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シグ:ん? なんだ、この紙切れ。
ジェイル:短冊、というヤツだな。昨日……いや、一昨日は一年に一回、願い事を短冊に書いて木に吊るすと星に願いが届き、
それが叶うと伝えられている日だったそうだ。タナバタ、と言うらしいが、妙な響きだな。
シグ:星に願い……。聞いたことねえなあ。誰から聞いたんだ?
ジェイル:モアナ。ランブル族のことだ、おそらく別の世界での風習だろう。
シグ:ふーん……、ま、過ぎちまったんならしょうがねえかなあ。
ジェイル:いや、せっかく書くものを貰ったんだ。それに、一日しか願いを届けられない星でなくとも、
オレ達が宿す星ならいつでもここにあるだろう。願掛けぐらいのつもりで何か書いてみないか?
シグ:そっか。そうだよな、ホントに空の星じゃなくても、オレ達にはオレ達の星があるもんな!
なんか書いときゃ、ガラじゃねえけどそのうち空の星にも届くかもしれねえし。
ジェイル:はは、そうだな。二人で書くか。
シグ:よし、書こう書こう! なんか二日遅れじゃ締まらねえけど。
うーん。やっぱ星に願うんなら、オレの頼みごとは……っと……。……こんな感じでいいのか?
ジェイル:いい願い事なんじゃないか。おまえらしいな。
シグ:だろ!? これならこっちの星が叶えてくれそうだし。ジェイルはなに書いたんだ?
ジェイル:今は秘密だが、何の星に願ったかだけ教えてやる。天魁星だ。
シグ:天魁星って……オレじゃねえか! なんだよそれ! 教えろよ、叶えてやれるかもしれねえだろ!
ジェイル:今はまだ早い。おまえはおまえの願いを叶えることに集中しろ。
おまえの願いが叶ったら、オレの願いも教えてやるから。
シグ:そ、そうか? よし、じゃあ早く叶える! だからさっきの言葉忘れんなよ!
とりあえずオレの短冊はジェイルに任せとく。どっか目立たないとこにでも吊るしといてくれ。
ジェイル:ああ。おまえの願い事、確かに請け負った。
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シグ:なるほどなあ、確かに盾も一応武器になるけど、目的が防ぐもんだから……盾って言われるとしっくり来るな。
……ああ、それならあんまり危ねえことにはならなさそうだな。
オレも、その混沌とは違うと思うけど、おかしくなっちまった魔道擬体と戦ったことあるな……。
ジェイル:……ラーメドか。あいつは倒すしかなくて助けられなかったが……。
シグ:助けられねえならしょうがねえけど、そいつらは、やっぱまともに戻すとかできねえのかな……。