10/09/09 15:01:45
>>168
自分は、この考えに近いな。
ハイパー・インフレの社会というのは、
単に札があふれているだけではない。
街で出会う警察が賄賂を取ろうとするほどの政府の腐敗。
外国企業による投資意欲の減退。
ストライキの頻発などによる社会的なインフラの機能低下。
政令や法律の度重なる頻繁な変更。
こうした幾重にも重なりあった要因がある社会でこそハイパーインフレは起きる。
よく引き合いに出されるドイツの例も、当時の街の映像を見ると、
貧しい人間が道にころがっていて道行く人たちが見向きもしない状態だったことがわかる。
キルヒナーのような絵画作品も、当時の退廃、背徳、偽善ぶりを伝えている。
日本でハイパーインフレを懸念するのは、せいぜい長期金利が2%を超えたあと。
あるいはドル円が120円を超えたところでも良いでしょうね。というか
この数値でハイパーインフレを言うのは、あまりにも非現実的すぎる。
ハイパーインフレとは逆に、いまの日本社会は生真面目すぎて、通貨価値が高すぎて、
金利が低いというのが現状だと個人的には思う。
ストもなければ、政策の変更幅も小さく、道徳の強調は「太陽の季節」のころよりも遥かに強い。