11/08/01 01:59:46.20
スーは紙袋から同人誌を取り出して掲げた。
ミラーコートの光沢が夕日に照らされて輝いている。
「ボーイズラヴ ニ 染マルノダ!!」
スーの鼻息は荒い。
「…いや、そっちに目覚めるのはね…」
斑目は今まで以上にガックリ肩を落とした。
スーはフム、と軽いため息をつくと、ガックリきてるせいで（自分の背と）少し近くなった斑目の肩をポンポンと叩いた。
「ん？」
「…ラララメサン、元気ダセ」
スーは斑目の手をとると、引っぱるようにして歩き出した。
「スージー…」
手をつないでボチボチ歩くスーと斑目。
スーはフフフン、フフフン鼻歌を歌っている。
その様子はとても可愛らしく、斑目は癒されるような気がした。
149:コミフェスの帰り道
11/08/01 02:01:39.72
（ありがとう…）
心の中で礼を言った斑目だったが、スーの歌う鼻歌の節に気づいて首をかしげた。
（これ…浦島太郎…か？）
曲が気になった矢先、スーが高らかに「浦島太郎」を歌い出した。
♪ムカシー ムカシー マダラメハー
春日部サキニ 連レラレテー
回転寿司ニ 行ッテミッタガー
安～スイ オ皿デ 腹満タスー♪
「ちょ……ッ え、ええぇッ!?」
「マダラメ、諦メタラ、ソコデ試合終了ダヨ」
「何を諦めるんだよ！ つか誰に聞いた!?」
狼狽する斑目。
スーはつないだ手を大きく振りながらニヤリと笑うのであった。
（終）
150:マロン名無しさん
11/08/01 12:33:13.34
>>147-149
GJ
斑目の恋を応援するスーの真意はどうなのかと妄想してしまうな
151:マロン名無しさん
11/08/02 11:55:38.81
>>コミフェスの帰り道
斑目マジ玩具
スーは高坂と電車でヒソヒソ話した時に寿司のことを聞いたのか
152:マロン名無しさん
11/08/15 16:57:02.36
コミケ終わったな
153:マロン名無しさん
11/08/21 23:19:21.82
げんしけんは増えたか？
154:マロン名無しさん
11/08/29 00:41:30.18
生きてるかな？
155:マロン名無しさん
11/08/31 23:15:16.09
ちょっと死んでる。
ケツ……ケツがぁぁぁ……。
156:マロン名無しさん
11/09/15 23:02:20.53
ほしゅ
157:マロン名無しさん
11/09/19 01:29:43.47
荻上「笹原さんと斑目さんで妄想してました」
笹原「ハッ ぬかしおる」
荻上「これがその絵です」
笹原「フ…かぶきおるわ…！」
158:マロン名無しさん
11/09/21 21:18:19.77
そっちの笹原かいw
ヤギに乗って出勤。
159:サークル棟の怪（１
11/09/29 21:56:06.72
「……現視研…か」
サークル自治委員会室で、三上がつぶやいた。
各サークルのさまざまな許可申請の処理を終え、書類を正確にまとめながらも、心中は別のことに思いを巡らせている。
ふと播磨が、三上の机の向かい側からヒョイと顔を向けた。
「どうしたんすか三上先輩？」
「…現視研…、現代視覚文化研究会についてはな……この椎応に存在する有象無象のサークルの中でも、元自治会委員から“注意を要するサークル”という警告が言い伝えれているのだ」
そこまで答えてから、三上は眉をひそめた。
「それよりもな播磨。お前はいまだに、あの“外部の人間”とおぼしき女性の素性を訊き出していないじゃないか？」
「うっ」
「まったく怠慢だぞ播磨」
「いってきます！ 今いってきます！」
播磨はバツの悪い表情を見せながら、ドアも閉めずに慌ただしく自治委員会室を出て行った。
部屋の中は、三上一人になった。
「ふむ…。まあ要注意の警告といっても、彼らが過去に犯した問題は既にペナルティが課せられているし、もう数年前の話だ。私怨のようなものだとも、弱みを握られていたとの噂もあるしな…」
独り言をつぶやきながら、頭の中で懸念を“処理”していった三上だったが、フッと何かの視線を感じて開けっ放しのドアの方を見た。
「！」
160:サークル棟の怪（２
11/09/29 22:16:43.61
数分後、播磨が自治委員会室に戻ってきた。
自分が出て行った時と同じ体制で、机に座っている三上に声をかける。
「すんません。今日は誰も居ませんでしたー。生活棟の方も見てきたんすけどね……って、どうかしました三上さん？」
播磨は、いつも沈着冷静な三上の表情が、やや驚きか焦りのような感情によって乱されているのを感じた。
三上がメガネの奥の目をギョロッと播磨に向けた。
「播磨、俺はサークル棟に出入りする人間の顔は、だいたい把握しているつもりだ」
「はぁ」
「さっきドアの向こうに、まったく見覚えのない顔を見た。すぐに消えたが、学外の人間か、それとも何か得体の知れない…」
「はい？」
「いや、何でもない」
161:サークル棟の怪（３
11/09/29 22:18:34.82
首をかしげる播磨をよそに、三上はハンカチで額の汗をぬぐった。
“得体の知れない何か”などと、いつもの自分では有り得ない想像に心中で苦笑いする。
しかし…
「やはり、現視研は要注意なのだろうか…」
先ほどの視線と顔が何者かは分からなかったが、なぜか現視研とのつながりを感じずにはいられない三上であった。
サークル棟３階の304号室。
まだ誰も居ない現視研部室のドアが開いて、独りの男性が入ってきた。
「三上という人は、勘のするどい人物だね。北川さんの頃みたいにぶつかることは無いだろうけど、みんなには気をつけてほしいな…」
なで肩に丸メガネ、何年も変わらぬ出で立ちの初代会長は、もうすぐ賑やかになるであろう部室を見渡して、すぐに姿を消した。
162:マロン名無しさん
11/09/29 22:20:34.97 AAhBfeN5
新キャラ登場記念投下。
中身はイマイチだけどスルスルと書けた。
163:マロン名無しさん
11/09/29 22:21:49.81
サゲ
164:マロン名無しさん
11/09/29 22:29:34.98
乙です
初代会長は二代目の最終話でも隅っこにいそうな気がするね
165:マロン名無しさん
11/10/05 17:19:49.08
乙!
ハリミカ☆
166:マロン名無しさん
11/10/20 00:01:21.33
う
167:マロン名無しさん
11/10/31 23:25:57.42
つるつる…ッ
168:マロン名無しさん
11/11/19 23:13:07.93
そろそろやばいかな