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71 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:21:22 ID:kOAULyno
職場で嫌な事があり、月曜に有給を取って、土曜から今日まで連休であちこち遊び歩いた2日目。
天気も良く人出も多く、車でごった返して離合すらままならぬ状況。
俺はと言うと、駐車場から出るに出られず、急ぐわけでもないので暫く留まるかと再度車から離れたところだった。
駐車場出入り口の方で、ガシャって音がした。
どうもワンボックスが無理に通ろうとして停めてあったバイクに引っ掛けた模様。
ワンボックスは一旦止まったものの、そのまま切り返して出て行こうとする。
おいおい当て逃げかよと思いつつも動けず逡巡していたが、
「おい!そこの白いの止まれ!!」と怒号が。
見るとツナギきたお兄さんがワンボックス目掛けて走ってくる。持ち主いたのか。良かった。
ワンボックスの運転手も観念したように降りてヘコヘコしながら
「す、すいません。持ち主の方ですか?」
『あぁ?俺のは向こうに停めてあるよ。これが誰のバイクかは知らん!』
「な、それじゃ関係ないじゃないですか!?」
何と全くの赤の他人で、これにはワンボックスの運転手も逆切れ。
『関係ない訳ねーだろーが!バイクに乗ってるヤツはみんな仲間なんだよ!!」
騒ぎを聞きつけたのか、はたまた仲間の絆か、バイク乗りであろう格好の人たちがわらわらと集まり、
いつの間にやらワンボックスは包囲されていた。
暫くして持ち主も現れ、騒ぎは次第に収束していった。
見ず知らずの仲間の為に動ける、彼らには彼ら独自の文化を共有しているのだろうと思って感動した。
嫌な事というのが同僚がらみの人間関係だっただけに、あのお兄さんにはとても勇気付けられた。