09/08/12 22:27:26 0
俺はぁ、既婚女性なんかに、ちょっかい出さないと決めてたのだが・・・。
その女は、人妻子持ちで、えらい別嬪とまではいかないが、なぜが魅力的で
若い男にも絶大の人気を誇っている。俺は気にはなっていたが、人妻子持ち
なので、ちょっかい出す気は毛頭なかった。彼女はいつも、若いやつから
おっさんまで微笑みかけ、男たちは皆虜になっていた。俺は違ったが・・・。
しかし、あのインフルエンザ騒動のときから、事態は一変した。件の騒動の
ある日、昼過ぎだっただろうか、俺が小用からデスクに戻ったら、白いマス
クが脇机に何気なくおいてあった。「誰の?」と手にとってマスクの裏を見
ると、ピンクのルージュの跡がクッキリ付いている。「ウワッ・・・」ビッ
クリしたが、その1分後ぐらいだろうか、彼女が静々と近寄り、「すいませ
ん、私のなの、ごめんなさい」と微笑みかけてきた。「こちらこそ、どうも
・・・」と頭を掻きながらマスクを彼女に手渡した。
その時、俺は彼女に女の部分を感じた。そして急に意識し出した。でも数日
はなんの進展もなかった。
そうこうして、俺の彼女への意識が薄れ始めたときだろうか、ある日の勤め
帰りの電車で、トントンと誰かが俺の肩を叩いた。「ん?何だ?」と振り返
ると、彼女がニコッと笑って傍に立っていた。そのニコッとした彼女の唇と
あのマスクのルージュが重なった。その瞬間俺の心はメロメロになってしま
った。電車の中で何を話したのかも覚えていない。だが、その日から彼女と
俺は二人でランチを摂る関係になってしまった。
そして、何故か、最近職場では、彼女が離婚するかもしれないとの旨の噂が
飛び交っている。ランチの時には何も話してくれなかったので知らなかった
が、人伝に聞くと、どうやら彼女の旦那さんの浮気が前から酷かったらしい。
どうやら俺は今、危険な立場になっているようだ。
因みに、俺は未だ、彼女と肉体を交える関係まではいっていない。