11/01/25 11:37:27
>>511
そもそもコメは自国内消費が多く国際流通量が少ない
世界のコメ生産量が3億3180万トン
貿易にかかる量が1920万トン、5%に過ぎない。
この点、小麦は最初から輸出を考えて生産しているから貿易量は生産量の20%を超えます。
生産量の数%しか貿易市場に出ないということは収穫量の僅かな変化が価格に大きく影響します。
農産物は一般的に貿易価格の変動が激しいものですが、米は特に乱高下しやすいのです。
平年より収穫が2%減っただけで、国際価格は二倍から三倍にも上昇します。
そんな価格の急騰が1972年、1979年、1988年、1994年と何回も起きています。
72年の場合1トンあたり100ドル未満だったのが一挙に600ドルを越えました。
94年は200ドル強から430ドルまで上がりました。
国別輸出量はタイが525万トン、ベトナム350万トン、アメリカ300万トン、
インド175万トン、パキスタン170万トン程度です。
タイとベトナムで全体の45%にもなります。ここまでなれたのは、
もちろん両国の努力のたまものです。ただ稲作は元来天候に左右され易いものです。
東南アジアはモンスーンの影響で、およそ八年ごとに不作になります。
それも平年百粒取れるのが二粒減って九十八粒になっただけで、
価格が高騰するのですから米の値段が不安定なのは仕方ありません。
そして10%も収穫が減れば、価格が暴騰するより何より、
米そのものが貿易市場に出なくなります。自国民を優先するのが当然ですから。