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強まる「大阪色」 プロ野球オリックス
プロ野球オリックスの「大阪色」が鮮明になっている。かつての本拠地・神戸の試合数を数試合減らして
今季15試合とし、代わって今の本拠地・大阪は57試合に増加。マスコットの「ネッピー」など、ブルーウェーブ時代の球団カラーも一新した。
球団は神戸への愛着を口にする一方、シビアな経営判断を理由に、軸足を大阪へと移している。(伊丹昭史)
1月8日、オリックスは大阪市内で新ブランド発表会を開いた。ロゴなどの色に使用されるネイビーは神戸の海ではなく、水の都・大阪のイメージ。
村山良雄球団本部長は報道陣に「大阪を中心に、関西を代表するチームにしたい」と語った。
オリックスは近鉄と合併した2005年以降、ほっともっとフィールド神戸(旧スカイマークスタジアム)と、京セラドーム大阪の両球場で試合を行ってきた。
試合数は当初はほぼ半分ずつだったが、07年に大阪が約50試合、神戸は約20試合と大阪寄りにシフト。今季は試合数の差がさらに広がった。
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大阪志向が強まった理由について、球団幹部は「投資効率や営業効率などを考慮した結果」と説明する。
オリックスグルーブは06年、京セラドーム大阪を買収。稼働率向上には一定の試合数が必要だった。
さらに、自前の球場になったため、観客席の新設や人工芝の改善など、魅力ある球場づくりも積極的に進めた。
一方の神戸。球場は神戸市の所有で、管理許可を受ける球団の改修幅は限られる。
雨で試合が中止となるリスクがあり、経費の問題のほか、集客イベントを計画しにくいなど不利も抱える。
景気回復が見通せない中、球団は昨季途中から営業業務をドーム側と一本化するなど効率性を重視。
オリックスグループとしては、ドーム球場への設備投資効果を高めたいのに加え、新規ファン獲得の活動では大阪を重視しており、さらなる試合数増が必須だった。
過去3シーズンの1試合平均観客動員数で、神戸と大阪はほぼ互角。球団幹部は「神戸での試合をゼロにする考えはない。
阪神・淡路大震災当時の一体感は忘れていない」としながらも「球団経営も厳しい。ビジネスである以上、大阪重視は仕方ない」と理解を求める。
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