10/12/05 07:53:27 GouWLDGY0
>>262
木村さんのはそんな小手先の技術じゃあないと思いますよ。
初対面の相手にこんなことができるんだらやはり合気なのでは?
佐川道場体験記その3 】
『百々さん、来てください。』
木村先生からお呼びがかかった。
A 君とペアにさせられた。
『 A 君に思いきりかかっていきなさい。』
彼の両腕をつかみ、体重をかけて押してみた。 びくともしない。 A 君、空手の有段者なのだ。 岩を押しているようだった。 武術経験0のピアニストの力では、 A 君は全く動かなかった。
木村先生が僕の後ろに立ち、合気をかけたらしい。 すると突然、
『あ~!』
と叫びながら、A 君は仰向けに倒された。 僕自身、何も力の流れを感じることはなかった。 A 君が勝手に倒れた感じだった。
次に、僕自身が合気をかけてもらうことになった。 正座をして、木村先生と対峙した。
立ったままだと、受け身が取れない素人には、頭を打って脳しんとうを起こす危険があるらしい。
僕の両腕の上側のセーターのすそをつまむ先生。 皆さんも試してみればわかるが、セーターの上腕のすそをつまむだけでは、相手の腕をブラブラと動かすことはできても、相手を倒すことはできないはずだ。
ところが、僕は仰向けに、ころーんと倒されたのだ。
次に、A 君が僕と対峙して、同様に僕のセーターのすそをつまんで僕を倒すように試した。 しかし、いくら空手有段者でも、セーターの伸びたすそだけで、僕を倒すことはできない。
木村先生がA 君の背後に座って、合気をかけたらしい。 すると、ものの見事に僕は、仰向けに、ころーんと倒された。 眼鏡も飛んだ。
空気の固まりが飛んでくる感じがした。
『なんなんですか、これは?』
木村先生は、ちゃめっけある笑顔で、
『これが合気なんです。』