10/07/13 18:19:34 0
>8-9
>「この手じゃ結べないから代わりに結んでよ」 (にゃにゃにゃおん)
一生懸命訴えるグレン。
フリードでなくても、ぐりぐり頬擦りしたくなるくらいかわいい。
リリィはこっくり頷くと、縄に細工を施した。
「ところでそのカードはなんでちゅか?もしかしてフリード君のプロマイドでちゅか?」
そして現在。
>「まだお屋敷に潜入して残り物漁りもしてないのに?」 (なにゃあ?)
「残り物って・・・・・・もしかしてグレン、おなかすいてるでちゅ?晩御飯食べてないでちゅか?」
1人と一匹の間に、変な沈黙が流れた。
>「そうね。どうせ手詰まりっぽいし、今日のところはさっさと戻ってさっさと寝ましょうか」
「はい!一階の配置図の記録も、ユーリ先輩の頭脳ならばっちりですもんね!
下見としてはこれで十分かと」
>「じゃあ私は先に寮に戻るから」
「はい!・・・って?!・・・・・・・ええええええっ?ちょ、待っ!!」
リリィが引きとめようとしたが、時、既に遅し。
ユーリの姿はどこにも無かった。
>ワンワン!
どうやら犬が放たれたようだ。
まあ、あれだけ派手に騒いでいれば、当然の結果だろう。
大型犬のようなものが3匹、グラディス達が居る茂みの方へと突進していく。
その後を、黒っぽい服に身を包んだ男性達が追っていった。
彼らの手には鈍器のようなものが見て取れた。
3匹の犬らしき影は、グラディス達を見て一瞬ひるんだようだ。
だが、怯えながらも一番近くに倒れていたメイションに飛び掛かる。
だがメイションに飛び掛る直前、犬は彼の触手の先端を踏んだ。
「ああ、大変なことに・・・・・・どうしよう、どうしよう・・・・・・そうだ!!
グレンたん、あなたは今のうちに逃げるでちゅ!
もしも私達の身に何かあったら、どうか助けを呼んで欲しいでちゅ。さ、早く行くでちゅ!」
この後リリィは、驚くべき行動に出た。
「すみません!すみません!どなたかいらっしゃいまちぇんか?」
リリィは両手で窓を叩き始めた。
「友達が森の中で蜘蛛に襲われたでちゅ!このままじゃ皆、食べられちゃうでちゅ!
お願いでちゅ、どうか助けてくだちゃい!!」