11/08/30 19:20:15.27 mvxQqWac
>>153
狂犬病などは全く違うし、外国と同じ訳がない。
欧米では先天性トキソプラズマ症が1~10人/10,000出生
の割合で生じ、そのうちの4~27%が顕性感染症状
を示すか、死亡するといわれている14, 15)。
フィンランドでは妊婦の初感染率が4.2/1,000人であったこ
とから経胎盤感染率を40%と算定し、年間50人以上
の先天性トキソプラズマ症の発生があると予想して
いる16)。我が国においては、年齢×(1~0.1)%(例
えば30歳では3~30%)の感染率を示すと考えて、年
間総分娩数を100~120万人とすると、およそ1,000~
10,000人の妊婦が初感染し、130~1,300人の新生児
で顕性症例があると推定する報告8)も見られる。北
海道における妊婦スクリーニング検査によると、全
妊婦の0.6%が初感染疑いとされ、この数値を基にす
ると日本全国で毎年6,600名の母体初感染(疑い)が
発生すると想定される17)。都市圏での本症発生数か
ら、本邦では少なく見積もって約0.05%(年間約600
人)、あるいは年間300~3,000人の胎児発症が推定さ
れ、顕性感染も100~700人と予想する報告17)もある。
本邦では現在まで未だ登録制度が敷かれていないの
で実態は不明であるが、既に述べた1985年の全国調
査結果に基づいて、本症の発症数を過小評価するこ
とが必ずしも正しいとは考えられない。