11/01/04 01:50:15
南鳥島近海で資源調査、政府 レアメタル分布把握
URLリンク(www.nikkei.com)
<政府は日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)近海で海底資源の本格調査に乗り出す。
国内埋蔵量の少ないレアメタル(希少金属)やその一種であるレアアース(希土類)を豊富に含む
「コバルトリッチクラスト」と呼ばれる鉱床の分布などの早期把握を目指す。国際的な採掘ルールが
今年7月にも決まる可能性があるためで、鉱区などを速やかに申請できる態勢を整え、中国や
韓国など周辺国との排他的経済水域(EEZ)外での開発争いを有利に進めたい考えだ。>
<コバルトリッチクラストは、マンガン、コバルト、ニッケル、白金などのレアメタルや電気自動車の
モーターなどに使われるレアアースのネオジム、ジスプロシウムなどを含む海底資源。現在、各国が
様々な海域で埋蔵量や分布の調査を競っており、政府は中国からの輸入に頼るレアアースなどの
将来的な自国生産にも期待する。>
<南鳥島の近海にはコバルトリッチクラストが多く分布している。石油天然ガス・金属鉱物資源機構
(JOGMEC)が鉱床の把握など基礎的な調査をしてきたが、2011年度から政府直轄の事業に
切り替える。政府は11年度予算案で海底鉱物資源開発などの推進費として68億円を計上。この一部を
活用し、年間20日程度だった調査日数も40日程度に倍増させる。>
<日本に広大なEEZをもたらす太平洋上の離島は、海洋資源を巡る周辺国との争いの舞台でもある。
中国は南鳥島と同じ東京都小笠原村に属する日本最南端の島、沖ノ鳥島に関してEEZの根拠となる
「島」ではなく「岩」だと主張。「沖ノ鳥島を起点に管轄海域の拡大を主張することは国際法に合致しない」
(中国外務省)などと反発している。>