11/07/12 20:43:18.33 O
金沢の町に魅力されて
佐藤 美和子 40歳(金沢市・主婦)
私が金沢に住むようになり、たびたびやってくる故郷の友がいる。連絡が入ると、私はテーマを決め、旅の計画を練る。
数日後、彼女は古里の味を片手にやってくる。開口一番、「今回はどこに連れてってくれるの?」少々挑発的な笑顔。
今年の夏は、アユに決めた。ぼんやりアユ釣り人の仕事を見ながら、静かに川の流れと風を感じつつ、時を過ごした。
夜は、地酒と鮎料理を心底堪能。次の日、は加賀毛針をじっくり鑑賞した。
「いいね、金沢。また来るね」の言葉を残し、また帰って行った。
彼女と金沢の旅を重ねるごとに、私は気付いた。金沢は四季に合わせ、その魅力をしなやかに発揮し、魅了する。
文化や伝統が生活に根付き、人が守っている。彼女はそのことに気付き、旅を共にすることで私に共鳴してほしかったのでは。
私はあらためて彼女のすてきな心配りに感謝し、彼女の感性に脱帽した。
金沢、いいね。心底私も魅了されている。
Ψ(`∀´ )