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◇雄山が清蒸、山岡がおでんだった場合の展開◇
雄山 「鯛は日本人にとって特別な魚だ。
日本人はその姿形や 『めでたい』 に通じる名前に特別な意味を感じ、重宝してきた。
だがどうだ、士郎よ。お前はおでんが先生の好物だからという、
ただそれだけの理由で鯛をすり身にした団子をおでんに入れるという選択をした。
だが考えてもみろ、これは本当に鯛の魅力を存分に引き出した料理と言えるのか?」
山岡 「くっ…それは…」
栗子 「そうだわ、このおでんよりも、お頭付きの鯛の清蒸の方が、ずっと”鯛料理”らしいわ…」
教授 「いやぁ、おでんも美味しかったんですが、
海原先生のこの清蒸は、鯛の姿形を目で楽しむ事ができるのがありがたいです!
何より、私が今の今まで知らなかった、鯛の新たな魅力を見せつけてくれました!」
雄山 「相手の好物を出してきた点はまずまずだ、そこは評価してやろう。
しかし、先生は今回、鯛料理を所望されたのだ。
それならば当然、鯛本来の魅力を引き出す事を第一に考えるべきなのだ。
それなのに、またもお前は小手先の技法に走って本質を見誤ったのだ!
お前の様な未熟者がこの私に張り合おうなどとは笑止千万!恥を知れぃ!!」
山岡 「くっ……!」