09/04/21 21:07:21
>>227
■2007年春、市立病院の経営を引き継いだ村上医師は、規模を大幅に縮小し診療所とした。社会的入院を受け入れることを止め、171あった入院用のベッドを19にまで減らした。
その代わりに力を入れたのが訪問診療だ。医師が積極的に地域に出て行けば、患者は自宅に居ながら十分な医療を受けることができる。
◆診ているのは、お家で。『僕らはサポートなんで、できる限り邪魔しない。《邪魔をしない医療重視》』。
だって、その気でやれば、ご飯食べさせなくて良いんです、副呑するから管を入れちゃった方が楽だし。
これ、安易ですよね、僕らの安心のために。だけど、本人にとってこんな迷惑な話はないし、管が増えるってことは。
『医療って非日常じゃないですか。管が入ったり、プライバシーを侵害したり、生活を制限したり。どちらかと言うと、本人の楽しみを奪って治療する。』
『ところが、高齢者になると、それと引き替えに健康が得られるかというと、必ずしも保証できないですよね。』
90超えた人を、じゃあ、お前、100%、120歳まで保証できるか?これ出来ないわけ。
『そうなるとやっぱり、「生活の質」ってことを考えざるを得ませんから』。そう思いますね、やればやるほど
by 村上智彦 医師・夕張診療所「夕張希望の杜」
■2007年7月、病院の縮小で余ったスペースを活かし、村上医師は在宅医療を推し進める次の手を打った。
《老人保健施設》である。『一定期間(例えば、月の半分は自宅、残りの半分は施設)、高齢者を預かることで自宅で介護する家族の(肉体的・精神的)負担を減らそう』と思った。
ここでは、理学療法士など専門家によるリハビリテーションが行われる。高齢者の心身の機能を回復をはかり、自宅で生活できるようにしていた。