FFの恋する小説スレPart11at FFFFの恋する小説スレPart11 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト230:ラストダンジョン (447) ◆Lv.1/MrrYw 11/10/31 00:46:33.51 g1sAe1bz0 呼びかけられてケット・シーがマリンに顔を向けた途端、はっとして小さな肩を震わせると、 ぎこちない動作で顔を逸らし右手で頬の辺りを掻く仕草をして見せた。 『ああ、なんや恥ずかしいトコ見られてしもたなぁ……』そう言ってもう一度マリンに顔を向ける 『ボクのこと心配してくれて、おおきに』。 それはいつもの気さくで愛らしいケット・シーだった。マリンは内心でホッと胸をなで下ろす。 頬にやった手を今度は口元に持ってくると、わざとらしく咳払いをしてみせる。それから、 ケット・シーは質問に答えた。 『おふたりさんにも話した通り今のボクはリーブの操作やのうて、ボク自身の意思で動いてる んやけど、どうもリーブは“ボク”を動かす事ができなくなったみたいなんや。そんで、ボクと 接触を図るために利用したのがシェルクはんのSNDやった。確認した訳やないけど、多分ボクと シェルクはんが接触する機会を待っとったんやろうな』 目の前にいるふたりに事情を説明しているうちに、ケット・シー自身もこれまでの状況を落ち 着いて整理する事ができた。 何らかの理由でインスパイア能力を使ってケット・シーとの接続ができなくなったリーブが、 外部――つまりネットワーク経由でケット・シーと接触を試みるためには、人の記憶や精神に さえも干渉できるシェルクのSNDが必要だった。そのために彼はシェルクの能力と、SNDの実験 データを利用したのだろう。ケット・シーが直接、SNDに関する情報収集にあたった覚えは無い。 となるとこれらの記憶はリーブが用意したものだ。 仮にこの推測が正しければ、リーブの中でこの計画はかなり前からあったと言う事になる。 しかもシェルクは、ケット・シーのライブラリの中にSNDに関連しそうな記憶情報を見つけたと 言ってその閲覧を求めた。つまり、わざわざシェルクの興味を引く様な項目であると見せかけ、 さらに保管形態を変えていたのだろう。その証拠に、その記憶情報はシェルクを陥れるための 罠だった。支障を来すほどでは無いにしろ、シェルクを欺き一時的にでも危険にさらすという 狡猾なやり方が、ケット・シーは気に入らなかった。 いくら過酷な過去や後世に伝えるべき過ちであったとしても、記憶はあくまで自分が立ち返る 為のもの。自分以外と共有するべきは客観的な記録であり、個人の主観によって形成された 記憶では無い。何よりケット・シーの癪に障ったのは、その押しつけ行為だった。 考えれば考えるほど腹立たしくもなる一方で、何に腹を立てていたのかが見えると冷静にも なれる。 『んで、シェルクはんを盾にしたリーブの要求は1つ「インスパイアっちゅー異能力をもつ自分を 抹殺してほしい」。ついでに、それができるのはボクしかおらんそうや』 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch