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II 将来の歯科医師需給バランス
○ 歯科医師の供給は少なめに、また、需要は多めに見積もって推計しても、供給が需要を
上回る結果となった。具体的には、70歳以上の歯科医師が活動しないと想定した場合であっても
歯科医師供給の下位推計と需要の推計をみると、平成17年以降、供給が需要を上回り、平成37年
には9千~1万8千人程度の過剰が見込まれる。
○ 現在の歯科医師数は30歳代半ばから40歳代後半にかけてピークがあることから、将来的には
著しい高齢歯科医師の増加が見込まれる。70歳以上の稼働歯科医師は当面7千人程度で推移する
が、平成29年から急激に増加し平成42年には2万人を超えることが推計される。
III 歯科医師数の過剰により懸念される問題点
○ 歯科医師は一般の病院のポストが極めて少ないことから、供給が過剰となると、勤務歯科医として
十分な修練を積むことなしに早期に開業せざるを得なくなる。技術的に未熟な開業歯科医が多く輩出
されると、診療内容に根ざす適切な競争による質的向上を望むことは不可能な状況に至るおそれがある。
○ 患者数の減少に伴い、良質な歯科医療提供に関わらない面でのサービス競争を引き起こすおそれがある。
極端に患者数が減少した歯科診療所においては一定の診療収入を確保するため、過剰診療を惹起する危険性
も否定できない。また、歯科医療費及び国民負担の増加に影響することが懸念される。
○ 将来的に生じ得る歯科診療所の経営不安定化は、勤労意欲の低下や職業学生の減少が懸念される。
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