10/05/10 03:08:22
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ユリアン「そんな……」
倉間鉄山将軍「それにしても脱落者が出ることは避けられんだろう。ヤン・ウェンリーが
総指揮官であるからこそ、ついてきた者たちが大半なのだから…」
シェーンコップ「銀河連邦の評議会とやらが真っ先に脱落した。所詮はヤン・ウェンリーという
一地球人の軍事的才幹と名声に頼って、大事を成し遂げようとする便乗派ぞろいだったという訳ですな」
マグノ「宇宙刑事やダグオンの連中が残ってくれるのは心強いがね」
キャゼルヌ「マグノ翁、貴女方は惑星メジェールへお帰りにはならないのですか?」
マグノ「ふふふ…見損なってもらっちゃあ困るね。アタシらは元々宇宙海賊さ。政府の決めた事にいちいち従う義理はないのさ」
ブザム「我々もまだ当分の間はここに残らせていただくことに決めた」
倉間鉄山将軍「それはかたじけない。少数でもとにかく核(コア)を確立しておかんことには…」
結局、ヤンの後継の軍事的指導者については、倉間鉄山将軍や嵐山大三郎長官など、
階級も高く武勲も多い軍幹部が幾人もいるにもかかわらず、本人が固辞したため選考は難航し、
ジャミル・ニートらフリーデンのクルーの到着を待って改めて討議することになった。
このように揺れ動く人々の中で、微動だにしない人もいる。かって銀河帝国軍の上級大将であった
ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツは、ヤンの喪に服する一方で黙々と戦略及び戦術の研究立案に従っていた。
メルカッツ「わしは今まで何度か考えた事があった。あの時、リップシュタット戦役で
ラインハルト・フォン・ローエングラムに敗北した時、死んでいたほうが
よかったのかもしれないと……。だが今はそうは思わん。60歳近くまで、
わしは失敗を恐れる生き方をしてきた。そうではない生き方もあることが、
ようやくわかってきたのでな、それを教えてくれた人達に、恩なり借りなり返さねばなるまい」