10/10/31 20:50:29 VmOKD5lr
初出勤の日 肉体労働の仕事終わってこりゃやってられんと
バックレを決意。
この会社は勤務終わったらビール飲んで一杯やるらしく
若手が冷蔵庫から500mlの缶ビールを取り出して持ってくる。
社長は「○○君はバイクだから酒飲めん。何か買って来い」と
別の若手に命令し若手は俺のツマミを買出しに出た。
俺はそんなこと関係なしに帰ろうと玄関へ一目散に向かった。
会社を出ようとした時、背後から激しい叱責の声が
「○○君よ 挨拶せんと帰るのか!!」
俺は後ろを振り返らず無視して靴に足を入れドアを開け
外に置いてあるバイクの方へ向かった。
「おい!」ドンドンと社長の足音が迫ってくるのを背中に感じた。
俺は素早くSUZUKIアドレス125にまたがりキーを掛けた
ドアから外に出た社長は「おい!コラ!」と俺の背中に怒鳴り声を浴びせてくる。
ヘルメットはシートの下に収納されてるが取り出すヒマがなく
俺はノーヘルのままエンジン全開!
「コルァ!!」の声をかき消すようにブィーーンと走り出して逃げた。
SUZUKIアドレスの加速は凄まじくアッと言う間に最初の信号まで来た。
俺はホッとしたがチラとミラーで後方を見て追っ手が来ないのを確認した。
家についてもまだ俺の興奮は冷めやらず顔は紅潮していた。
スリリングな時間だった。俺は懲りて二度と建設関連の会社には
行かないと心に決めた。
ちなみに大阪の○○建設工業 である。○○は個人名。