10/08/13 00:37:09 0
>>56
>「……私も聞きたいことが色々あるから、好都合です、ご一緒させてもらいますね。
>この能力の事も、知ってるみたいですし。 ところで……」
「能力、か……そういやトッキーも同じような力を持ってるよな。
この街じゃ珍しくないらしい。俺はスタンドと呼んでいるが。」
―― 「おまえはわたしにとって 釈迦の手のひらを飛び回る孫悟空ですらない」
ズキッと頭が痛む。同時に誰とも知れない声が、頭の中で反芻する。
あのディスクに触れた時と同じ現象だ。
どうやら、灰島とディスクには異常なまでの因縁があるらしい。
「いや、悪い……頭がクラクラすんだ。さっきバイクで転んだせいかもな。」
ところで少女はというと、パトカーを見つけ目を輝かせながら
質問をしている。
>「……パトカーで移動するんですか?」
「おい、オグリッシュ。あのパトカー、便利そうだな。
俺、バイク壊れちまったんだよなぁ。」
小栗にパトカーの2台在る内の1つを指差し、満面の笑みで指示を行う。
小栗は困惑した表情で灰島に擦り寄った。
「ちょ、ちょっとマズイっすよ!いくら毎回事件を解決するのを
手伝って貰ってるからって、そこまでは……」
狼狽する小栗をよそに灰島は携帯のメモリーを取り出し、小栗の目の前にちらつかせる。
「明後日、知り合いが大学生とコンパするらしいからよ。1つ、席が
空いたらしいが……どうだ?あ、俺は何も頼んじゃいないぜ。」
小栗はメモリーを速攻で手に入れると、パトカーに乗り込んだ。
「お、俺は関りたくないっすからね!前も、高寺さんのせいで
変な家に連れまわされたりして酷い目にあったんすから!!」
「分かったって!運転だけでいいからさ。
よし、お嬢ちゃんにトッキー。出発進行だ。」
【2人をパトカーに乗せ佐藤さんの元へ】