11/03/06 20:52:29.67 ORcU3h9l0
それから数時間後、
俺はいつもどおり部屋のベッドで寝ようとしていた。
リト「さーて、今日は疲れたから早く寝ないとなー」
コンコン・・・
ん？誰だろう夜中に・・・、ララかな？
リト「入っていいぞー」ガチャッ
美柑「リト・・・」美柑だった。
リト「どうした？」
美柑「その、さっき観たＤＶＤのせいで、ね、眠れなくて・・・・そ、その・・・」
ほーらな、やっぱ美柑怖かったんだ。
美柑、怖い話とか、そういう類かなり苦手だもんな。
で、問題はそのあと。
美柑「一緒に・・・・寝ていい？」
リト「は？」
意外だった。プライドが高くて、
いつも俺を子供扱いしてる美柑が、逆に俺と寝たいって？
美柑「・・・いいでしょ？私、一応あんたの妹だから・・・」素直じゃないな。
リト「俺は別に構わないぞ。」美柑「ホント？」リト「ああ。」
そういって、俺は美柑をベッドにいれてやった。もちろん隣に。
美柑「寝てる時に・・・いやらしいこと、しないでよ・・・」
リト「す、するわけねーだろ！////」
美柑「どうかなぁ」
リト「いいから早く寝ろよ。」俺はちょっと照れながら美柑にそう言った。
美柑「クスッ、意外にカワイイじゃん。」情けないけど、すこし妹にドキッとしちまった。
リト「////////！」
美柑「クスクスｗ」
なんだよ、さっきまで怖がって俺の部屋入ってきたくせに・・・
それから結構時間が経ち、俺も美柑も寝ていた。
途中から俺は目が覚めて、トイレに行こうとした。
リト「トイレ行こっと。」ギュ・・・
美柑に抱きしめられた。
美柑「・・・ダメ・・・行かないで・・・リト・・・」
目をつぶったままだけど、寝ぼけてるのか、起きてるのかわからなかった。
美柑「むぅ・・・今・・だけは・・私を・・・
一人にしないで・・・ここにいて・・・」
リト「美柑・・・・」
涙目の美柑を見て、俺はここを離れちゃダメだと思った。
美柑は、いつもは生意気だけど、俺にとってかけがえのない、
たった一人の妹なんだ。俺が守ってやれなくてどうする。そばにいてやろう。
リト「わかったよ。おまえからは離れない」
美柑「・・・むにゅ・・・・ありがと・・・・リト・・・・」
チュッ
リト「えっ！？/////」
・・・ほっぺたにキスされた。俺はまた情けなくもドキドキしちまった。
美柑「ふふっ・・・・」よく見ると美柑は目をつぶったまま微笑んでいた。
おまえには負けたよ。美柑。
そして翌朝、俺がトイレに直行したのは言うまでもない。
〈おしまい〉