10/08/14 22:29:14 P
/ 『許可制』カ『非生物限定』ッテトコダロ? サテサテ、ドウナル事ヤラネェ』
「帽子の下はこの通り。髪の毛もちゃあんとありますよ…
しかし、自分から種明かしをするとは。随分とお喋りなスタンドですね」
よねがそのまま上を見上げると確かに黒い点が徐々に近づいてきているのが分かる。
「種を明かしてくれたお礼といってはなんですが…
Sum41の本来の能力を教えましょう…
それは"固有の何か"の設定を書き換える能力。
つまりどういうことか分かりますか?
…フェイズ2の能力によってこの円柱状の領域は一種の固有空間となっています。
そしてこれからお見せするものがッ!Sum41の最大にして最高の能力ですッ!
Sum41ッ!Chainedッッ!この固有空間は"液体酸素"で満たされるッ!」
そして円柱状に、フェイズ2の領域内に液体酸素が生成される。
そしてもちろん、上空から落下する鳥は液体酸素がクッションとなってその勢いは急激に衰える。
液体酸素であるから慣れてしまえば通常通り呼吸は出来るのだが、
慣れていない場合はおそらく、水を飲み込んだ時の様になってしまうことだろう。
そうして液体酸素の中でよねが喋る。水中でもある程度の音は伝わるものだ。むしろ伝わるスピードは陸上よりも早い。
「皆さん、息苦しいとは思いますがこの固有空間から絶対に出ないでください。
一度深呼吸をしてください。大丈夫です、ちゃんと呼吸は出来るはずです」
こうしてしまえばよほどのスピードを持った生物が飛び込んでこない限りよね達に危害は"恐らく"加えられないだろう。
もちろん、フェイズ2の能力を解除したわけでもない。
「どうしますか?恐らく貴方の力ではこの領域を抜く事は出来ませんよ」
よねは勝ち誇った顔で液体酸素を飲み込んだ。