11/06/04 22:43:09.27 pkJK1rPR
ちなみに、明治五年に学制が制定された時の「学事奨励ニ関スル被仰出書」より。
人々自ラ其身ヲ立テ、其産ヲ治メ、其業ヲ昌ニシテ以テ其生ヲ遂ル所以ノモノハ他ナシ。
身ヲ脩メ、智ヲ開キ、才藝ヲ長スルニヨルナリ。
而テ、其身ヲ脩メ、智ヲ開キ、才藝ヲ長スルハ、學ニアラサレハ能ハス。
是レ學校ノ設アル所以ニシテ日用常行言語書算ヲ初メ、
士官農商百工技藝及ヒ法律政治天文醫療等ニ至ル迄、
凡人ノ營ムトコロノ事學アラサルハナシ。
人能ク其才ノアル所ニ應シ勉勵シテ之ニ從事シ、
而シテ後、初テ生ヲ治メ産ヲ興シ業ヲ昌ニスルヲ得ヘシ。
サレハ學問ハ身ヲ立ルノ財本共云ヘキ者ニシテ、人タルモノ誰カ學ハスシテ可ナランヤ。
最後三行、意訳すると
「みんなが、しっかりとその才能に合わせて勉強したとき初めて、
生活が出来るし、資産もできるし、事業も栄えるよ。
だから、学問は立身のための元手であって、人であれば誰でもすべきだよ」
実は今言われている「勉強の意味」って、未だに明治五年のこの文章でだいたい尽きてるんだよね。
でも、「勉強すれば出世できる」なんつー幻想がとっくに崩壊してるのに、
それ以外の「意味」を見つけられてないのが諸悪の根源じゃないかな、と。