10/10/29 00:50:38 El/Xkm2s0
横浜:2位指名の加賀美は骨太になって“帰郷”/2010年ドラフト会議
有力投手ひしめく「ハンカチ世代」の、いわば神奈川代表。
桐蔭学園高出身の加賀美(法大)は導かれるように、横浜2巡目へと収まった。
「小学校から(川崎に合宿所のある)大学まで、ずっと神奈川。縁のある場所でプレーできるのは大きな喜び」。
こみ上げる笑みを必死にこらえつつ、さっそく入団の意思まで示した。
東京六大学通算16勝。磨いた直球は最速153キロに達する。
ただ、高校野球ファンにはその「剛腕」よりも、スローカーブを駆使した繊細な投球の印象が強いはずだ。
球速100キロ前後。マウンドからミットまで半円を描くような、極端な軌道で打者を苦しめた。
ほろ苦い記憶を、横浜スタジアムに置いてきたままだ。高校2年の夏は準々決勝で、3年は準決勝で敗退。
大柄な体を「くの字」に曲げ、ひざから崩れ落ちるシーンが、一発勝負のトーナメントゆえの悲哀を際立たせた。
「あのときは自分の実力不足。球場に悪いイメージはないけど、なんだか不思議な感じがする」。
プロ入りして対戦したい打者に挙げたのは、福田(横浜高―中日)や田中(東海大相模高―巨人)ら、当時のライバルばかり。
これも4年間、胸の奥にしまっていた思いなのだろう。
3年連続最下位、売却騒動…。時節柄、逆風続きの地元球団へ飛び込む心境を問われたが、
「どこへ行っても、野球をやることに変わりはない」と全く動じず。すっかり骨太になって、横浜に帰ってくる。
加賀美 希昇(かがみ・きしょう)投手。桐蔭学園高―法大。186センチ、88キロ。右投げ右打ち。22歳。
URLリンク(news.kanaloco.jp)