11/09/13 16:54:30.93 Q
>>590のつづき
「先輩…でも…」
美汐は恥ずかしそうにうつむきます。しかし祐一は、美汐の肩を優しく撫でながら
「ものみの丘の雪が溶けるのを見たことがあるかい?」
美汐は思わず
「ものみの丘の雪が?」
そう答えるやいなや、祐一の手が美汐のお尻を柔らかく撫でました。
「もの…ッ…ああぁんッ!」
甘美な痺れに、美汐は思わず声をあげますが、
階下のパパやママのことを思い出して、手を口に当てました。
「ほら、もうこんなになってるじゃないか、天野のものみの丘が」
祐一は美汐の耳を甘噛みしながら、美汐のものみの丘を指さします。
「せ、せんぱい…ちが…や…やあ」
美汐は体をよじって逃げようとするのですが、
祐一の鍛えられた腕につかまれて、逃げることができません。
「天野? ものみの丘の雪を溶かしてみるかい?」
祐一が美汐の目を見つめています。
美汐も祐一の目を見つめています。
二人の眼の中に、二人だけが映っています。
Kanonの世界に、秋の風が吹いていました。