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★【オピニオン】「カイゼン」の目的を見誤ったトヨタ ダライアス・メフリ(元トヨタ関連会社技術者)
トヨタの現在のリコール問題は、自分の車はほぼ完璧だと信じてきた同社の顧客に、当然ながらショックを与えた。
だが、同社の完璧なブランドイメージの裏に品質問題が潜んでいたことを知っても、わたしはまったく驚かなかった。
わたしは1990年代後半に、日本にあるトヨタ子会社のエンジン部門で3年以上にわたって、
研究・設計技師として働いていた。その際、同社自慢の「トヨタ生産方式(別名カンバン方式)」と
「カイゼン」活動には欠陥があることを直に目の当たりにした。
技術者にとって、1日16時間労働を数カ月続けることも珍しいことではなかった。
わたしは、技術者の1人がたびたび、パソコンでエンジンの分析作業をしながら、うたた寝をしていたのを覚えている。
このような容赦ない過酷な労働条件の下では、技術者が設計ミスを一切せずに製品を作ることは、ほぼ不可能だ。
その結果、経営者はミスを隠蔽しがちになる。
(ダライアス・メフリ氏は、『Notes From Toyota-Land: An American Engineer in Japan』(2005年、コーネル大学出版局)の著者)
The Wall Street Journal, Japan Online Edition - WSJ.com
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