11/11/23 11:17:47.67 sDGnomN0
一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締め「助けてください助けてください」と必死にお祈りをはじめた。
仏様に真剣に祈るなんて生まれて初めてだった。
そのとき、
「あぽぽっぽ、あぽ、あぽぽ…」
あああああああああああああああああ
絶叫状態なのに、声が出なかった。人間本当に怖いと悲鳴も出ないんだと思った。
窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
手が震えて、全身に鳥肌が立った。「おれ、マジで死ぬかもしれない・・・」そう思ったら腰が抜けた。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、アレが下から手を伸ばして
窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。でも逃げ場はどこにもないのだ。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。
とてつもなく長い一夜に感じた。
気を失ったのか、眠ってしまったのか、気がついたら朝だった。
全身にびっしょり汗をかいていた。おねしょをしたのかと少し焦ったくらい
Tシャツもブリーフもびっしょり濡れていた。喉が渇いていた。
つけっぱなしのテレビが朝のニュースをやっている。
画面表示される時間は確か七時十三分ぐらいだった。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
盛り塩は火で焦がしたようにさらに黒く変色していた。
念のため、自分の時計を見たところ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを開けると、
そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。皆、お札を持ってお祈りしていた。
おれのために皆が徹夜でお祈りしてくれていたのだ。
ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。
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1000kmの旅を愛車と終えた夜 ―
一杯の熱い珈琲が 次の旅へと 想いを走らせる。
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人_',ヘヘ へ.aノ人 《*)ゞ≦0《*)
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