09/05/10 21:04:35 IFmo1gKN
FIVワクチンの効果に関してはちょっと錯綜しているので、自分なりに調べた結果をメモ。
間違ってるところもあるかも知れないので、詳しい方はフォローお願いします。
まず、FIVにはサブタイプが多くあって、日本、特に本州で最も多いのはB型。
だけど、フェロバックスFIVはA型+D型(北海道・九州に多いらしい)用に開発されたもので、B型に対する効果は低いと予想されています。
このA型とD型に関しては、血中に大量のウイルスを注射する実験が行われてます。
結果は、フェロバックスFIVを投与していない場合は100%感染、投与していた場合は30%感染だそうです。
"効果は70%"っていうのはこの実験に関してのことのようです。
70%というと低い気もしますが、自然環境ではまずあり得ないぐらいの量のウイルスを注射していることは割り引いて考える必要があります。
問題はB型に関してですが、これは血中投与ではなく、狭い室内だったかケージ内だったかでキャリア猫とノンキャリア猫を同時に2年間飼い、ノンキャリアへ感染したかどうかを調べる実験をしたそうです。
結果は、フェロバックスFIVを投与しなかった場合は50%が感染、した場合は感染なしという結果が出たそうです。
ワクチンの効果があるのは間違いないと思うのですが、
個人的には、上記の実験はいずれも数頭でしか行われていないので、ちょっとサンプル数が少なすぎると思います。
統計学の用語で言うと信頼区間が広すぎる状態ですね。
副作用のデータも少ないようですので、現状使用に及び腰になる獣医さんが多くても不思議はないと思います。