようである。フローラやネクストと共に傍についていた夫が、
「ああ、イザベラ・・・、しっかりしろ~!」
 と今にも泣き出しそうな表情で妻の名前を呼びながら手に取ろうとした。その時である、
「旦那様、後は全て責任を取りますので、ここは私にお任せください。」
 と一言告げると、すかさずフローラはイザベラの手を取って、
「イザベラ様、ゆっくりと深呼吸をしてください・・・。」
 と落ち着いた表情で彼女を誘導した。陣痛で汗だくになっていたイザベラも笑みを浮かべながら、
「はい・・・」



291:「新しい命」
11/05/31 05:45:33.96 g1LVT6v8O
 と小さく一言交わすと、ゆっくりと深呼吸を初め、それを幾度となく繰り返した。ドアの外では、
「わしらも、何もすることが出来ないとはいえ、無事赤子の出産を祈っているぞ!頑張れ~!!」
 と年配と思われる来客のひとりが絶叫すると、周りの方々も、
「頑張れ!頑張れ!」
 と一斉にシュプレヒコールを繰り返した。その、一丸となった声援を扉越しに聞いたフローラやネクスト、そして隅で食事を続けながら同様に聞いていた子供たちは、
勇気付けられた思いから笑みを浮かべつつ、イザベラの夫と共にひたすらと彼女の出産の瞬間を見届けた。そして・・・、
 ・・・オギャ~、オギャ~・・・
 と無事、イザベラの体内から赤ちゃんが生まれた。フローラは事前に用意していた鋏でへその緒を切ると、すかさず用意していたぬるま湯にその新しい命である、
イザベラの子供をゆっくりと浸し、しばらくしてからタオルを巻いた。
「よく頑張りましたわね。元気な女の子の赤ちゃんですよ・・・。」
 とフローラが微笑みながら彼女に告げると、イザベラも涙を浮かべながら、
「ありがとう・・・。これもここにいる皆様のおかげですわ・・・。」
 と言葉を交わし、その生まれて間もない自分の子供をゆっくりと抱きしめた。外では万歳三唱のコールも起こっていた。
「本当にありがとうございます!あなたたちは私の妻と子供の命の恩人です!心から感謝しています!あ、言い忘れてました。
 私、夫のマルコと申します。確か、フローラさんと申していましたね?どうかこの子供の名付け親になってあげてください!」
 と喜びと涙ひとしおでフローラにそう告げ、イザベラもまたベッドの上から、
「・・・私からも、どうかよろしくお願い申し上げます。」
 と赤子を抱きながら申すと、フローラもまた、
「わかりました。それでは・・・、私の名前を少し変えてみた、フルールという名前をお付けいたしましょう。よろしいでしょうか?」
 と、にこやかにマルコ・イザベラ夫妻に対してそう申すと、
「本当によろしいのですか?」
 と夫マルコが一言確認したが、当のフローラは笑顔のまま、
「はい。心から喜んで。」
 の一言をさりげなく告げた。
「ありがとうございます!よっしゃ、この子はフルールと、今日から名乗るぞ!」
 とマルコがそう叫ぶと、先程までの状態を脱して、少し元気を取り戻したイザベラもまた、


292:「新しい命」
11/05/31 05:47:43.12 g1LVT6v8O
「私の可愛い娘よ、今日からフルールと呼ぶわよ。フルール、元気にすくすくと育ってね。」
 と親馬鹿な調子で新生児の娘を上に挙げながら言った。一方、それを聞いたネクストとトゥルー・セイルは驚愕し、トゥルーは、
「え~っ?お母さんの名前をちょっと変えただけなの?まぎわらしいよ~!」
 と特に驚愕した様子でそう尋ねたが、当のフローラは、
「私と同じような名前がこの世にふたりいても、おかしくないと思いますのよ。」
 と平然に返すと、それまでの疲れがどっと出たのか、ネクストに、
「ねぇ、あなた。私、ちょっと疲れましたから、少しばかり休んでもよろしいかしら?」
 と今にも眠たそうな顔をして聞いてきたので、ネクストも、
「そうだな。たまの休日なのに、フローラにはこんなきつい思いをさせてしまい本当に申し訳なかった。僕の肩で休んでいいよ。」
 と言葉を返すと、
 「まあ、あなたったら。うふふ・・・。」
 と言って、そのままネクストの右肩にもたれてそのまま寝付いた。その様子を見たマルコは改まって、
「あなたの妻には、本当に心から感謝しております。失礼とは存じますが、あなた方のお名前もお聞きしてよろしいでしょうか?」
 と尋ねてきたので、ネクストはもとより、子供たちも寄り添って、
「私、フローラの妻で、ここの博物館の館長でもある、ネクストと申します。」
 とネクストが淡々と会釈をしながら名乗った。ネクストはここではグランバニア国王という肩書きを一切使ず、あくまで名産品博物館館長としての自分を貫いているのである。
「僕はトゥルーと言うんだよ。」
「私、セイルと申します。」
 と子供たちも続けざまに会釈しながら笑顔で名乗り申すと、マルコは、
「・・・本当に元気で、行儀の良い子供を持った立派な父親であり、光栄に思います。私もあなたのような立派な父親にならないといけないと思います。」
 と申し訳なさそうな口調でネクストに頭を下げた。ネクストは寄り添って寝ていたフローラの頭を右肩にもたげながら、
「大丈夫、心配しなくてもあなたはきっと、立派な父親になれますよ。」
 と笑顔で返し、父親になったばかりのマルコの背中を左手で軽く叩いて、母子の眠るベッドの方を見つめた。
 どれくらい時間が経ったのか、博物館は閉館の時間を迎え、出産の行方を心配そうにしていた方々も含めて見物客は順次博物館から引き上げていったが、ネクスト一家


293:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/31 18:28:34.99 XwZZvdqNO
SSいらないんだけど喜んでる人もいるのな‥意外や意外

294:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/31 19:39:33.48 +ogdrBTg0
おれもいらないと思っているが喜ぶ人もいるみたいだな

295:「新しい命」
11/05/31 20:37:46.59 g1LVT6v8O
 とマルコ・イザベラそして誕生したばかりのフルールの一家は、当然ながらそこから引き上げることも出来ず、閉館後も館内の受付控え室の中に残っていた。
 机の上で毛布を掛けて寝ていたフローラのを傍につきながら、
「今日はここで一泊するぞ。トゥルーとセイルには申し訳ないが、親子同士、今日いっぱい交代でこの家族の面倒を見よう!」
 とネクストが子供たちにそう告げると、子供たちも、
「しょうがないなあ・・・。」
 と言いたげの諦めた表情で、部屋に備え付けのタンスの引き出しから毛布を取り出して家族一同この部屋に一泊することになった。そして家族で交代で仮眠と、
受付のカウンターの売れ残っていた弁当と飲料を自腹を切ってまでも調達して食事をしながら、その家族の面倒を一晩中見ていた。
 そんな状況の中、セイルはフローラが名付けたフルールという名前の女の子に興味を抱き、その可愛い寝顔を遅くまで見入っていた。
 その様子を、机での眠りから目覚めて静かにセイルの元に来たフローラが、
「セイル、夜更かしは体を壊しますから、もうお休みなさい?後は私が面倒を見ますから。」
 と優しく告げると、セイルは、
「ねえお母さん、私が生まれたときは、私もこんな感じの赤ちゃんだったの?」
 と興味津々に尋ねてきた。そんなセイルに対してフローラはすかさず、
「そうよ。トゥルーもそうであったけど、こんなにも可愛い赤ちゃんだったのよ。」
 と答えると、セイルは、
「私、本当にお母さんの子供であってよかった・・・ありがとう。お母さん、大好き!」
 と本当に心底から嬉しそうな表情で思いのまま口にし、
「それではお休みなさい。お母さん!」
 とフローラの頬に口付けて、トゥルーの休んでいる布団の中に戻っては、そのトゥルーにしがみつくようにして寝付いた。フローラは笑顔で、
「お休みなさい。」
 とセイルに一言告げて、そのまま引き継ぐ形でイザベラとフルールの面倒を夜明けまで見ていた。
 ふたりが寝ているそのベッドを跨いで反対側の席には、ネクストと、父親となったマルコが、先程までのフローラと同様に疲れた様子そのままに、夜明けまでお互いうとうととしていた。
 翌朝、ネクストとマルコの両一家は、前日事前に手配していたマルコ一家を送る馬車の待ち合わせのため、霧がかかっている名産間博物館の玄関前に出ていた。


296:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/05/31 20:46:34.00 g1LVT6v8O
 出産後充分休養を取り、何とか歩けるまでに体力を快復したイザベラが、フルールと名づけたその子供を胸に抱きながら、
「昨日は本当にお世話になりました。フローラさんを初め、あなたたちのことは、決して一生忘れません!私たち、このフルールを、必ず元気で立派な女の子に育てます!」
 と涙目で深くお辞儀をしながらネクスト一家に、夫マルコと共に別れの挨拶を告げ、港行きの迎えの馬車に搭乗して、彼らの元を離れていった。
 フローラは遠ざかる馬車を見ながら、
「ねぇ、私ももう一人、子供が欲しくなりましたわ。今夜からまた、あなたの部屋で寝泊りしてもよろしいかしら?」
 と笑顔で大胆なことを聞いてきたので、ネクストは傍に子供たちがいるのを気に留めながらも、
「そうだな。僕も一生懸命、頑張るよ。」
 と照れつつも率直に言葉を返した。その言葉にすかさずフローラは、
「うれしゅうございますわ!(ぽっ)」
 と笑みを浮かべてネクストの右腕に抱きつき、そのまま離さずに寄り添ったが、その風景を終始見ていた子供たちは暫く呆然としたのち、とうとうセイルが、
「お父さん、お母さん、子供がいる前で朝から何の会話をしているのよ?もう、恥ずかしい!」
 と機嫌を損ねながら二人の間に割り込んだ。トゥルーもその大胆な光景にただただ顔を赤らめながら、無言ですかさずその輪の中に入り、一家はセイルが唱えた瞬間移動呪文(ルーラ)で、
一路グランバニア城へ帰って行った。
(Fin.)
 (^_^;)途中で連投規制に引っかかってしまった。

297:通りすがりの白戦士
11/05/31 23:31:37.56 CKxcqRlvO
GJ!
名付けの場面でネクストがトンヌラと言わなくて一安心。
夫婦別室で寝てるんだね…。
いいのか若いのに!?
ネクスト(便宜上の呼称)さんは大丈夫だと思うけど、嬢(?)の下僕だかファンネルみたいな人達の嫌がらせに負けないで頑張って書き続けて下さい。

298:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/01 02:09:49.39 cmqFc5pv0
転載乙

299:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/01 03:02:56.01 F++wZbD+0
SSおつ

だが、あなたの妻(奥さん、奥様)だの
まぎわらしい(まぎらわしい)だの
もう少し考えろよw
そうだな。たまの休日なのに、フローラにはこんなきつい思いをさせてしまい本当に申し訳なかった。
これも当人たちがいる前で、こんな配慮のないこと言う主人公じゃないと思うんだが

300:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/01 04:59:09.56 F++wZbD+0
「・・・本当に元気で、行儀の良い子供を持った立派な父親であり、光栄に思います。私もあなたのような立派な父親にならないといけないと思います。」
あ、あとこれもな
SS投下するならもう少し見直してくれw

301:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/01 11:12:16.32 e4wy0y/W0
やっぱ主人公とフローラだな

302:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/01 13:29:39.94 Y3Ds/SA2O
SSいらねー
普通に主人公とフローラに萌えたい

303:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/01 17:22:25.28 EQyqoqCEO
なら黙ってろwアンチで無ければ何でもOK
無意味な書き込みより100倍マシ

304:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/01 18:27:07.85 vjdC3zn1O
フロヲタ同士のケンカおもしれーw
馬鹿ばっかw

305:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/01 18:37:01.95 EQyqoqCEO
と荒らしが申しておりますw

306:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/02 16:46:16.53 KNsShYvUO
個人的には内気で無口なチビフローラの方が好き。
サラボナでチビフローラとチビデボラと妖精(サンディみたいな)
との、ほのぼの系のssが投下されれば萌える

307:通りすがりの白戦士
11/06/02 23:29:29.35 qXJ0uVlFO
~誕生会・前編~

爽やかな春の風が薫り、柔らかな日差しが降り注ぐ。
今日はフローラの誕生会が催されていた。
白薔薇のフローラという通り名が浸透しつつある現在、彼女の誕生日を祝うに相応しい陽気となっている。

アンディは誕生会に呼ばれていた。
例によって、盛大なパーティーが開かれており、サラボナ内外の有数の実力者達が訪れていた。
そんな中に呼ばれていたのである。
母が病気療養中で、父は母の看病で離れられたなかったので、1人で来ていた。
それ故に緊張は想像を絶していたのである。
「大丈夫よ、アンディ。」
フローラの腕がアンディの腕に触れ、愛くるしい瞳が彼の不安と緊張を溶かす。
まだ6歳になったばかりなのに、8歳のアンディを気遣っていた。
「有難う。君が側にいるだけで楽になるよ。
もう、偉い人達の挨拶はいいの?」
「もう、疲れてしまいましたから、お父様にお任せしましたわ。」
白薔薇の名に恥じない笑顔がこぼれる。
「さあ、フローラ、こっちへいらっしゃい。アンディ君もどうぞ。」
ルドマンの挨拶まわりが終わり、食事が用意されたホールへ案内される。
アンディはルドマン一家と同じテーブルに座った。
長々とした挨拶が終わり、一同は食事に手をつけたが、アンディは手をつけていなかった。
「どうしたの?いらないなら、あたしが貰うよ?
堅苦しい話ばっかりで疲れちゃったんだよね~。」
デボラがアンディのステーキを欲しそうにしていた。
すでに自分の食事は半分以上食べている。
「どうしたの?遠慮しないで、たくさん食べていいのよ。」
シャルロットは心配そうに見つめる。
「ごめんなさい。
僕は…、お金持ちじゃないから、
こんな美味しそうな料理の食べ方が分かりません。」
「アンディ…。いいのよ。気にしなくて。ナイフとフォークの使い方とか私が教えてあげるわ。」
フローラはアンディの手を取る。
「やめなさい、フローラ。」
ルドマンは一括した。
「貴族の作法を教えるのは簡単だ。だが、それでは駄目だ。
アンディ君、君はフローラが好きかね?」
アンディは戸惑った。大勢の客の前で聞かれたので当然ではある。
しかし、意を決してルドマンを見て答えた。
「はい。大好きです。」
臆せずに答えるアンディに、ルドマンは驚くどころか、ニヤリと笑う。
「そうか。なら、庶民の食べ方で食べなさい。私が許そう。
フローラの誕生日を祝う気持ちがあるなら、出来るはずだ。」


308:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/02 23:58:30.19 KNsShYvUO
ぶつ切り投下の一話目だからまだ解らないけど、
親が居ない遠慮からか、内気で少しおどおどして、だが。見張りの塔でぼんやりと妖精と話したり、動物と会話したりする部分は押さえて欲しいと思う。
後デボラの姉御も気弱なアンディを小魚扱いにしたりするが、そんなフローラを見守る内面の優しさや、頼りがいの有る姉的部分が出せれば萌える。
最後にやはりサラボナと言えば妖精は外せない!w

兎に角直ぐ幼少期のフローラの話を投下してくれて感謝!
次話期待。



309:通りすがりの白戦士
11/06/03 00:22:34.24 uaZZMP7AO
~誕生会・後編~

「あなた!いいのよ、アンディさん。フローラに教えてもらいなさい。」
「酷いですわ、アンディに恥をかかせるおつもりなの!?」
シャルロットとフローラはやめさせようと必死だ。しかし…
「なかなか固いですね。」
アンディはぎこちない手つきでステーキを切り刻んだ。
「あら、小海老ちゃん、やるわね。」
デボラは楽しそうに眺めている。
その間にも、お世辞にも上手とは言えないアンディの食事作法は披露された。
音を立ててスープを飲み、大きな口でパンを頬張る等、庶民の作法にしても滑稽なものだった。
「何あれ、所詮は庶民ね。育ちが知れるわ。」
「パパ、僕の方がフローラに相応しいよね。」
「ルドマンさんは何故、あんな庶民の小僧を呼んだのだ?
お嬢さんの教育上好ましくないのでは。」
大勢の来客が噂する。
その話し声がフローラに聞こえるようになると、彼女はいたたまれなくなった。
「もうやめて!お父様もアンディもやめて!」
アンディは突如、お皿を置き、ルドマンを見上げる。
口の周りはソースやらドレッシングが付着しており、来客の失笑を更に増やした。
「何かね?もうお終いかね?」
「いえ、デザートをお願いします!」
アンディは目を輝かせ、大声で頼んだ。
彼にももちろん、来客の噂や失笑は聞こえていたはずである。
「君は辛くはないのかね?周りの悪口は聞こえていたろう?」
「僕はフローラさんが好きだから、誕生日を祝いたいだけです。
それに、悪口なんてスープを飲む音で聞こえませんでした!」
本当は聞こえていたが、アンディは気にしていなかった。
「はっはっは!やはりな。君らしい。
皆さん、どうか娘の友人への非難はやめて頂きたい!
彼は庶民でありながら、我々貴族より勇敢で寛大な精神を持った御仁である。
どうか、敬意をもって接して頂こう。」
ルドマンの一声で会場の雰囲気が変わり、拍手が湧いた。
「アンディ!アンディ!」
緊張の糸が切れたフローラはアンディに泣きながら抱き付いた。
ルドマンはアンディの側に寄り、彼の頭を撫でた。
「アンディ君は頼もしいなあ。君はフローラを守る騎士だ。」
シャルロットはルドマンに寄り沿う。
「本当は分かってたんでしょ?」
「ああ。ワシはきっかけを与えたにすぎん。
だが、予想以上だ。彼なら、フローラを任せられる。」
アンディとフローラが楽しそうに食事してるのを、
2人は微笑みながら見つめていた。

310:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/03 00:28:32.07 61PKW6sDO
え!?もしかして終わり?
ちょっとイメージが違うなぁ。
ただ投下お疲れ様。
続きを期待。

311:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/03 01:53:19.04 YofsF5lo0
ここでSS書いてる人とか読んで喜んでる人って、
フローラ×アンディが好きなだけで、主フロが好きな
わけじゃないのかね?来るところを間違えたかな。

312:通りすがりの白戦士
11/06/03 03:40:09.42 uaZZMP7AO
>>310
読んでくれて感謝。
2レス以内、幼少期というテーマで挑戦したが、まだまだ修行が足りんなくて、すまん。

>>311
フローラ好きなら、相手はどちらもOK。俺はアンフロメインだけど、主フロのSSも投稿しといたよ。
あと、主人公ネクストの方の主フロSSもオススメです。

313:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/03 03:54:58.69 AdnEdqcR0
主フロが好きな人は別にスレ立てるしかないな

314:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/03 05:41:57.15 wHaP4VC1O
フローラの女子プロレスが見たい

315:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/03 05:42:39.70 61PKW6sDO
>>313
デカい釣り針乙


316:通りすがりの黒マニヨン人P
11/06/03 05:55:21.15 7yfa29D20
>>313
フローラはドSっぽいから凶器攻撃好きそうだな!
でもけっして力まない。
微笑を絶やさぬままエグイことしそうだな(ブルブル)

317:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/03 06:47:58.50 61PKW6sDO
>>316
煽り乙

318:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/03 12:57:26.17 +jnnNFlj0
主フロが好きっていうか主人公が好きなフローラが好きだな
個人的にアンディと結婚するスーザン気に入ってるし

319:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/03 21:37:22.32 LY5iGX3R0
フローラは間違いなく主人公の方が好きだったと思う。
フローラは当初「夫となる人だけは自分で決めたい」と言っていた。
主人公のプロポーズを受け入れるということは、
フローラの側でも自分の結婚相手としてアンディではなく
主人公を選んだということにほかならない。

320:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/04 10:20:07.23 NfOy+qoM0
ここのスレタイが「フローラファンスレ」な以上、フローラ単体萌えも相手は誰でも可もいる訳だし
SS投下も別に気にしないが、自分は天空の血筋で勇者一家の中でのフローラが一番好きだから
主人公が他の嫁候補と結婚前提でアンフロ書くのなら注意書きとトリ付けてくれると助かる

321:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/04 11:00:28.89 VUgONqQb0
ゲーム上はっきりしていることは、フローラは主人公に選ばれたら
それに応じる決心をしていたということ。
これはゲームでフローラを選んで結婚できるという事実からいって明白。
従って、白戦士さんがSSで言及しているようなフローラとアンディの駆け落ちという事態は想定しにくい。
でもまあどういう内容のSSを書くかは個人の自由だと思うけど。


322:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/04 11:35:54.58 ii9rPiAw0
アンフロはフロ単体よりアンディスレでも立ててやってほしいな

323:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/04 18:17:15.05 +Ww1rbjqO
同意

324:爆弾岩markⅡ
11/06/04 19:59:27.43 s04jRpNdO
普段過疎ってるのに
ワロウタ
本当にフローラスレの住民か?
工作員臭いがw
(;¬_¬) ぁ ゃι ぃ


325:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/04 21:18:27.83 AGAV772yO
気にくわない意見はなんでも工作員扱いw
変わった人ですね

326:爆弾岩markⅡ
11/06/04 22:45:50.83 s04jRpNdO
>>325
もう正体分かったから良いョ
その一見冷静なようでムキに成ってるのを隠しきれないレスは……
(^w^)

日常の非リア充の生活の鬱憤をはらしたら、とっとと巣に帰ってくれョ

ここはフローラ萌えを語るスレなんだから

327:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/04 23:06:06.63 RiqXQmEJ0
主フロだからいい、フローラを選らばないとアンディなどという
無鉄砲なだけなヘタレと結婚されるなんてルドルマンと違って逆玉
種ナシヒモ男にフローラの人生が蹂躙されるなんてフローラファンとしては
決して許せない。
フローラもアンディの下心により兄のように構ってもらったという記憶と
アンディ親の期待に負けてしまったのであって、それは優しさであって
愛ではない

328:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/04 23:53:13.36 8NyJK3Zb0
それは言いすぎだと思うけど。
アンディはアンディでいい奴だと思う。

329:通りすがりの白戦士
11/06/04 23:59:00.21 DH2Yu7NsO
主フロファン(PS2以降からの?)よ落ち着け。
フローラとアンディのラヴっぷりは小説版に書いてあるよ。アンディと一緒になりたい為にルドマンに「私を勘当して下さい!」とまで言ってるし…。

俺のSSも小説版を基にしてるので、PS2以降からのフローラファンの中には違和感を感じる人もいるのだろう。

どちらを選ぼうが、真剣に悩み抜いた結果だ。
暖かく見守るのが、我々に出来る唯一無二の愛情ではなかろうか?

それでも納得出来ないなら、主人公ネクストシリーズと>>186から始まる~懺悔~でも読んでね。

330:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 00:34:04.44 jmSgUkT10
小説ではそうかもしれんが、ゲームではそんなこと言ってないしなぁ。
小説とゲームは別物じゃないの?書いてる人違うんだし。
それなのに「小説版に書いてあるよ」とか言われても。
まああなたのSSが小説を元にしているのはわかった。

331:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 00:47:18.64 vIN7Ymr30
DQはあくまでゲームが主であり、小説はその一つの可能性を示した二次的なものだと思う。
小説内で描かれていることは一つのフィクションであって、それがすなわち公式を意味するものでもない。

>>186からのSSも見ましたが、そこで描かれている主人公とフローラは、あたかも使命のために
やむを得ず結婚したかのような描写ですね。
フローラは好きで主人公と結婚してくれたと考えたい自分にとっては、とうてい容認できません。
あなたは>>129でご自分で仰っているように、基本的にビアンカファンだから、フローラファンの気持ちは
分からないのではありませんか?

ちなみ自分はSFC以来のフローラファンです。

332:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 06:05:25.70 rUGfoj2c0
SFC以降からの主フロファンなんだが余計小説なんて読まない。
長年主人公の嫁はフローラを貫いてるからね。
フローラと結婚したくて試練クリアのに何が悲しくて小説版買ってまでアンフロ読まなきゃならんの

333:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 06:08:35.82 FqX3P0KyO
気持ちは分かるが今更出てきて何をって感じだな。(今迄何処に居たのやら)
当スレが荒れてた時、流れを変えたのはssなんだが。それにDQ5のスレが何時も荒れるのは、他人の萌え方を容認しないその姿勢に有るのではないか

特にフローラスレは色々な名物キャラが出てきて、スレが壊滅状態に成ったことが何回も有ったのだから、過去の歴史を考えても少しは寛容な態度で望んだ方が良いと思う。

自分も主フロ派でアンフロは余り好きではないのだが、スレの流れを変えてくれたssに対して感謝の気持ちは有っても、反レスを返そうとする気はしないなぁ



334:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 10:49:29.95 K3SndtqG0
でもさ、ここにいる人は主にゲーム内のフローラが好きできてると思うんだ
なのに「自分のは小説が基本だ」と開き直られてもね
>>331も言ってるように小説は二次的なものでもっと言えば同人みたいなもんだ
全員が全員読んでるわけじゃない

はっきり言って白戦士はなんか勘違いしてると思う
初心者なんだから半年romってスレの雰囲気や空気読むこと覚えたほうがいいんじゃ?

335:通りすがりの白戦士
11/06/05 13:16:38.83 5wNo1U70O
まあ、コーヒーでも飲んで落ち着けや。っ旦
俺の気持ちは>>129から変わらんよ。
アンフロファンだって、主フロは楽しみたいしね。
いい刺激になるし、面白い。
まあ、説明が足りなくかったのはすまなかったね。
小説は公式とは言わんが、俺の中では近いな。あくまで、俺の中ではね。
だから、主フロを批判するつもりもないし、アンフロが絶対とも言ってないわけさ。
まさか、つまらん揚げ足取りの攻撃じゃないよね?
主フロが好き過ぎての批判だと信じる。
てゆーか、他の方のSSももっと見たいぜ。
スレが盛り上がればファンも増える。
ファンも増えれば楽しみ方も増えるという事だ。

336:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 13:31:11.49 0nJjihv7O
>>335
本当にフローラファンなの?ビアンカファンじゃなくて?

337:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 14:14:37.67 GJ37nnzr0
もういいよ('A`)
ここまで言ってわかってもらえないんなら「白騎士」をNGするわ
名無しで書いたらIDをNGスりゃいいんだし

338:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 14:16:37.80 GJ37nnzr0
間違えたorz
○白戦士
×白騎士

339:通りすがりの白戦士
11/06/05 16:21:56.70 5wNo1U70O
強いて挙げるならアンフロ、主ビア好きの全嫁ファン。
アンフロも主フロも書くのは好きだよ。
ただ、どちらにしろ、障害のある愛が好きなんで、ああいう書き方になる。
ここはやはり男性が多いのかな?
いや、別に月9スイーツ女子や昼ドラ若奥様方を狙ったわけではないが…。


340:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 17:36:51.75 15LQUU1a0
このスレに来るような人は普通に主人公に感情移入してフローラを選び、
主人公にデレデレなフローラが好きな人が多いと思うんだが・・・


341:通りすがりの青剣士T
11/06/05 17:38:55.86 xBwJbNfL0
どうせならアンディ×(主フロの時の女性)なんかもいいんじゃねーの?

342:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 17:56:14.34 623ESbzO0
>>339
嬢の下僕どもの戯言は気にするな
俺は主フロだが気にしない
ここは元々フローラ好きなら何でもありのはずだ
さっさと巣に帰って嬢のハイヒール舐めろカス
そもそも、最近急にくだらねーレスが伸びたのが怪しい




343:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 18:03:51.93 FqX3P0KyO
白戦士って女性か!?
まあ‥ss書きは余り住民に対してレスを返すものでは無いな
ssスレでは基本的に作者が自分語りをすると嫌われる(ここはssスレでは無いが)

後白戦士にアンフロの件でレスを返してる奴等は、スレが荒れてる時は当スレをスルーしてたのに
スレが落ち着いたら批判をする
身勝手か工作員としか思えんなぁ
嫌ならスルーしてビアスレの住民みたいに他の話題を振れば良いのに
それをやらない所を観ると‥‥

胡・散・臭・い・w


344:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 18:16:09.78 PC/9HBZ50
黙ってただけだろJK

それにスレ荒れてる当時の住人が今もずっといるとでも?
主フロからフローラが気に入ってこのスレきた新参の可能性はスルーなんだな

345:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 18:24:49.53 jmSgUkT10
おれは荒れてるときってのは知らん新参で主フロ目当てで覗いたんだが、
荒れてるときはスルーって、荒れてるときにスルーしないで反応しまくれば
それは荒らしを喜ばすだけなんじゃないの?当時のことを知らんから一概に
そうとも言えないのかもしれんが。まあアンフロのSSならアンフロ注意とでも
最初に書いといてくれればこれからはスルー出来るしいいけども。

346:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 19:10:13.69 FqX3P0KyO
申し訳ないが、2chのDQ5関連のスレは昔から色々な怪キャラ、名物キャラが居てなぁw
(説明すると荒れる元に成るので興味が有ったら自分で過去ログをググってくれ)
古狸も多いので、簡単にハイそうですかってわけにはいかんのよ
本当にフローラ派であるのなら、白戦士に物申すレスだけでは無く、フローラ萌えレスをしてくれ
但し他嫁堕としフロageや他嫁批判は厳禁だぜ‥‥‥

347:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 21:16:34.57 jmSgUkT10
なるほど、たしかに本スレでも嫁の話題を出すだけで荒れたりするし、
キャラスレではもっとヒドかったのですね。その辺は気が向いたら調べます。

つーこって個人的なフローラ萌えレス。フローラに青年期で初めて会うとき、
名を聞かずにしばらくフローラがボーッととするけど、その時双方とも
見つめ合っちゃったりして一目惚れしたんだと(リメイクの場合初めて
会ったときの面影がとか)思いつつ、結婚への試練をしてたもんです。

348:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 22:07:06.71 623ESbzO0
>>343
JK~アラ4の腐だろうなwwかなりやべーwwwww

アンフロの元ネタ、たぶんこれ?
URLリンク(channel.pandora.tv)

桜子=フローラ、ひろと=アンディ、社長=ルドマンに見えて困るwどうしてくれるww
中澤姐さんがスーザンなのかwww

そりゃ、男受けはムリだw

349:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 23:22:51.35 rp/ArWeN0
SFC版から忠実だけど、フローラ起きててほしいよ
言葉にしなくても伝わるけど、それでも言葉で明日は私の事は
気にしなくていいですわ、結婚ですもの一生だから…
だからあなたが素直に思ってる気持ちを大切にして下さいって言って
ほしい

350:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/05 23:31:10.03 FqX3P0KyO
>>348
白戦士マニア(ファンもアンチも)は専用スレを立ててください。いい加減うんざり

所でフローラと主人公の二人きりで(夫婦水入らず)エスタークを倒したが、流石にlv99でも20ターンかかったw

もっと効率的な(夫婦だけで)倒し方が有るなら誰か教えてくれ


351:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/06 00:28:33.71 di8apvO+0
>>349
私は寝たふりをしていたのではと考えていました。
それこそ私の事は気にせず素直に選んで欲しいという
無言の訴えだったのではと。もしくは私は大丈夫ですと
主を安心させたいための寝たふりなのかなとか。

>>350
ミラーアーマー&光のドレスは装備してた?これでたまにイオナズン
跳ね返して140くらいダメ増えるけど。夫婦だけならあとは
ひたすらメラゾーマとドラム&こうげきくらいじゃないかなぁ。
種ドーピングしてればメラゾーマよりキラーピアスのが強いのかな?

352:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/06 07:32:27.68 gZng15NZO
>>350
白戦士が出ていけば無問題

353:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/06 13:53:14.24 XYjIo/aIO
>>352
貴様が出てけ
煽り、荒らし厳禁

354:井戸王我C
11/06/06 19:43:09.03 q+/vJWtg0
「白戦士」よりも「青剣士T」「赤毛猿S」「黄巾賊T」「黒マニヨン人P」
の方が出て行って欲しいよな?

355:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/07 08:31:59.24 S9UVsKMxO
反レスは暇人や非リア充の欲求不満解消の手助けに成るからスルーしてフロ萌を語りましょう

所でフローラと王女は高所恐怖症の台詞カワユス

356:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/07 11:34:19.81 W1VxZx/y0
それ可愛いよな
ちょっと脅かしたら抱きついてきてくれそうなとことか、嫁にしてよかったと思うとこがフローラには多い。

357:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/08 01:57:50.33 air2eImWO
フローラ「この階段 こわいですわ。   落ちないように 私を 導いてくださいまし。」

王女「この階段 大丈夫なの? こわいよ~……。」

フローラ「あなた 手を にぎってて くださいね。こんな高いところ 不安で……。 」

ポピー「下見ると こわいから 見ないの!」

フローラと王女の高所恐怖症台詞。
ポートセルミとエルフヘブン。
他にもチョコチョコ有ってバリエーションも、もう少しあったはず

358:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/08 19:37:43.54 /YrjJhFBO
本当かわいいなぁ
フローラも王女も

359:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/09 02:03:25.17 48bQSFrIO
>>354
お前他人を厨だとか言う割りにお前が一番の厨じゃねえかよw
ドレアム厨な
ハンデっていつそんな公式アナウンスがあった?
情けないぞ貴様

厨とかなんとか言っておきながら弱いのはハンデとか言うお前は情けない

お前こそ厨だわな

965:井戸魔神レオI :2011/06/06(月) 19:13:17.78 ID:q+/vJWtg0 [sage]
>>960
ドレアムが外伝で弱化するのは『ハンデ』だと思う。


360:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/09 05:54:27.30 fGoLNZOVO
>>359
その話題は専用スレでお願いします

フローラ「リュカさん… あの 踊り娘さんの足を さわったんですか?」
【いいえ】
フローラ「私の足でよければ あとでお好きなだけさわってください。ぽっ」

この台詞の後興奮した主人公がカジノ船の特別室でフローラにエロいことをしたと妄想(十八禁ネタは板的に具体的なレスが出来無いが主人公は以外とねっとり責めまくるタイプかと‥‥)



361:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/09 15:48:15.32 Qt9Pcf6fO
その台詞めっちゃ興奮した!

フローラの足ならふわふわで色白でもっちりで柔らかいだろうな

362:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/09 18:30:05.03 U+DLcCk40
そんな台詞あったの知らなかった・・・試してみる!

363:妖精とフローラ
11/06/10 00:11:17.42 nURpsg0uO
「すぅ……すぅ……」

 穏やかな風が吹く、その風は、広い平原で、心地よさそうな寝息をたてている少女の髪と服をなびかせている。
 明るめの青髪のロングヘアで、とても大きなピンクのリボンが頭の後ろについている。

「ん…」

 強い風が吹く。
 壁や木といったものがほとんどないその場所で吹いた風は、ふろーらの意識を呼び覚ます。

「ふわあぁ~~~~」

 目を開けて上体を起こし、もう一度目を瞑って大きなあくびをし、目をごしごしと手で洗う。
 そして、まだ眠そうなその目であたりを見渡す。その瞳は、とても綺麗な青い目をしていた。

「ねてしまいました…」

 ふろーらは、ぼーっと青い空を見上げた。

「起きたか! 人間の娘!」
「わぅ!?」
 ふろーらの横から突然大きな声が聞こえた、あたりを見回して、誰もいないことを確認したはずなのに。
 それにびっくりしたのか、さっきまで眠そうだった目を見開いて声の聞こえた方向を見る。
「あまりに気持ちよさそうに寝ておったから少し待っておったのだ!」
「わっ・・・」
 そこには、わずか身長20cmほどと思われるような、羽根の生えた小さな女の子……
 妖精と言われている種族がふろーらの前に飛んでいた。
「あっ、えっと…ようせいさん、なにかごようですか?」
「貴公は日光浴をしていたのだろう?気が合いそうだから話しかけたのだ!」
「にっこうよく……ひなたぼっこ?」
「似たようなものなのだ!」
 ふろーらは、妖精と話している感動のあまりに我を忘れていたことに気づく。
「わたしは、ふろーら。あなたのおなまえはなんですか?」
「我が名はミュウ!妖精神官なのだ!」
「ようせいしんかん?」
「妖精の神官なのだ!とても偉いのだー!」
「よくわからないけどすごそうです」
「うむ、すごいのだ!」
「みゅう……みゅうちゃんとよんでいいですか?」
「良いぞ、よろしく頼むぞ!ふろーら!」
 最初は少し警戒気味だったふろーらも、次第にミュウに対する質問が増えていった。
 お互いに打ち解けていく様子が目に見えてわかっていった。
 どんな暮らしをしている? 好きなものは? 嫌いなものは? 趣味は? 何かおもしろいことは?
 ほのぼのとさせる話題が様々と広がっていた。



364:名前が無い@ただの名無しのようだIDO
11/06/10 01:27:48.61 awhoQBg70
>>354
「井戸魔神」のおっかけ?
返答したいんだけど、スレがなくなっていたな(まあ飽きてきていたから別にいいけど)

(おまけ☆)
27歳頭おかしいwwwwwwww

365:名前が無い@ただの名無しのようだIDO
11/06/10 01:29:26.24 awhoQBg70
>>364
間違えた
>>359だった(やはり睡魔には勝てん)

366:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 05:43:51.13 nURpsg0uO
フローラと関係の無い話題はスルーで行きましょう

確かデボラ姉御によると幼少期のフローラは動物と会話したり妖精の世界に行ってみたいと思ってたらしい(高所恐怖症といい王女と被るのは親子だから)
幼少フローラと一緒に船内探索してぇーよー!



367:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 17:29:33.99 QxOuNvyc0
そういえばフローラも昔妖精が見えたようなことを言ってたな。
修道院に行く前、10歳以下くらいの時に見たんだろうか。

368:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 17:36:44.65 06MY6g9/0
ちょうど今フローラのために火山挑んでるよー
SFC,PS2,DSってフローラと結婚したけど、もし数年後にでもまたリメイク商法で5がリメイクするなら
ドラクエ8並の等身でフローラと旅がしたいと思ってる。

369:井戸魔神グレートI
11/06/10 18:38:11.96 awhoQBg70
次のリメイクではビスタ港ではなく妖精の村ですれ違い希望!

370:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 18:57:45.13 06MY6g9/0
>>369
すれ違うならどんな感じかな?
フローラのリボンと桜絡めてくれると色合い的に可愛いと思う。
桜染めってのがあるみたいだから。

371:井戸大神博士R
11/06/10 19:04:28.53 awhoQBg70
>>370
白戦士が考えて下され、戦闘はさせない方がいい(あくまでもお互いは気づかない)

372:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 20:11:17.42 sJ2sPqF1O
ビアンカとフローラとデボラ達とで3Pしたい

373:井戸大神博士R
11/06/10 20:15:10.20 awhoQBg70
>>372
ベホマで体力回復させながら?

374:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 20:15:15.03 ZJomaIWJ0
絶対喧嘩するぞ
URLリンク(www.youtube.com)

375:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 20:29:48.87 sJ2sPqF1O
しまった、3Pじゃオレが入ってないじゃないか

376:井戸大神博士R
11/06/10 20:37:19.37 awhoQBg70
>>975
3人ともオレが頂いた!
さらにマリア、クラリス、ノーラもGETだぜ!

377:名前が無い@ただの名無しのようだ
11/06/10 22:22:25.51 nURpsg0uO
>>376
関係の無い雑談は他でやってくれ

サラボナの宿屋に居る親のいない子を見てフローラが「あの子‥わたしと同じ‥いや何でもないです」
って台詞は幼少期の無口でナイーブなフローラを想像出来て印象深い



378:「一途な想いのままに」
11/06/12 07:19:37.19 yo3cTNvGO
 それは、ネクストがキラーパンサー「チロル」と再会して間もない頃の話であった。
カボチ村の村長から依頼されていたモンスター退治であったが、村に戻ってきたネクストとチロルが一緒に歩いている姿を見て失望した村長が、
 『おまいさん、残りの報酬金を渡すから、この村からすぐにでも出て行ってくれ。』
 という冷たい一言を受けたネクストは、その思わぬ仕打ちに大きく失意を感じながらその村を後にした。
 これまでは奴隷として、10年もの間肉体的な辛い仕打ちを受けたネクストであったが、今回の仕打ちは精神的に辛いダメージであり、ネクストの孤独感と同時に同じ人間に対する不信感をも抱くようになった。
それは仲間モンスターとともに母親を探し続ける目的で旅を続ける彼にとって、その目的さえも見失う程でもあり、それからというものは日々彷徨うように敵モンスターと戦いながら、だらだらと馬車を連れて歩
き続ける日々を過ごしていた。
 『・・・なあ、お前も一生を支えるパートナーが必要なのではないのか?どこにいるかも知れない母親を探すのもいいが、お前も年頃だし、やはり傍には嫁さんが必要だろ!
 そう、俺との結婚を快く承諾してくれた、マリアみたいに、だ!』

 結婚の報告を聞いてラインハットに一旦戻ったときのヘンリーの、のろけた快活な言葉を思い出すたびに、ネクストの脳裏には突き刺さるような冷たい風が吹き荒れ、さらなる孤独感を募らせていた。
 「ヘンリー・・・、お前、簡単にそんなことを言うが、実際それが出来るのであれば、今頃僕もそうしてるよ。
 そうでなかったら、現在行方知らずのビアンカが暮らしていた、アルカパという街にも立ち寄ってないだろう!」
 ネクストはそう呟いて、今日もまた馬車と仲間モンスターとともに、行くあてもないままに足を運んでいった。
 どのくらい歩き回ったのであろうか、ネクストはとある小さな街の集落の入口に差し掛かっていた。たまたま街の入口にいた人に、猜疑心を抱きながらも話をすると、
ここは「うわさのほこら」という長いトンネルが近くにある関係で、その難所を越える方の為につくられた宿泊の街ということであり、街の中には宿屋はもちろんのこと、旅人の癒しとなる酒場や盛り場もあると
いう。既に日も暮れかかっており、ネクストは、街の中に安易にモンスターを入れては大騒ぎになってしまうことを恐れて、最も信頼ある用心棒でもあるスライムナイトのピエールに、


379:「一途な想いのままに」
11/06/12 07:21:52.92 yo3cTNvGO
馬車とチロルを含めた仲間モンスター達の留守番を任せて一人、その街の中へと入っていった。
 街の中に入ったネクストは、少しばかり悩みながら決めた宿泊先にチェックインするとすぐさまに、巾着袋いっぱいのお金を持ち出して、街の酒場に直行した。
 ネクストは、あの時のヘンリーと交わした一杯で覚えた酒を、とにかく口にしたくて疼いていた。それくらい現実逃避と日頃の鬱憤が溜まっていたのであった。
 その、薄暗い酒場に入ってカウンターの真ん中にどっしりと座ると、ネクストはすぐさま上級のウイスキーを注文した。彼の紫のややくたびれたマントを見て、少しばかり怪訝そうな表情でマスターが
ウイスキーと氷の入ったグラスを用意すると、まだ酒に不慣れであるのか、ネクストは勢いに任せてそれを一気にがぶ飲みし、何度もおかわりしては同じような勢いでひたすらと飲み続けた。
 当然ながらネクストは一気に泥酔状態に陥り、それを見て心配になったマスターは、
 「お客さん、これ以上酒飲んだら、体持たないですよ!」
と言って、ウイスキーを片付けようとした。それを見たネクストは、
 「うるさい!まだ大丈夫だ!マスター、酒くれ!酒!」

と今にも絡みつくような勢いで叫びながら、すぐさまカウンターのテーブルの上に顔を沈めて、そのまま横になった。マスターは、
 「やれやれ、まだ酒の楽しみ方を知らない若造だな。」
 と呆れながらも、風邪を引かぬように配慮して、奥から毛布を取り出して彼の背中にかけた。
 混沌する意識の中、ネクストはテーブルに顔を横たえながら、これまで自分が体験した様々な思いをありのままに呟きだした。
 「父さん、僕がしっかりしていなかったばかりに・・・」
 「母さん・・・、今何処にいるんだよ・・・」
 そう呟くネクストの閉じた瞳からは、数滴ばかり涙が零れ落ちていた。その涙を零し続けながらも、さらにネクストはこう続けた。
 「ビアンカ、・・・今頃どうしているんだ。あのお化け退治から10年か・・・、懐かしいなあ。もう、結婚していてもおかしくない程立派な女性になっているんだろうんな・・・」
 「・・・それと、確かフローラと言ってたな、あの美しい青い髪をした女の子。ふふ・・・、港で会ったとき、ひとりで船に乗れなかったとかで、結構可愛かったよな・・・。
 そんな彼女も今頃は、立派な修道女となっているかもな・・・」



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