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巨人ｵｰﾌﾟﾝ戦開催決定の波紋
甲子園で行われるはずだった13日の阪神戦は中止になり､無観客で練習試合が行われた｡その試合前､東京から桃井球団社長と清武球団代表が駆けつけ､14日の阪神戦(岐阜)の開催の可否を協議｡その結果､ｵｰﾌﾟﾝ戦として予定通り行うと決定した｡
練習試合を行うこと自体に批判や疑問の声があがる中で､開催を決めた桃井社長は｢地方のお客さんにとって年1回の試合を見せるのも使命｡距離的にお客さんの安全性が確保できる｡こういう中で試合をやるのも義務のひとつ｣と理由を説明した｡
同社長は試合前に震災犠牲者へ両軍が黙とうをささげること､加えて収益金の一部を被災者義援金として送ることを検討していると明らかにした｡
この決定に､ﾁｰﾑ内では｢完全ﾁｬﾘﾃｨｰなら…｣と賛同する者もいる一方で､関係者の多くは一斉に猛反発した｡あるﾁｰﾑ関係者は冷ややかな顔で｢社長が言う義務というのは､復興が始まってからの話でしょう｡
試合中に大きな余震や原発事故が起きても『距離的に安心だから』でいいんですかね｡お金を送るのは試合をしなくてもできる｡ｳﾁも一応､被災した関東のﾁｰﾑなんですよ?｣｡
ただし､選手や職員が表立って球団の決定に異を唱えるのは困難｡立場の違いで温度差もある｡主将の阿部は､そうした選手や関係者の心情に配慮しながら､複雑な表情を浮かべて言った｡
｢人ごとじゃないし､みんな不安｡本音としては､僕も帰りたい｡でも選手はﾁｰﾑの決定に従ってﾌﾟﾚｰするしかない｣
他ﾁｰﾑが次々に中止を発表する流れに逆行するｵｰﾌﾟﾝ戦の開催決定｡ﾁｰﾑに混乱を招いただけでなく､今後も議論を呼びそうだ｡
東スポ芸能 2011/03/14
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2011年03月15日（火） 付の東スポ：東スポWEB－東京スポーツ新聞社
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＞巨人「オープン戦開催」に選手たちから疑問の声