09/04/22 23:43:44
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日銀、昭和恐慌時の「高橋財政」を分析 金融研リポート
日銀金融研究所は22日、1930―31年の昭和恐慌当時の政策対応についてのリポートを公表した。
恐慌に対して当時の高橋是清大蔵大臣が実施したいわゆる「高橋財政」によって日銀が国債を直接
引き受けたことが、財政悪化の一因になったと指摘した。
リポートでは「高橋財政」は(1)財政支出の拡大による景気刺激(2)円安を容認する形での為替レート
への関与(3)公定歩合の引き下げなどの金融緩和―が柱だったと分析。財政・金融政策の組み合
わせによって、世界的な大不況のもとでも日本経済の早期回復が可能になったと結論づけた。
一方で高橋財政には悪影響があったとも指摘。まず日本が31年に金本位制から離脱し、財政
規律を確保するメカニズムがなくなったと指摘。32年には日銀による国債引き受けが始まったが、
その後の政治体制の変更で政治的な歳出拡大圧力が強まり、財政規律を失ったと分析した。 (22:05)