10/11/14 03:11:46 IFgUqx+AO BE:643398072-PLT(13148)
ほんと言うと・・・・手もつなぎたいです。
この時季、手袋はまだ早いかな?と思うけど、生徒会のお仕事が長引いて少し遅くに学校を出ると
もうすっかり暗くなって冷たい冬の香りがする風がひゅうっと一吹き、ぶるぶる体の芯が冷えます。
そんなささら会長に校門で待っていて「一緒に帰りましょう。」と手を差し伸べたい。
「先に帰ってって言ったのに・・・・。」驚くささら会長。「ごめんなさい、でもこんな日はひとりじゃ寒いだろうと思って。」
差し出した手にささら会長が手を重ねる。僕はそっとその小さな手をにぎる。「・・・・あたたかいわ。」
「ついさっきまで缶コーヒー飲んでたんです。」「ごめんなさい、寒かったでしょう?」「まあ、そうですね。暑くはなかった。」
でも、と僕は言います。「あなたの手をこうして取ることができるなら、それまで少し寒いとかなんてどうでもよくなります。」
ささら会長の手をにぎることができたら僕は・・・・。