11/03/14 18:10:02.26 aENbnF1X0
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災害が起きれば社会は流動化する.
災害は悲惨だ。
しかし、その悲惨さは「持つ者が何かを失う」から悲惨なのであって、
「何も持っていない」私からすれば、災害は悲惨でも何でもなく、むしろチャンスとなる。
もちろん、死と隣り合わせではあるものの、それは国民のほぼすべてが同様である。
国民全体に降り注ぐ生と死のギャンブルである災害状態と、一部の弱者だけが屈辱を味わう平和。
そのどちらが弱者にとって望ましいかなど、考えるまでもない。
持つ者は災害によってそれを失うことにおびえを抱くが、持たざる者は災害によって何かを得ることを望む。
持つ者と持たざる者がハッキリと分かれ、そこに流動性が存在しない格差社会においては、
もはや災害はタブーではない。それどころか、平和安全というスローガンこそが、
我々を一生貧困の中に押しとどめる「持つ者」の傲慢であると受け止められるのである。
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(赤木智弘)朝日新聞社 「論座」
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