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現在の日本の警察の逮捕術は太平洋戦争終結後に、徒手術技は日本拳法を、警棒術技は剣道を、
警杖術技は神道夢想流杖術を基礎として研究され、生み出されたものである。
「突き」「蹴り」「逆(さか)」「投げ」「締め」「固め」「警棒」「警杖」「施錠」など総合格闘技的な要素を持つが、
あくまでも相手に与える打撃は相手を制圧・逮捕するのに必要最低限となるよう定められており、
過剰なダメージを与えることの無いように指導されている。これは逮捕術はその名前の通り
「相手を逮捕するための技」であり、格闘技や近接格闘術などのように相手を抵抗出来なくなるまで打ち倒すことが目的ではないからである。
訓練や競技の際には実戦を想定してゴム製短刀や木製の模擬拳銃が使用されることもある。
また、皇宮警察では天皇・皇族の身辺警護のための「側衛術」という逮捕術を訓練している。
なお、自衛隊の警務隊で教育訓練のなされている自衛隊逮捕術は警察の逮捕術を基礎に、独自の改良を行った術技である。
世界各国の警察組織や治安・保安・公安・情報機関全般でもそれぞれ独自の術技が研究・指導されている。
ちなみに、現在の日本の警備員の護身術教範は警察の逮捕術教範をベースにしているものが多いが、
綜合警備保障の綜警護身術のように独自の護身術を考案している警備会社もある。
自衛隊逮捕術(じえいたいたいほじゅつ)とは自衛隊の警務官・警務官補が特別司法警察職員として
職務を行うために研究・開発された逮捕術のこと。
基本的には警察の逮捕術に準じた内容であり、共通する術技や技術も多いが、相手が徒手格闘の訓練を
受けた自衛官であることを想定し速効性、威力により重点が置かれている[1]。
また、自衛隊格闘術との違いは、相手を倒すことではなく相手を効果的に取り押さえることであり、
自分も相手も怪我をしないのが理想であるとされている[1]。
なお、自衛隊逮捕術では芦原英幸から指導を受けたトンファー型特殊警棒を採用している。