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>39
リリィはテレパシーで、総裁に捕まり、身の危険を感じている旨を外の仲間達に連絡した。
>「怒りこそ最大の要因になるやもしれん
>ふふ 良い子だ…私の為に働いておくれ 可愛い雛型よ……」
「お心のままに」
意味ありげな笑みを浮かべるベッドフォードを、まだ涙の跡が残る顔のままじっと見上げる。
「仲間達には連絡を済ませました。次のご指示を」
>「夜分お楽しみの所失礼しますわ。ベッドフォード総裁。
>突然現れた謎の少女。
リリィはふらふらと立ち上がり、ベッドフォードの盾になれる位置に身を置いた。
謎の少女は「ミク」と名乗った。
彼女は、ユリを助けるのを条件に、総裁に助力を申し出た。
つまり、それ以外の人間はどうなってもいい、という事だ。
>「良かろう…君の好きにするが良い…」
>「見た所、君は只の生徒ではないな…?
>是非君の正体を教えて貰いたい
>さすれば【覚醒】が何であるか全てを話そう」
リリィはどんな話を耳にしても微動だにしなかった。
ただガラス玉のような目で、じっとミクを見つめているだけだ。
新たな命令を受けない限り、リリィはベッドフォードの傍を離れないだろう。