11/07/16 20:47:46.17 p6o27xzM
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>アマルティア・センの『アイデンティティと暴力』を読む。原書は積読だったｗ
>アイデンティティの複数性は、「文化の衝突タイプ」や文化多元主義とは対立する観点だというのには、とても同意する。
>例えばセンが書いているわけじゃないけどｗ 僕がアメコミのヒーローものが基本的にどうもあんまり気乗りしないのは、
>１）悩まないヒーローも（ここ30年ばかり主流の）悩んでるヒーローもともに自分のアイデンティティがひとつだという理解に立脚している、文化の衝突タイプだから。
>２）ヒーローたちが立場またいで連帯だとか、時には敵役も連携だとかが、アメコミヒーローものでは多いが、
>そういうんは「宗教連合」だとか「文化多元主義」と同じで、人間（ヒーロー）のアイデンティティを軽視しすぎてるか（過剰に強調してるか）、あるいはアイデンティティは単数だと前提している
ほとんど品行方正なヒーローしかいなくて、人造人間や海底人まで一緒くたになって
「民主主義を守るために」ドイツや日本軍と戦っていたゴールデンエイジならいざ知らず、
現在のアメコミのヒーロー達のどこがアイディンティティを軽視、単数と見なしてるんだ？
むしろ異常なまでにヒーローのアイディンティティを複数化してると思うが。
スーパーマン一人を例にしてもヒーローであり、宇宙人であり、超人であり、アメリカ人であり、新聞記者であり、
アメリカンウェイの守り手であり・・・といった具合に大量のアイディンティティがある。
ヒーローチームにしてもアメコミのヒーローチームなんてほとんどが少数の個人の自主的な集まりじゃん。