11/10/29 23:40:36.64 0
《おいみんな!みろよ》
視聴覚室のほうから一生徒の声が響いてきた。
そして他の生徒のざわめき。
私はなんだろうと、下に向けた顔をあげると
歩いて視聴覚室のほうへ戻っていった。
そして部屋に入ったら、生徒が全員窓辺に集まって外を見ている光景が
目に飛び込んできたのだ。
生徒達は不安そうな表情をしている。
私は彼らのその光景を、呆然とした眼差しで見ながら
その集団の中にいる友人の一人に近づき
「何があったのか」と聞いた。
しかし友人は、ただ首を横にふるだけで
何も答えてくれなかった。
また、その友人の顔からも不安が窺えた。
私は仕方無く、呆然と立ち尽くす生徒達を掻き分けて
窓のほうへ近づいていった。
「・・・・・・?」
四階の視聴覚室の窓から下を見下ろしたとたん、
私は息を呑み固まってしまった。
そして他の生徒達と同様に、立ち尽くし、
ただその光景を受け入れるしかなかった。