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杉田圭「うた恋い。」―漫画・参考書扱いで伸びる(日本経済新聞・ベストセラーの裏側)
現代からは想像もできない不自由さの中で、それでも男と女は恋をし、和歌(うた)を交わしました。
恋心、いらだち、感動、絶望、誓い―
あふれる想いを31文字に込めて、和歌(うた)を送りあったのです。
百人一首の世界を、漫画と大胆な現代語訳で表現した
コミックエッセー『うた恋い。』(杉田圭著、メディアファクトリー・950円)
の売れ行きが好調だ。初版はわずか8千部だったが、口コミで女性を中心に支持を集め、
8月の発売からおよそ4カ月で7刷10万部に到達した。
藤原定家と式子内親王のかなわぬ恋、源保光の娘と藤原義孝の純愛―。
和歌に込められた様々な思いが、漫画と読みやすい現代語によって真っすぐに伝わってくるのが本書の魅力だ。
当初は書店のコミックエッセー売り場に置かれることが多かったが、
まもなく漫画や学習参考書のコーナーでも扱われるようになって部数が伸びる。
競技カルタが題材の漫画「ちはやふる」(末次由紀作、講談社)のヒットで、
百人一首への関心が高まっていたことも追い風となった。